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地方の市街にずっと棲んでいてほとんど他所に出ていない。
今は人の移動はご法度。
なんて時代なんだよ。まぁ、移動は若い頃から嫌いで極力自分世界の殻に閉じ籠もってきたから別に気にならないけどさ。

 ....
鶏もも肉の照り焼きを焦がしてしまった
照りというか焦げですな

完璧でないことを
受け入れなきゃいけない

老いた父母などにまでは手は及ばない
人のこととなるともうどうしようもない

 ....
魂の叫び声なんてあげた事なかった
魂ってなんだかなぁ
って思うくらいだ

市内のイオンは数年前に閉店した
建物は解体されて空き地になったが
以前からあったマクドナルドはそのまま営業続けてい ....
     見る影もなく
     下垂の一途を
     たどっています
     この両の房の中にある
     喜びと寂寥、
     この歳になればそれはもう
    ....
       
      夜ごと繰り返し
      問うてみても
      答えは不変
      ただひとつ
      詮無い問いに
      千々乱れ
     ....
潮騒叶いのイドラを捜して、天上から地の底まで、
いっぽんの途を引いている
どういうわけか、私の歩みは連続した生命を引き起こす。

大小さまざまな色や形を保つ 夢や希望をおいて 
ひとつの柩を ....
なにもかもが
私を傷つけるのよ
なにもかもが
私に刃をむけるのよ

こんなに
痛がってるのに
私を刺すのを
やめてくれないのよ

私が
何をされても平気だと
そう思ってるの ....
信じきれやしない
どんな愛も
心揺さぶるよなセリフも
役には立たない

悩みきれやしない
どんな問いも
深くいりくんでくだけ
答えにはならない

you say me

キ ....
日本にたくさんある砂浜
何処も個性的で美しい

どんな想い出も
色褪せていくけれど
消えてなくなることない

自然のスケッチブック
砂浜に色々と書いてしまう

書いても書いても
 ....
生きてるだけでいいんだよと
生命の最小域じゃないですか
そんなに追い詰められんなよと

人間関係は領地の奪い合い
誰からも奪わず、奪われて
あとはこの部屋の一隅のみ

生きてるだけの生 ....
でも いつも 夜は 
首を寝違えて見ているだけ 
そして 窓の外を 歯痛で 
いつも夜は見ているだけ
     それは
     雨ざらしにされた
     靴下のように
     不誠実だった
     だから捨てた
     時が経ち
     青空が広がり
     太陽の光は ....
感じたことが
自分なんだな

あの苛立ちは
自分なんだな

その悲しみが
自分なんだな

この感動も
自分なんだな

漏れた本音が
自分なんだな

目につくものが
気に ....
ひろびろ青がひろがって
鳥の群れが行き過ぎる
街は熱波に曝されて
子らの午睡を浅くする

  *

ちから抜けちから抜け
胸にわだかまる不安感を
呑み込みおれは街を行く
こんなにひ ....
     かごめかごめを
     するときは
     逢魔が時をさけなされ
     かごめかごめに
     囚われて
     ひとり残され
      ....
開口一番で
それを言うの?
そんな攻め
いらないって
言ってるでしょ

どうして あなたは
わたしの
言う通りにしないの?
苛立つわ

そんなこんなで
動くラブストーリー
 ....
傘が必要な ながいながいおしっこに出掛けたあなたを追いかけて握った手


いっぱい我慢したおしっこの音がじょじょに 雨音にかき消されてくのを
聞きながら

ずっと
あなたと手を
繋いで ....
                                                                        

   ひとりでは
   立てないと ....
『沢村忠、知ってるか
「キックの鬼」で
漫画にもなったんだけどな』

『俺もキックボクサーだったんだけど
ブームが去ってしまって
試合も組まなくなったから
地元に帰ってきて
トラックの ....
鏡よ鏡
おんなは手鏡を見ながら言ったかも知れない
剃り落した眉の毛
そこに化粧ペンで眉毛描きながら

鏡よ鏡
あたしっていい女?
すると鏡はこたえた
かも知れません
それは貴女様の眼 ....
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く

 今は何もせずぼうとして
 うねる夏の光を夢見ながら
 美しく深まっていく世界を信じ

 ....
冷やした部屋で
濡れた画面を見ている
夏の前日

みるつもりでいた夢
古い冷蔵庫、凍りかけたビール
物事の手前で
君が微笑んでいます

夏の前日
それは
訪れるはずのない ....
ボクが独身だった頃
「夫婦円満の秘訣は、
一緒にお風呂に入ることだよ。」と
柔道五段の副園長が
教えてくれた

結婚したら
二人で一緒に
お風呂に入れるんだ

独身のボクは
その ....
急がなきゃ。
と思うのだけど暗い。
思うように進めない。

 あたりはいちめんの草むら、猫じゃらし、
 ときどきひょいとバッタが飛ぶ、
 川の向こうには何かが明滅している、しかし
 その ....
精神科病院で往診の依頼がある時
外来診療で終わる場合は
外来の看護師が医師に同行し
入院が必要と思われる時には
病棟の看護師が同行していた

救急車を運転する職員と併せると
往診は三名で ....
末期膵臓ガンの恩師の奥様から
「一日一日生きています」
というメールが届いた
僕も一日一日生きていこう
と思う
そのうえ、タバコをなくしたきみはいらいらしていた
そのときもぼくはあいかわらず話を簡単にしようと試みていた
きみはここから500メートル離れたコンビニでタバコを買う
タスポはぼくが持っているが今 ....
この街に
人はたくさんいるのに
なぜ、ふいに
ぽつんと独りいるのだろう

読者よ 友よ
この紙の向こう側にいるきみよ
わたしの音の無い声は
その耳に届くだろうか?

願わくば
今 ....
すうっと細く、立っている
南天の赤い実たちの中に
一人 空のお日様を
小さく映すものがいた

かわいいね

っていうと、風にゆれ
緑の葉たちも、風にゆれ
ひそやかに舞う
互いのここ ....
それは古いコンクリート建築で、ステージを取っ払ったライブハウスか、あるいは陳列棚を置き忘れたマーケットのように見えた。俺は入口付近にぼんやりと立っていて、手ぶらだった。左手側の壁面が俺の腰の高さ辺 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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