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非常階段には
扉があって
内と外が隔てられている
内のものかといえば
そうでも非ず
外のものかというえば
そうでも非ず
非常のために作られた階段
日常では使われない
避難通路

 ....
{引用=
心の 光合成らしきものを
うしなった日


一人掛けのテーブルに
書置きをのこし
家出する




…そこは、街路のきえた荒地
枯れ葉が、錯乱したさき
風の音に ....
『腐りかけが美味い』腐っていた 贈ったポエムが公開されている この街に気を許せる人はいない
いつも 暗闇の中
探した いない 友達を
なぜ 心は 強く求める


風景は きっと 何もなかった 
言葉のかけらを 手に
波紋のように消えていく時の
 ....
どうしたものか
会話の平行線

結論が見えないので
この辺で
補助線を引こうか

取りあえず
二等辺三角形にしてみると

やっぱり
相似形だったね
五時間半のパートも毎日つづくと
腕も、足も、腰も痛くなって
お風呂上がりにはからだじゅうに 
星を貼って、寝ます
星は、
ツボとよばれるからだの黒点に貼るから
いくつか貼ると
わたしのか ....
取り違えられて人生が狂ったというひとに

病院側は3800万円の賠償金を支払わなくてはならないらしい

取り違えられたのは60年前

取り違えられていなければ中卒後働かなくてもよかったのだ ....
よろしかったら めしあがってください

食堂で 派遣社員のおばちゃんが
らっきょうを振る舞ってくれた

とてもおいしい

そういえば
近頃
食べ物でおいしいと意識したことがなかったな ....
漂流する部屋
流れていく 体
あれは誰だろう
失われた心は
それ自体の中で僕の体を
きっと手にした
自分の体を
見つめている 掌で
       生まれたね
       やさしい手で研がれ
       水をたっぷり
       ふっくらつやつやと
       今日は卵にしようか
       それとも納豆 ....
既婚者のシャツにつける口紅スタンプを自作   きみは自分が誰かしっているのか
  湯で卵のはいったカレーパンを口にほおばり
  買ったばかりの黒い手帳に夢中になっているとき
  見境のない冬の風が 昨日のきみといまのきみを重ね合 ....
わずかな
気配でゆれる

小さく熱い炎

雑にふれると
ススで怒り

熱くなると
溶けた涙をよく流す

でも

もう少し我慢してくれ

線香に火を点すまで
急に想い立つ

何かに会いに行く

仕事も休む
飯も食わない
小便もしない

手土産は
モンテカルロ法で算出した
独自の円周率
3.20833333333333333333333 ....
                 遺 言 書



     遺言者 くまモン  は次のとおり遺言をする。



1. 遺言者の全財産を、長男 ひこにゃんと 長女 バリィさん に相続さ ....
膝下五センチのスカート丈
三つ折りの白い靴下
おかっぱに切りそろえた髪
私は校則通りの平凡な中学生

ふくらはぎ下までのスカート丈
伸ばしたままの靴下
パーマがかかった茶髪
そう、あな ....
今さら遅いと思います。

最後の話は

富ヶ谷の空
まぁるく描かれた
ジェットの雲
五色の輪のことでした

その話をした刹那

一〇歳の僕は
テレビから飛び出して
庭に駆け下 ....
街にはなかった 何も
流れていた体 それは人
その中で握りしめる 夢
ポケットの隅に 手をやれば
電車はすぐに行ってしまうだろう
僕は読んだ 漫画を
流れる時の中で自分が
何もわから ....
あともう少しと思うところで
火を止めるのよ
もう薪はくべなくていい
蓋をあけてはだめ
後は鍋ごとさめるのを
待つの
ゆっくりさめながら
ジャムはだんだんジャムになるから
リスの母さんは ....
僕は君のことを誤解していたかもしれない

昨日の夜
君は満月を見て
あの月はきれいだけど
わたしの手の届かないところにあるといった

でも
たとえ手が届かなくても
満月は君のいうとお ....
青や
赤や
白で
例えすぎて
汚れた
それは
指先

すこし
ふれたら
名前がついた
もっと、
最初から
ふれていたら
色なんか
なくて
とうめい

いれたのに ....
     医師はどこにも病気が
     見あたらないというのだがー

汚れた世界をばかりを見続けていた 
とも思えないが 硝子体に埃が溜まって
見つめる視野の中心が霞み 
左目で見る妻に ....
        窓ガラス
        伝いおりる
        雨粒ひとつを
        ゆびで追う

        祈りとは
        この雨のような
        ....
今、僕は、旅先の尾張名古屋名鉄ビル9階の
「矢場とん」で味噌カツ定食を待っている。
景気づけに、豚の横綱がポーズをとっている
絵柄のグラスビールをくいと、飲む。

思えばあれは9年前…独り旅 ....
横たわる死者の耳は、空いている。
薄ら目を、開いている。
顎を天に上げつつ
何か、ものを云おうとしている。

力強い耳朶から
渦巻いてゆく鼓膜へ
吸いこまれそうに視る、僕は

鼓膜の ....
フランクルの「夜と霧」の頁を閉じた後
卓上のプラスティックのケースにぎっしり入った
何本もの砂糖達の、頭部に
強制収容所につれ去られる人々の
血の失せた顔が一瞬、浮かんで見えた――

両親 ....
あんがいね
すっきりしているんだ

ずっとわだかまりだった
何がいけなかったのか
手繰っても
たたみなおしても
「もう一度」と
組み合ってもらえなかった
正解のないわたし ....
       そのとき、
       とおくがみたいと
       そうおもった

       朝と夜のはざまで
       そのひとは背中を向けていた
       けむ ....
冬の子どもたちが
落ち葉のマントを纏って
手をつなぎ
かごめかごめをしている

誰かが
あっちだ
と言って走り出すと
手をつないだままで
一斉に駆け出していく

遅れた子を 心配 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12042)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【非常階段】_詩サークル「群青」11月の課題「非」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩2013-11-30
青いひつじ- 月乃助自由詩8*13-11-29
『腐りかけが美味い』腐っていた- 北大路京 ...自由詩913-11-29
贈ったポエムが公開されている- 北大路京 ...自由詩513-11-29
時のかけら- 番田 自由詩213-11-29
補助線- ichirou自由詩10*13-11-28
星座- たま自由詩35*13-11-28
人生- 吉岡ペペ ...自由詩513-11-28
らっきょう- ichirou自由詩5*13-11-28
価値のない日- 番田 自由詩213-11-28
生まれたての朝- 石田とわ自由詩15*13-11-28
既婚者のシャツにつける口紅スタンプを自作- 北大路京 ...自由詩513-11-28
きみはしっているのか- 草野春心自由詩513-11-27
ろうそく- ichirou自由詩3*13-11-27
何かに会いに行く- ichirou自由詩4*13-11-27
熊本ヨリ愛ヲコメテ- 和田カマ ...自由詩6*13-11-27
さくら色の息吹- 夏美かを ...自由詩33*13-11-27
五輪−姉弟おしまい- ……とあ ...自由詩12*13-11-27
無い言葉のまま- 番田 自由詩313-11-27
さめるまで- Lucy自由詩24*13-11-26
君の心の中の檻- ichirou自由詩4*13-11-26
それは金属音に近い- 左屋百色自由詩10*13-11-26
年を取るとはこういうことか3- イナエ自由詩10*13-11-26
雨のむこうに- 石田とわ自由詩12*13-11-25
味噌カツを食べた日__- 服部 剛自由詩1013-11-25
呼び声ー高村光太郎展にてー__- 服部 剛自由詩513-11-25
恐ろしい夢__- 服部 剛自由詩713-11-25
あんがいね- 鵜飼千代 ...自由詩15*13-11-25
とおくへ- 石田とわ自由詩11*13-11-25
校庭- Lucy自由詩24*13-11-25

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