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桃太郎はさびしい男だ

きびだんごがなければ

ともに戦う家来はいなかったのだ


となりのベッドの見舞い客がそとの桜の様子を話している

彼は半身を起こし窓際に意識をやる

さ ....
あなたの手を ゆっくりと取り
「あたたかいですね」 と 声をかけた

あなたは 
ゆっくりと にっこりと 笑って

いえ、それは 褒め言葉では 有りませんよと 
ピシャリ。
 ....
沢山の食べ物を食べることなく
少しばかりの暑い寒いを我慢し
便利さばかりを求めるのではなく
静かに過ごすことを良しとし
他人を認め「あの人も私だ」と思い、理解すれば
患いは少しづつなくなるだ ....
蟻は象に問うた

「おまえは大きいが、何が出来る?」

象は答えた

「食うこと以外、何も出来ない」

蟻は言った

「おれは小さいが、おまえと同じだ。食うこと以外、何も出来ない」 ....
今日の空は青く

日は明るく

春の一日は輝く



それぞれの営みはつつがなく

三年目の今日を過ごすだろう



毎日の記憶は更新され

消えるものもあれば
 ....
どうしたら高く上がるかですか

風を読むことです
どんな風が 
どのようにふいているか
知ることです

人の顔色をうかがう風には
誠意がありません
風に乗って
高く上持ち上げら ....
南柏駅前のビデオ屋で
「にいちゃん、裏ビデオ見ないか」
と誘われたあの日が懐かしい
もう20年になる
今ではどこの家庭でも
裏ビデオのひとつやふたつ
珍しいことではなくなったが
当時柏市 ....
言葉が実らないまま葉を落とした樹を
じっと立ち尽くして眺めていた
夕日が心を刺すかのように沈んでゆく

会いたい
、出かかったため息すら失い気味に
ひたすらに泣いている自分に気がついていた ....
昨晩コンビニで釣銭の小銭を寄付をした時
店員さんに「ありがとうございます。」と言われて
少し気分が良くなった
この気持ち一体なんだ




もし
僕が宝くじが当たって何億円も手に入れ ....
長すぎるツッコミの間に話が次へ行った 目ェ凝らすと
吹雪のなかサ
色んた色した人たちが
手ェあげておどってらった

赤ェの青白ェの、黄色いの
さまざまな手やら足が
終わりの雪のなか
ヒラリヒラリとおどってらった

あぁ ....
草木萌動
そうもくめばえいずる


厳しい季節を越えて
蓄えられてきた力が
和らぎ始めた光と風の中へ
堪え切れずにはみ出す

樹皮を突き破って
凍土を持ち上げて
命のベクトル ....
 1

目を瞑って
灰の砂漠を
食べていると 
こころは徐々に
ひからびて 
ちっぽけな
雲塊になって 
コトコト笑う
鳥の頭蓋に
埋め込まれる 

鳥のくさめ
いや、くし ....
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある

影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす

失われた鳥の形の
風が舞う


私は
声を出せるだろうか
 ....
ちょうど自分の脳を握りつぶせないような
小ささと か弱さ

まるで自分の心臓には届かないような
もどかしさと 無情さ

おそらく
そう簡単に自分ひとりでは
終われないように
造られて ....
十一月の鐘が実を落とし
朱色の音符を齧る
冬になる前の夕焼けの子守歌

もういいかい
紅潮した頬がさらに赤みを増したのは
母に贈る感謝への気恥ずかしさ

渋くはないよね
不安げが ....
中二階の六畳間で
タンスの上の黒猫が奇妙なことをする。
長い舌を出しながら
タンスの上を転げ回るのだ。
そして突然畳の上に下りてきて
俺の目の前で長い舌を出し入れする
じっと俺の目を見つめ ....
春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう

逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ....
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた

あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
 ....
雨を轢く車の音が
電話の呼び出し音の行間に
打ち寄せてくる

湿り気を帯びたルーチンワークは
未だ真綿に包まれた意識の中

縋りつくように盗み見る
スマホには温度の無い文字列と
 ....
手近な男とくっついちゃって
あたしもヤキがまわったかなあと
それが照れ隠しなのは
彼女の顔を見たらわかる

手近な言葉
ありふれた言葉
黒板消しで拭くたびに
私の屋根に白いチョークの粉 ....
 
空をいくど見上げてきたことか

お天道さまが恋しくて

春まできっと見上げる、恋しくて


 
雛人形は海を渡らない

「今日は雛祭りよ」
「雛祭りってなあに?」

童話を聞かせるように
雛祭りの話を聞かせる

「ふ〜ん」
それはまるで 
おとぎ話よりも遠い世界のお祭りごと
 ....
社員だけど 内職を頼まれるというのは前にもあった
普段は自宅にいて内職の方がする仕事が納期に間に合わず
日中の仕事を終えてから 仕事を家に持って帰り
家事をすませてから 内職をする しかし 内職 ....
ここに居た

そこに居た

あちらこちらに
居た
ことを記す

愛を叫ぶ雨蛙を乗せた丸い大きな葉も
その傍らに転がっていた水晶のような玉も
美しい色を持つ手が
幾重にも重なったよ ....
私の指先から金貨がこぼれ
あなたの乾いた唇を潤せたら
頑健な牡牛が黒いつむじ風となり
私の魂を運んでくれたら
世界は午睡のまどろみの狭間、神秘の唾液を垂らす
こめかみを濡らすその体温にあやさ ....
むくろと暮らしたことがある
たった数日

むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな

かつて肉体だ ....
 求めても求めてもとどかない
 手に入れたと思えば指の間からすり抜ける
 同じ躓きに気持ちは折れかかる
 つまりは失敗の連続

 それでも
 また立ち上がって
 駆けだしていく
 幾度 ....
小声で頼んだ並みのマグロが
おおくきなって店中を駆け回る
こちらの身が小さくなるとき
届けられた笑顔 
心ばかりのサービスを 
言葉で返る寿司職人
すべすべの掌が握って
板に乗った寿司の ....
ほぼ等間隔に置かれた
不安のハードル
倒さないようにしながら
生真面目に歩く

決して抜け出せない
ループの回廊
天気はいつも晴れのち曇り
ところにより雨

ほぼ等間隔に現れる ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悲しき桃太郎- 吉岡ペペ ...自由詩314-3-8
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抱負- 蒲生万寿自由詩2*14-3-8
- 蒲生万寿自由詩3*14-3-8
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ちょっと街歩き____南柏- 花形新次自由詩214-3-8
夕日は- もっぷ自由詩10*14-3-8
優越感の優しさと劣等感のやさしさ- ichirou自由詩7*14-3-8
長すぎるツッコミの間に話が次へ行った- 北大路京 ...自由詩914-3-8
春の祭- フユナ自由詩19*14-3-8
草木萌動- nonya自由詩20*14-3-7
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鳥の影- Lucy自由詩26*14-3-7
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- 乱太郎自由詩20*14-3-7
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雛人形は海を渡らない- 夏美かを ...自由詩19+*14-3-3
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◎小指の約束- 由木名緒 ...自由詩12*14-3-2
むくろ、と- umineko自由詩25*14-3-1
さらば、青春- 平瀬たか ...自由詩5*14-3-1
回転寿司- イナエ自由詩12*14-3-1
ループ- nonya自由詩17*14-3-1

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