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どうしたものか
会話の平行線
結論が見えないので
この辺で
補助線を引こうか
取りあえず
二等辺三角形にしてみると
やっぱり
相似形だったね
五時間半のパートも毎日つづくと
腕も、足も、腰も痛くなって
お風呂上がりにはからだじゅうに
星を貼って、寝ます
星は、
ツボとよばれるからだの黒点に貼るから
いくつか貼ると
わたしのか ....
取り違えられて人生が狂ったというひとに
病院側は3800万円の賠償金を支払わなくてはならないらしい
取り違えられたのは60年前
取り違えられていなければ中卒後働かなくてもよかったのだ ....
よろしかったら めしあがってください
食堂で 派遣社員のおばちゃんが
らっきょうを振る舞ってくれた
とてもおいしい
そういえば
近頃
食べ物でおいしいと意識したことがなかったな ....
漂流する部屋
流れていく 体
あれは誰だろう
失われた心は
それ自体の中で僕の体を
きっと手にした
自分の体を
見つめている 掌で
生まれたね
やさしい手で研がれ
水をたっぷり
ふっくらつやつやと
今日は卵にしようか
それとも納豆 ....
既婚者のシャツにつける口紅スタンプを自作
きみは自分が誰かしっているのか
湯で卵のはいったカレーパンを口にほおばり
買ったばかりの黒い手帳に夢中になっているとき
見境のない冬の風が 昨日のきみといまのきみを重ね合 ....
わずかな
気配でゆれる
小さく熱い炎
雑にふれると
ススで怒り
熱くなると
溶けた涙をよく流す
でも
もう少し我慢してくれ
線香に火を点すまで
急に想い立つ
何かに会いに行く
仕事も休む
飯も食わない
小便もしない
手土産は
モンテカルロ法で算出した
独自の円周率
3.20833333333333333333333 ....
遺 言 書
遺言者 くまモン は次のとおり遺言をする。
1. 遺言者の全財産を、長男 ひこにゃんと 長女 バリィさん に相続さ ....
膝下五センチのスカート丈
三つ折りの白い靴下
おかっぱに切りそろえた髪
私は校則通りの平凡な中学生
ふくらはぎ下までのスカート丈
伸ばしたままの靴下
パーマがかかった茶髪
そう、あな ....
今さら遅いと思います。
最後の話は
富ヶ谷の空
まぁるく描かれた
ジェットの雲
五色の輪のことでした
その話をした刹那
一〇歳の僕は
テレビから飛び出して
庭に駆け下 ....
街にはなかった 何も
流れていた体 それは人
その中で握りしめる 夢
ポケットの隅に 手をやれば
電車はすぐに行ってしまうだろう
僕は読んだ 漫画を
流れる時の中で自分が
何もわから ....
あともう少しと思うところで
火を止めるのよ
もう薪はくべなくていい
蓋をあけてはだめ
後は鍋ごとさめるのを
待つの
ゆっくりさめながら
ジャムはだんだんジャムになるから
リスの母さんは ....
僕は君のことを誤解していたかもしれない
昨日の夜
君は満月を見て
あの月はきれいだけど
わたしの手の届かないところにあるといった
でも
たとえ手が届かなくても
満月は君のいうとお ....
青や
赤や
白で
例えすぎて
汚れた
それは
指先
で
すこし
ふれたら
名前がついた
もっと、
最初から
ふれていたら
色なんか
なくて
とうめい
で
いれたのに ....
医師はどこにも病気が
見あたらないというのだがー
汚れた世界をばかりを見続けていた
とも思えないが 硝子体に埃が溜まって
見つめる視野の中心が霞み
左目で見る妻に ....
窓ガラス
伝いおりる
雨粒ひとつを
ゆびで追う
祈りとは
この雨のような
....
今、僕は、旅先の尾張名古屋名鉄ビル9階の
「矢場とん」で味噌カツ定食を待っている。
景気づけに、豚の横綱がポーズをとっている
絵柄のグラスビールをくいと、飲む。
思えばあれは9年前…独り旅 ....
横たわる死者の耳は、空いている。
薄ら目を、開いている。
顎を天に上げつつ
何か、ものを云おうとしている。
力強い耳朶から
渦巻いてゆく鼓膜へ
吸いこまれそうに視る、僕は
鼓膜の ....
フランクルの「夜と霧」の頁を閉じた後
卓上のプラスティックのケースにぎっしり入った
何本もの砂糖達の、頭部に
強制収容所につれ去られる人々の
血の失せた顔が一瞬、浮かんで見えた――
両親 ....
あんがいね
すっきりしているんだ
ずっとわだかまりだった
何がいけなかったのか
手繰っても
たたみなおしても
「もう一度」と
組み合ってもらえなかった
正解のないわたし ....
そのとき、
とおくがみたいと
そうおもった
朝と夜のはざまで
そのひとは背中を向けていた
けむ ....
冬の子どもたちが
落ち葉のマントを纏って
手をつなぎ
かごめかごめをしている
誰かが
あっちだ
と言って走り出すと
手をつないだままで
一斉に駆け出していく
遅れた子を 心配 ....
すんげぇ綺麗なエキストラがいる
爪を噛んで捨てたところで殺人事件が起きた
ざまあみろの顔を練習している
山道は
うつらうつらと 川のように曲がりくねり
日差しが 折り紙の 折り目のよう
知識の折りたたまれた場所に
潤うしい硯の前に 座ろう
花は、テーブルにひとつあれば いい ....
131124
ひぃーふぅーみぃー
ひとさし
なかゆび
くすりゆび
3本指を押っ立てた
一刺し100円
消えいりそうな声 ....
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