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進化したヤカンが
群れて空を飛ぶ

どうしてだろう
せっかく産まれてきたのに
生きることと
死ぬことばかり考えてる

大通りでタクシーを拾う
そのまま
ポケットに入れる
いのちはあの一本の樹と
わたしの間にあります
やわらかく俯くようにあります

夏の庭の青い花が
ゆらゆらと何かを祈っています
太古のことではないこと
だけが確かなことです

大切なの ....
窓辺にやってきた
小鳥が泣く
さも かなしそうに
おまえもひとりなのかい
世界はこんなにも
広いというのに

庭のとまり木で
小鳥が啼く
さも たのしそうに
うたをおぼえたんだね
 ....
人のこころは
おそらく丸い

誰かに
支えられなければ
何処かに
転がっていってしまう

ころころこころ

人のこころは
おそらく丸い

どんなに
縛りつけたところで
 ....
あの日
お辞儀をした
それも深々と

本当は膝をつき
土下座すらしたかった

あの日
潰してしまい
誰もいなくなった
空っぽの事務所に
お辞儀しかできなかった私

帰る家を失 ....
{画像=120323010313.jpg}



忘れられた想い出 / 勘太郎川 紅橋付近


ぶらり ぶらぶら
裏町通り
場末の路地の夕餉時

さあさ いらはい いらはいよ
 ....
夜明けの明けの
ほのあおい闇と光の均衡に
無垢なクラゲが部屋を舞う
流れるままに漂って
夢から溢れたクラゲが舞う

夜明けの明けの
ほのあおい夢とうつつの端境に
大きなクラゲが天井を過 ....
すべての仕事を終えてしまうと
ぼくは無職同然かのようになる

次に仕事の依頼が来る当てもないのに
電話かメールが明日は来ると想い込む

ついこの前もレギュラーの仕事が打ち切られた
何故か ....
消毒薬で洗った
白い部屋は
どこまでも
清潔で よそよそしい

菌という菌は
すべて
死滅し
有機体は私ひとり
お見舞いにもらった
ガーベラが
いつのまにか
造花に変わる
( ....
3学期、ヲワリ
春休み

だれでもない、どこにもいない
私、自分、先生、ボク、だれか

持ち主のないロッカー
口をあけてるだけの、下駄箱
寂しそうにぶらんと、掃除用具

バイバ ....
                       120322





uytqkdhuZq94ugt@djr ....___
?
なんか楽しくなったような気がしますね
春になると
 ....
空が涙をせがむから みんな互いに殺し合った
立ち昇る黒煙と 未亡人の嘆き

立ち尽くす 一人の少年
泥に覆われた 丸い頬
額にかぶさる 前髪の茂み
その奥にきらめく ひび割れた瞳
干上が ....
きみはいま幸せか
辛いとは想わないか
淋しいとは想うことはないか

ない?
嘘だろう
きみは独りぼっちだ
きみには誰からの誕生日の贈り物も
Birthday Cardも届かない

 ....
「すみませんでした」

頭を垂れて言ってやるよ


中指突き立てながら
ゆうてみて
あたしのどこがきつねなのか

そらぁ
お天気の日に雨はおっかしわなぁ
そんでもなぁ
この雨を降らしたんはあんたやで
しょぼくれた顔してうどん食べてたから
声かけたん ....
今、神保町の珈琲店・さぼうるで 
赤煉瓦の壁の地下にある席で 
珈琲をすする僕の目線の先の1階では 
美川憲一・はるな愛・ノブシコブシの吉村さんが 
おいしいナポリタンをフォークで 
すくっ ....
つぶあんがびっしりつまった








皮がパリパリかつ


もちもちの












回転焼き

今川焼

一枚六 ....
スカイブルー・スカイ
去年の私は
もういない

テロメア
擦り減って
私は少し身軽になった

あなたのメール
まばらになって
私は
一歩踏み出す準備

愛してるって
転写し ....
商談フロアは明るかった

外光のような明るさはすべてLEDだった

設計課長が施工後の保証を求めて来た

外からはこの社屋の外壁工事の音がしていた

私たちはその仕事を商品の納入だけだ ....
街の
人の

屋根瓦を
頬っぺたを
ボンネットを
ランドセルを

街の
人の

やわらかいところを
かたいところを
親切なところを
依怙地なところを

つついて
 ....
薄いセロファンに
優しく包まれている
そのなかに
甘いものが
入っていることを
私は知っている

子供のころ
歯医者が大嫌いだった
何より
歯医者のおじさんが嫌いだった
というか ....
      さくらの花びらにあなた宛ての
      手紙を書きました
      そろそろ、そちらにつく頃でしょう
      花びらが散りましたら
      したためた詮無き ....
引っ越しのため、
冷蔵庫や、
洗濯機を処分し、
泣く泣く100冊以上の本を、
ブックオフに二束三文で売り払い、
レコードも、
妻になんどもやり直しさせられて、
150枚ほど、
売る ....
どうして見えないのか!

早咲きの桜の下に
噴水の飛沫の先に

賑やかに降り積もっているのは
詩ではないのか?

どうして拾わないのか!

膨らみ続ける蕾の上で
ベンチで踊る ....
1945年3月10日は
東京大空襲の日

その計画にアメリカ軍が利用したのは
関東大震災で何処がもっとも
火災を起こしたかのデータ・マップ

そこを狙って数え切れない焼夷弾を
B29か ....


必要と頷いても
近くにあっては困るらしい

それは遠くにあって
必要なときにだけお世話になる

ありがとうございました

添えたお礼と深く折り曲げた腰を上げてしまえば
あと ....
高層ビルから見渡すと月曜朝のビル群はとても礼儀正しい
きちんと整列して太陽先生の訓話を聞いている

向こうの背の高い男の子たちは揃いの制服
近くの背の低い女の子たちは色とりどりの私服

み ....
別れの時は
いつか来る
出会ったこと
その全ての先に
別れがある

ほんとうに
うれしい時は
泣いてもいいけど
ほんとうに
かなしい時は
笑っていたい

泣いて笑って
人生 ....
金持ちも
貧乏人も
健康な人も
病んでいる人も
希望に燃えている人も
絶望の淵に座り込んでいる人も
お気楽な人も
深刻な人も
白い人も
黒い人も
満たされた人も
飢えた人も
か ....
深夜、少年は目覚め
布団の中でもじもじとする

  少年は何かを予感しているのだ・・・
  少年は何かを待ち受けているのだ・・・

深夜、少年は目覚め
窓を開け無意味に夜空を眺める

 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
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