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針の翼
夜の屋根
緑の雨が
楽譜を照らす


街の起伏
夢のつづきの夢ばかりつづき
目覚めも指も
夜になれない夜をこぼす


葉の陰の硝子
雨の奥の太陽
扉 ....
身勝手と言う言葉が嫌い
身勝手=自分だから
でも自分のことは嫌いじゃない
じっと空間を見つめていると、
何かが聴こえてくる。
実際には何も聴こえないが、
目にうつるものが音を帯びてくる。
色にも音があるのか、
音に色があるのか、
空間は息吹を宿して、
この身体 ....
風は奏で 
光は描く
ハリエンジュのさざめきに
まなざしは戸惑い
優雅に失速する
水面に解ける止まり木
鳥は魚を続けた
裏腹に
なめらかに
時間には抜け道がある
探しても見つからな ....
誰かの考えが誰かを変える。
誰かが変わることで考える。
君が何かを考えることで何かが変わってほしい。
僕の言葉が変わることで何かが変わればいいな。
言葉について、考えることで変わって、言葉 ....
死ぬ前のジジイが
何かを残したいと思って
急に詩を書いたり
絵を描いたりしても
結局何も残せないし
逆に
立つ鳥跡をなんとやらで
見苦しいことこの上ない

とは言わない
だって
 ....
久しぶりに電話してみる
着信音が十回で、切る
内心ホッとする
まもなく向こうからかかってくる
少し慌てる
「なに?どうかした?」
声を聴いて安堵する
「いやどうもしないけど。今話せるの? ....
ぷくぷくと可愛らしい頬に光る
シャンパンのあぶくみたいな透明な
それが涙で ありませぬよう
毎年 祈る クリスマス

やけに狂い咲く時計
刻むリズムは 定刻なのに
気が急いた分だけ  ....
男がため息をついている
背中はどんどん小さくなって
いつのまにかそこには
泣きそうな男の子がいるだけになる

男はせきばらいをひとつして
たちあがって歩いて行った
その背中はまだ少年だっ ....
写真として切り取られた  秋の断片たちが
ポジフィルムに蓄積されてゆく

くりかえされる季節の   物語りは
いつもおなじようで    ちがっている

去年の台風でなぎ倒された コスモスた ....
虫の音がしあわせだ

俺の匂いがしあわせだ

深夜放送がしあわせだ

指原莉乃がいいとこつく

松田翔太がどこか遠い

林真理子がえらそうだ

虫の音がえらそうだ


扇 ....
どうせ豚箱送りや
って言うてみたけどそんな予定はない
片方選べ言われて両方選ぶ
そんな生活できたらええな思て
陽が沈む前に俺らは抱き合う
何もない夜にお前が寝た後で
明日の朝無事にテレビ見 ....
有翼の人魚たちが踊る森が ほどけてゆく
有翼の一角獣たちが戯れる砂漠が めくれてゆく
忘却のような白い顔をした給仕たちが 一列に並んで
運んでくる皿の上にはプラチナの蜃気楼
異様に美しい怪文書 ....
君の那覇になるのが嫌なら
独立でも何でもして
歌って踊って
ラフテー食って
その間に
チュカチンミンキョワコクアルヨ
に乗っ取られて
チベットみたいに
大量虐殺されるか
朝貢国として ....
   随分昔のことだが山里の学校で疎開児童をやっていたとき
   先生は教えてくれた
   「いいか、熊に出合ったら息を止めて死んだ振りするんだぞ」

レントゲン撮影技師はオシャベリ好きで
 ....
      「蜘蛛の糸」(芥川龍之介)より

池の下に血の池地獄があるなど透視出来ないが
お釈迦様には見えるのだろう
大勢の亡者の中からカンダタを見つけ出した
  (相当な視力の持ち主なんだ ....
天気が良いなどという言い回しは誰が考えたんだか。
九月の晴れ渡る青空は凶暴としか言いようの無い
殺人熱光線の矢を地上に叩き込む。
しかも肌に纏わり付くスチーム爆弾を抱え込んで
アスファルトが歪 ....
最後に故郷に帰った日

灯台に座って
風に舞うとんびを
いつまでも見ていた

神様の木のてっぺんに
命を抱えるとんびたちは

巣に近づくと魔法の笛を吹く

目が回るほど
螺旋に ....
満月 あなたはひどく怒って
穴だらけの夜を叩いた
道路や橋は
眠ったふりをした
夜は
しゃがらんしゃがらん
叩かれるたびに
穴を埋めていく
みんな起きていた
あなたがかなしそうに怒っ ....
ゴウカンレッドと
ゴウカンブルーと
ゴウカンイエローと
ゴウカングリーンが
ビジネスホテルでバイトしている
仲間のピンクを
みんなで廻そうと
計画しているのを知った
悪の化身、死神教授 ....
          160912

急患のまこと声は偽らぬ逆ギレの医師とAD
キィーを逆さまに回して開かぬ貯金箱
猫の子、仔猫と囃し立て
鞄の虎の子盗まれた
涼風の立つ朝の顔は
いつもの ....
私はこころの中で寝ています
いびきが何度も聴こえてくるのです
私はこころに布団を掛けています
寝返りするたびもう乱れて自分でも恥ずかしい
それでもやはり寝ていたいのです
夢枕がもう手 ....
次郎さんの家は、火の山峠へとつづく
坂道の途中にあって、そのちいさな車
は、登るときも下るときも、まるで不
機嫌な家畜のように、激しく四肢を踏
み鳴らすのだった。
直径八キロ余りの島の真ん中 ....
失う
出会い
築いては
失い続けて
底を貫く本質
掴み取れたのか
沈んでしまうのか

進む船の舵取り主は
己が意志、病に抗う意志
沈んでしまうのなら仕方ない
精一杯やるんだ、もう ....
おちない眠りが揺らす
あなたにわけたのではなく 重ねたのです
星の明かり 電燈の灯り あなたの言葉
偽りが入り込む隙はない 一心
偽りを燃やし尽くし 開ける朝
隅田川に出かけたのは友人と土曜日のことだった
時々コーヒーの中を見つめていると
行きたくなる場所は静かで
晴れていて穏やかな日だった


首都高が通る曇り空の風景
その少し変わった
 ....
わたしはこれから
目を覚ますから
あなたはカップを出しておいて

コーヒー豆は冷蔵庫、
ナッツ・ケーキは戸棚のうえに
泣いてるうさぎにベッドを貸して

手をつないで坂を下ろう
 ....
あなたのそのひかりさえも数にされてしまう
あなたのそのこどくさえも数にされてしまう
あなたのそのえがおさえも数にされてしまう
あなたのそのことばさえも数にされてしまう
あなたのそのこころさえも ....
にわとりから卵をいただいている

雑草で稲を見たことがない

コンビニにこころは在りやなしや


愛するひとはもう遠い

肌の遠さが震源地、赤

信号ばかり続いている


 ....
言葉が砂みたいにつまって
詩はもうなくなった
わたしは砂袋

されたキスは
ぜんぶ覚えてる
黒ずんで腐ったところ

いまは眠たい
砂袋になってしまったのに
眠たくて眠たくて
 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あゆみ_むらさき_Ⅱ- 木立 悟自由詩816-9-15
身勝手- リィ自由詩2*16-9-14
喰らう音- あおい満 ...自由詩516-9-14
恋のようなもの- ただのみ ...自由詩10*16-9-14
考えは僕を変えた- 水宮うみ自由詩3*16-9-14
死ぬ前のジジイ- 花形新次自由詩1*16-9-14
会話- Lucy自由詩17+*16-9-14
シャンパン- 藤鈴呼自由詩2*16-9-14
男はつらいよ- 朧月自由詩516-9-14
秋の断片- st自由詩1*16-9-14
九月の夜- 吉岡ペペ ...自由詩416-9-14
どうせ豚箱- 奥畑 梨 ...自由詩216-9-13
戯言アポカリプス- 塔野夏子自由詩3*16-9-13
君の那覇- 花形新次自由詩116-9-13
死語と愚痴- イナエ自由詩8*16-9-13
「蓮池にて」- イナエ自由詩2*16-9-13
九月の残暑- ……とあ ...自由詩216-9-13
時の場所- ガト自由詩6*16-9-13
満月- はるな自由詩916-9-13
機動戦士ゴウカンジャー- 花形新次自由詩116-9-12
休肝日- あおば自由詩2*16-9-12
私は- 乱太郎自由詩10*16-9-12
火の山峠_2016- たま自由詩10*16-9-11
魂ノ行方- ひだかた ...自由詩9*16-9-11
火と夜- 砂木自由詩12*16-9-11
新大橋の西日の中で- 番田 自由詩116-9-11
戸棚- はるな自由詩516-9-11
あなたのその輝きと孤独- 水宮うみ自由詩5*16-9-11
震源地- 吉岡ペペ ...自由詩116-9-11
砂袋- はるな自由詩416-9-11

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