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昨日のわたしを丁寧に埋葬する
それはやはりひとつの儀式として

今のわたしの内側には
そうやって埋葬されたいくつもの棺が
記憶と名付けられて並べられているのだ

さようなら、昨日や、あの ....
あなたを好きになって
十四年が経ちました
ずっと好きだったわけじゃない
ちゃんと 恋もしたよ この十四年

いろんなひとが通り過ぎた
優しいひと 意地悪なひと
かっこいいひと 大柄な ....
夢から覚めると
午後は陽炎の中 寡黙に佇んでいた
翻る あなたの影だけが冷たい魚


見も知らぬ者同士 これが
いつかの夢ではないと言えるでしょうか


ひび割れた心象が決壊する時
 ....
予備校にはリフレッシュにとテニスコートがあった

そこで僕らはほぼ一日中ダブルスをした

コートの周りの新緑は日々その影を濃くしていった

予備校に似つかわしくない汗まみれの僕ら

6 ....
海老フライが網にかかる
隣の船では大トロが大漁だ
赤身は人気がないので海に離す
いつか大トロになることを願って

畑にハンバーガーの実がなっている
産地に行けば生産者のスマイル ....
 
 
テーブルの下に
豆腐が落ちていた 
原形がわからないくらいに 
ぐちゃぐちゃに崩れていた 
世を儚んで
飛び降りたのだ
窓を開ける
初夏の風が吹いて
部屋の中を涼しくする
 ....
夢の中で 
遠藤先生が人型の看板になって 
立っていた 

その看板の裏を覗くと 
順子夫人が金にひかるのべぼうの姿になって 
遠藤先生を後ろから支えていた 

夢から、覚めた。 
 ....
割れたコップの破片
触って流れた赤い淋しさも
拭き取る温もりあれば
やがて
指切りげんまん
約束は絶対だからね
なんて
笑って薬指
淋しがりやさんが
零したお水
拭いておくね
 ....
窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
なあ 君の世の為に
エキストラを上げて敬意を漂い停止する
風の膜の中へ

共存の灯火を優しく吹かし 虹を吸い込む

考えの終点はなしだ

なあ 木霊打つ脈に寄せて 
握れない 抱えも ....
ぼくは昔 転がる石だった
ぼくを握った手の熱さを
ぼくを投げたその手の強さも
まだ忘れていない

でもいまのぼくはただの石だ
転がった所にただいるだけの
単なる石になってしまった

 ....
 
真っ白な紙をひろげて 地図を書き込んでください

夢を失くしたなら 素直になってください

さまようのなら 立ち止まってください

誰かが泣きたいなら 私は真っ白な紙になりますか ....
白砂と
小さな世界が待っている
柔らかな海水が裸足の親指に触れる度に
小さな世界へと渦を巻いて引き込まれる
何度も何度も 行きては還り
還れば 行くの繰り返しを
日毎に重ねて そしてまどろ ....
空っぽの缶空をふると

からから

空が揺れる

空っぽの私が頭をふると

からから

空が揺れる

なにかしら

からから

空が揺れて

不意に音が止んだ
明るく
楽しく
元気に
ハッピーに


なんて


やりたいと
思ったこと
なかった


人の言葉に頷き
決められたことを守り
与えられ ....
我慢して頂戴
未だ早いってものよ
焦らしているつもりは
無いのだけれど
素知らぬ振りをしている
余裕ぶった女が私
一つの傘の下
肩だけが触れている
本当は鼓動に
眩暈を覚えている ....
どうせこんなもんだろ?  
なんて姿勢はしてこなかった
我武者羅に
ただひたすらに
目の前の一つ一つと向き合ってきた

どうせこんなもんだろ?  
なんて台詞は発してこなかった
無我夢 ....
台所の窓から見える
枝を切り落とされツタだらけになった
古く太い木に 小鳥が住み着いた
ツタのカーテンは巣穴を塞いで
子を守りやすいのか
ツタの中に入ってゆく
朝ご飯の支度をしながら ちら ....
思い出の 場所と人を
塗り替えるのには
時間が要るね

例えば 誰かに
慰められても
自分の 気持ちが
落ち着かないと

本当の意味での 平穏は
訪れないから

行きたくない場 ....
歌を聴いて
映画を見て
美しい自然に触れて
素晴らしい芸術に出会って
誰かを心配して
努力が実って
幸せを実感して
絶望に悲観して



人は死ぬまでにどれだけの
涙を流すの ....
深い深い海の底
綱が切れる
もう落ちるのみ
深い深い海の底

音も光も希望もない
さようなら
もう何もいらない。
サボってなんかいない。

ただ疲れただけ
頭痛がする。
イエス ....
冷たい月に
雨がふる
とても静かな
音をかなでて

さびしいうさぎは
ぬれてゆく
赤い雫がこぼれて落ちて
時間がゆっくりと
満ちてゆく

そよぐような
何かに揺れる
宇宙のす ....
橋の下市長は
公務員の真皮着色は「そぐわない」と主張する
否、彼の公務員という概念に「フィットしない人体の様態」
という意味だろう
が?
公務員の皮膚に公共性はあるのか。

刺青をするよ ....
手に持った花だけが赤くて
微笑みは色づくことなく
そんな夢の残り香だけが
寝ぼけまなこに引っかかってる


言葉にした途端に取りこぼしてしまう
こころの音階
りんごをりんごと
恋を恋 ....
黒猫が白猫を舐めるので、
私は白猫の指を舐めます

クリープが凍えてしまうと、決まって
私は 貴方を思い出しては
めそめそと泣きます

貴方の言葉をアレルゲンに
私は泣きます


 ....
 
 
砂の喫茶店で
椅子を叩いているうちに
夕暮れとなり
列車は少しずつ走っていた

コーヒーのお代わりは半額
けれど労役が発生し
古くからの友だちはみな
去ってしまった

 ....
何を
描いてきたのか
いつまで
描き続けるのか


分からない


生き様を
刻もうとしているのか
ただの
石ころ遊びなのか


分からない


突き動かされた ....
犬の眼をじっと見つめていると
黒々としたその瞳から
哀しみだけが
滲んでくる

犬は
なぜ自分が犬であるかを
きっと知っている
遠い昔
野生を
人間の為に捨てた存在
自由よりも不 ....
ペソアの詩を
目で追っては 口ずさんでいる

詩がこんなに偉大なものなのだと
気付かされるとともに

自分が今まで一度も
詩を書いたことがないことに気付かされた


今まで詩だ ....
  四月、僕は
  川のある町に
  あたらしく暮らし始めた
  水をふくんだ日の光を
  吸いこむと、眼には涙が滲んで



  黄色い床に積まれたままの
  段ボールをつ ....
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