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サーカスとは

ライフル銃の回転もなく
ただ無防備に
悲しみの心が
ただこのサーカスに舞うころ

流されている
こころぼそさが
ふたりの身体をひとつに溶かすけれど

そのと ....
無私の愛が
人の魂の病を癒し
肉の病すら和らげる

冷える夜陰の静謐に
天使たちは降りて来るのだろうか
自愛に充ち病んで倒れる己の許に

あの遠い日の海の夜明け
靄と波の戯れに 無音 ....
ああ、それは、崩れた空の。
誰にも聞こえない、 響き。
どこにも届かない、  谺。
空に、  焼かれた者の。
 空に。焦がれた 物の。
崩れた、
   ジェンガの
        様なも ....
今日も

ボックスに入り
ボックスの電源を入れ
ボックスを叩くと広がる
ワーク・スクエア

ぬくもりのある
白いスクエアをいくつも広げて眺める
その片隅に
小さな赤い
サークルは ....
野菜の値段を知るということ。
そういう所から生活は生まれるよ。
デイサービスをやめて
寒くなってきて身体が硬くなってキツいから
寝る時に貼らない簡易カイロを左肩に敷いて寝た。

低温火傷していたなんて気づかなかった
次の日の夜背中が痒くて孫の手で掻いたら ....
冬の入口で
RENの骨を拾った
十六年のいのちだった
夏毛のまま
逝ってしまったRENの
体温が残るこの手が淋しくて
白い子犬を抱いた

DANSKE、と名付けた

も吉と歩いたあ ....
そのドアは自動じゃなくて手動かもよ?
開かないドアは、実は簡単に開くかもよ?
いつまでも、眠っていたい
冬の朝のことです


じぶんから逃げ出した
ふりつもる悲しみから、

追いつめられた仔犬でさえ
それでも牙を剥き
過去と戦おうとしますが、

 ....
む おん
移動していくモノの影

独り在る茫漠の床で
眠りの底から掻き分け掻き分け

異界の異様な感触を
意識の触手、体に刻む

ム オン
夜陰にひっそり回帰し




 ....
彼女とは幼馴染みで
産院のベッドまで隣り合っていた
あなたが産まれて その一秒後にわたし
、そんな感じの 二人はとても仲良しで
家庭の諸々もが似通っていたし
それがいまでは点の上にあなた ....
 *

終りのないものの終わりを決める
生きることは括り閉じることの繰り返し

言葉に置き換えられた
かたちのないものが夜うっすらと発光する
夏の夢の欠片が螢なら

抗うことを止めた ....
 
 
とてもとても遠いところから
君の訃報が届いた
時刻表を確認することもなく
僕は一番最初にやってきた列車に乗る

いったいどれだけ乗り継げば
君の場所に行けるんだろう
君の生き ....
本名も知らない男に胸を揉まれてる間
スタバの新作フラペチーノのことを考えていた

チョコレート味の氷に
粉々のクッキーがまぶしてあって
ホイップクリームがたっぷり絞ってある
とても美味しそ ....
羊を起こさないように羊羮を切り分ける。
息を殺し、ゆゅぅっっくぅり、刃を入れる。
彼はアナログの世界に産まれた
自我に目覚めて初めて眠りから冷めた朝のこと

家のなかはがらんとして静まりかえっていた
人は誰もいなくて 気配さえ感じられなかった

まだ幼い彼は泣き出した
 ....
君と星狩りに行ったことを思い出す
空が星で埋め尽くされて、金や銀の星が嫌というほど輝いていた
肩車して虫かごを渡し、小さな手で星をつかんではかごに入れていた
ときおり龍が飛んできて、尾で夜空をあ ....
引き出しの奥から
財布が出てきた
じゃらりと小銭が
はいっている

一円玉
五円玉が懐かしい
Payの時代に

価値はうつろう
努力は価値を生まない
コイン以外の
生きる道は閉 ....
地元の植物園で菊花展が開催される頃
入園入口にある車椅子を借りると
母を乗せて湖畔に広がる花々や温室の中を歩き回った

昔、母は祖母を乗せて車椅子を押した
ひと昔前母は 私を乳母車に乗せて
 ....
四国の方へ行って来ると
昔の君は言いました

僕は不安で尋ねました
いつまで行って来るのと尋ねました

すると君は言いました
ずっと行って来ると言いました

僕は淋しくなりました
 ....
月だ
月の光がさしている
やがて窓からこぼれるように


羊はいくつ柵を越えただろう
少年は薄目をあけて天井を見る
白いかたまりは柵からあふれて
容赦のない瞳でじっと見つめ返す
人形 ....
窓から入り込む朝陽

明るいリビングルーム
何度も欠伸するあなた

ゆっくりまったり過ごす休日
二人だけの時間を過ごす

朝食をゆっくり食べて
外出はせずに
二人で過ごす時間を大切 ....
 
 
夜、戦争は静かに始まる
町のいたるところで
戦闘が繰り広げられる

寝ている人を起こさないように
兵士たちは銃を撃つ
戦車は音をたてずに街路を走行し
飛行機は何かを包み込みよ ....
釘は六寸に引っ掻いた胸の痕跡
左は股の付け根から膝がしらにかけて
合わせて一尺近い縫い込みの跡が盛る
想像するリアル怪人(例えばフランケンシュタインとかゾンビだとか)
切り裂き息を吹き返す ....
まっくらな
無臭のまなこに火がともり
京の都に棄てる片恋


起き出すと
地の街あかりと天の星
君とシャワーと鏡とパジャマと



橋の上
届かない未来の水平線
眺め ....
いい歳をしてなんですけれど
だれかに抱きしめられたいと
想ったことはありませんか

もちろんだれでもいいって訣じゃないですよ
ほんの少し心の体温が伝わってくる女性(ひと)に
悲しいときも淋 ....
口笛の奏で、目覚めてこの夜
澄んで響く何処から

明るい旋律音色のループ
微妙に低く高く震え魅惑の相

聴き入るうちに潮騒磯の香
漂いザワメキ布団が波打つ

扉開いて弓形の白浜
広 ....
くまは瀕死だった
ぐるりを人間たちにかこまれて、
路上で、濡れて

だいじょうぶですよ
とくまは言おうとした
ひとりで死ぬから、だいじょうぶです

「殺せ」
とだれかが言った ....
もうすぐ生えてくるよ。いまにみてろ。
0+1+0=もうすぐだよ。
ふたつあるお釜が重なって大きな鍋になる。
なるわけないじゃない
ひとつとひとつのお鍋が重なって大きな釜になる。
どんだけ ....
バスを待っていると
昨年死んだお父さんが縄をもってやってきた
電車ごっこの相手を探していると言う
せっかくだから車掌をやることにした

もともと小さいお父さんは
死ぬ前にさらに小さくなった ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12042)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サーカス__サーカス- 秋葉竹自由詩1219-12-11
天使たちは(改訂)- ひだかた ...自由詩819-12-10
無題- 朧月夜自由詩7*19-12-10
仕事- 乾 加津 ...自由詩8*19-12-10
生活- クーヘン自由詩9*19-12-10
低温火傷- 鵜飼千代 ...自由詩7*19-12-9
光を嗅ぐ- たま自由詩819-12-9
かもよ- クーヘン自由詩6*19-12-9
粉雪のように- 秋葉竹自由詩919-12-8
回帰- ひだかた ...自由詩619-12-8
- もっぷ自由詩219-12-8
201912第一週詩編- ただのみ ...自由詩11*19-12-8
せかい- たもつ自由詩7*19-12-8
スタバの新作フラペチーノ- 印あかり自由詩8*19-12-8
羊羮- クーヘン自由詩4*19-12-8
脳内の積み木が崩れていく過程には- こたきひ ...自由詩619-12-8
星狩り- 山人自由詩14+*19-12-8
コイン- umineko自由詩3*19-12-8
車椅子- 為平 澪自由詩819-12-7
夢寒夜- ひだかた ...自由詩719-12-7
眠レナイ夜二- 石瀬琳々自由詩5*19-12-7
朝の二人- 夏川ゆう自由詩219-12-7
夜、戦争は静かに- たもつ自由詩3*19-12-7
昔怪人と呼ばれていた男は七面鳥に惚れる- アラガイ ...自由詩11*19-12-6
万華鏡が、砕け散っても- 秋葉竹自由詩819-12-6
抱擁- HAL自由詩9*19-12-5
夢夜- ひだかた ...自由詩10*19-12-5
くまは瀕死- はるな自由詩6+19-12-5
地上最強の人類- アラガイ ...自由詩8*19-12-4
ほくろ- たもつ自由詩819-12-3

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