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アイスコーヒーがそそがれようと スタンバイに光る五月

雨季までの浮き沈みのない 涼やかな丈の長い 影法師の欠伸

万能なまでに普くを招く 煌びやかな夜の スタンバイに心躍るかぼちゃの馬車
 ....
       夜更けに降った雨はあがった
       そらはどこまでも透き通り
       青く高くひかりに満ちる
       さぁ腕まくりして窓ふきをしよう
       透き通るほど ....
叩いても
返事のない扉を
一生懸命叩き続けて

もう何時間たったんだろう

呼び続けた名前は
扉の隙間から
君に聞こえているのだろうか


分厚い扉を隔てた
君と僕
 ....
町では桜も散り 山すその我が家までの
道沿いに見える畑には 林檎や梨の花が咲き
雪溶けの遅かったこの地にも 緑の季節が流れ始めた

除雪機で雪をとばし なんとか建てたビニールハウスでも
稲の ....
少し大げさに
五月の朝を吸い込んだら
つまらない不純物など
軽々と許せてしまうくらい
気管が心地好くせせらいだ

少し控え目に
五月の朝を吐き出したら
ためらいや秘め事を
うっか ....
つぼみのまま
死んでしまった木
息も途絶え
枯れてしまった

風にゆれて
寂しさのみ
ぶる下がっている
カサカサいって

さらこうべが
笑っている
千年の時も
盛者必衰の理
 ....
ただいま… と言って静かに散って行った
今年の君
まるでいつも通り
決まった道をゆっくりと往復する少女のように

見上げる僕の左頬に はらり
降り注ぐひとひらの遺言のように
それはか弱く ....
頭を掻きつつ辺りを見回しながら惚けている。
食べ滓が下顎にへばり付き、それでも平気で涎を垂らしている。
何をするでもなく、何かを考えている様子でもない
背もたれの高い椅子に、深々と腰を ....
 
雨上がりの傘はステッキ代わり

クルクル回してスキップすれば、水たまりにパシャリ

そして、キャッキャ、キャッキャと


 
いつも独りで膝を抱えて座っていた

遊びと言えば砂に絵を描くことだった

お母さんは気付かない

幸せでも不幸せでもなかった(はず)

もう少しおじいちゃんちに居たかったな ....
ここではない、どこかへ
若者はいつも旅立とうとする

それは、どこにも行けない、
だけど、
何かの間違いでも辿り着く者が
いるかもしれない。

私たちは、
光の中に消えていく彼らを
 ....
 こんな毎日を
 あと何度繰り返せば
 僕は終われるかな

 二時間後だって見えやしない
 こんな{ルビ瞳=め}じゃだめだ
 ああもっと頑張らなきゃ

 ちゃんと明日がきますように ....
街には水路が流れている。有名な水路。 休日の朝、水路の東には太極拳、西には朝ヨガをする人が集まる。先日は人気ドラマのロケが行われていた。『美人三姉妹シリーズ』のサスペンスだ。この街では殺人事件が多 .... 季節の変わり目に窓の外を眺めている。
外は雨 外出

細い両目から差し込む光の筋
不足するイメージの光量
暗い頭蓋骨の内部を照らす
プラネタリュームは暗く
毛穴ほどの大きさの星の光のみ
 ....
{画像=120511115342.jpg}
小さい頃 私は
イチゴは木になるものだと思っていた
あの赤い実はサクランボのように
枝にたわわに実っていて 
それを食べるのだと信じていた

 ....
野の花が
あんなにも
優しげに微笑むのは
きっと
手向けの花であるから

肉体を持たぬ人に
花以上に似合うものが
あるでしょうか

空腹も感じないので
食べ物はいらない
物欲も ....
運命って残酷だよな
俺のダチは雨上がりに
バイクに乗っててさ

高速の小さな水溜まりに
スリップしてバイクはフェンスに
激突してダチは投げ出されて
下の道路に飛ばされて
丁度来たトラッ ....
私がクリームを塗るあいだ
兄たちは指さして嘲笑っている

私がクリームを塗るあいだ
妹たちは人形を投げ合って騒いでいた

私がクリームを塗るあいだ
彼氏たちはクイーンのベッドでTVを観て ....
くらやみを大きな箱でまっすぐ
ぐねぐねと 山越え
べっどたうん に 帰る
疲れた背中たちをみている
眼は うつむき 遠くを見てる
あきらかに この中に明るみはなく
ただ ....
 
 
野原に自転車が倒れていた
車輪が外れていたので
持っていたアイロンで
直すことにした
うまく直せないでいると
両親と兄がやってきた
みんなアイロンを持っていた
あれこれしてい ....
橙色の絵の具しか
見つからなかったので
君を描いてみた

夕焼けなんかじゃ
痛すぎると思ったから

青色の絵の具しか
見つからなかったので
僕を描いてみた

海なんかじゃ
 ....
よみちをひとり
あるいてると

よぞらがぼくを
おいかけてくる

はしっても
おいかけてくる

どこまでも
あきらめないで

けどぼくだけじゃ
ないんだな

 ....
あるスピードをもって
街の夜明けをめぐっていると
かどを曲がるたび
まあるい月が現れては消え
消えては現れるのだ

四角い建物の影に
あるいは影から。
黒い樹々のあいだに
あるい ....
例えば もし
厚く垂れこめた 雲の谷間から
神が手を伸ばして 僕を拾い上げてくれたとしたら

砂埃の舞う 峠道に転がる
何の変哲もない 小石の一つを拾うように

例えば もし
厚く塗り ....
 
 
ぼくが逆立ちをする
父が支える

あれから数十年が経ち
今度は父が逆立ちをして
ぼくが支える番になった

それなのに
父はベッドに寝たまま
起きてこない
 
 
えらいこっちゃ!
君をHUGするつもりが
皮を剥いでしまった
何でこうなるのかな?
しかたない
人皮を使って
ワンピースでも縫おうか
これがほんとの
ジンピース
なんてね
文字と螺子は関係ありそうで
まったく関係がない

見栄と知恵は関係ありそうで
少しは関係がある

家事と火事は関係ありそうで
かなり関係がある

詩と死は関係ありそうで
大きな関係 ....
この生が空しく過ぎることを悲しめば
問い返される
何が充実か

揚羽蝶がゆずの木にやってきた
仇やおろそかではない
ひらひらと儚くも天に任せる

愛しているさ、悲しんでいるさ
生の肯 ....
愛しさと打てば

涙と変換されるような

恋ならいらない

ただ一筋の

情熱が強さになるように
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった


 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スタンバイに踊る- 朝焼彩茜 ...自由詩10+*12-5-12
背伸びして窓をふく- 石田とわ自由詩13*12-5-12
- ジュリエ ...自由詩512-5-12
雪と木蓮- 砂木自由詩21+*12-5-12
朝_(五月)- nonya自由詩27*12-5-12
人生の春は来ぬ- ペポパン ...自由詩4*12-5-12
夢のあと- 南 さや ...自由詩212-5-12
シャイな奴には白い花束を送る- アラガイ ...自由詩7*12-5-12
雨上がり- 殿上 童自由詩22*12-5-12
ささやかな不幸。- 永乃ゆち自由詩8*12-5-12
ここではない、どこかへ- 佐藤伊織自由詩3*12-5-11
おやすみ- 霙小町自由詩312-5-11
#空想の街_#美人三姉妹- 北大路京 ...自由詩8*12-5-11
退屈な自我- ……とあ ...自由詩11*12-5-11
【_想像の芽_】- 泡沫恋歌自由詩17+*12-5-11
- そらの珊 ...自由詩26*12-5-11
Strange_Fruit- HAL自由詩9*12-5-11
クリーム- salco自由詩18*12-5-10
見ていた星- 唐草フウ自由詩13*12-5-10
蜜柑- たもつ自由詩1112-5-10
絵の具- nonya自由詩22*12-5-10
夜道- 小川 葉自由詩412-5-10
- シホ.N自由詩412-5-10
嵐を呼ぶ女- まーつん自由詩11*12-5-9
逆立ち- たもつ自由詩1012-5-9
君をHUG- 和田カマ ...自由詩4*12-5-9
恣意的存在- HAL自由詩9*12-5-9
ランダム- 木原東子自由詩18*12-5-9
変換。- 永乃ゆち自由詩2*12-5-9
もうちょっとなひと(みんなありがとう!)- 恋月 ぴ ...自由詩3812-5-9

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