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          160320

団長の思いとは
断腸の思いの誤植と分かる
編集長は校正係も兼ねているのかと
私は少しだけど異議を唱えたい
人間を考えるのが芸術の真意だとしたら
文化講 ....
  剥がされた ああ、
  犬 も……ひとつの
  呼吸から ああ、もうひとつの
  ことばへと いつわり (靴のよう) 
  さびしい (想うこと のよう)


   犬 も、 ....
珠を数えている。
腕に通された木目の珠を。

祖母が亡くなったとき 
父が握っていた大粒の珠を、
父が四角い小さな石塔になったとき 
母の手首に引っ掛かった数珠の珠を、
数えている。
 ....
世界を構成する元素はとげである
この物質的な世界において
物質とは必ずとげでなければならない
細長い円錐は無限に硬く
割れることも裂けることもない
人も木も鳥も花も
このとげの原子 ....
手は 夜をすみずみまでたたいて きえた
大事なものと そんなに大事じゃないもの、
をくらべて
でも そんなに変わらなかった
あなたの抱擁のまえで
人生など
あってないようなものだった
 ....
雀始巣
すずめはじめてすくう


佐藤さんちの玄関の
パンジーの寄せ植えから
オハヨウを拾い上げて

鈴木さんちのベランダの
古い室外機の裏側から
サビシイを探し出して

 ....
近づくこと
遠ざかること
 
 暗い 
    音節の 
  蝶番

止まることを拒む

海の裾のドレープ
駆けあがる白い泡

絶えまなく
描き直され
     拒みながら ....
 丘から見える遠い園生は純白に染まり、
 私の吐息と重なって淡く輝いている。
 手前に見えるロココ調の建築物はそれ自体が見事な絵画のように
 緑一色の額縁で装飾されている。

 丘の上に ....
喜びでいっぱい
そして悲しみでいっぱい
思い出でいっぱいなのです

あこがれ
そして不安になる
絶え間ない痛みの中で
天高く歓呼し
死ぬほどに心沈む

幸いなるはただ
人の魂だけ ....
桜吹雪の舞うのは
春のみか――?
否、人々は気づかぬだけ。

目を凝らせば
宇宙永劫二度と無い
今日という日の花びらが
ほら、目の前に透けて

ひらひらと  
奥深く海底の熱水床
わたしが今呼吸をしている処
群がる白い蟹は
わたしであるための遺伝子を
鋏で千切りまた繋げる

染色体を失った肉体だが透明ではない
保護色を身に着けたわけでも ....
僕たちは食べないと生きていけないから
何か食べないと生きていけないから
農薬の入ったキャベツや
防腐剤たっぷりのおにぎりなんかを
たくさん食べる
昨日久しぶりに
たまごかけご飯を食べた
 ....
卒業式の日に
飼っていたホオジロにリボンをつけて
冷たい空に放してやった
冬の鳥だから
冬の山へ帰してやったよ
せんせいの声も
ピアニカのドミソも
みんな憶えていたいけど
ばいばい
 ....
予約時間に早すぎて
十数年ぶりに弘南堂書店へ往く
見慣れたブックオフとは違う
天井近くまで積まれた学術的古書に
おまえの目は泳いでいる
楽しい散策 わたしには
安い棚から掘り出した一冊は
 ....
書かねばならない事
を 探して
言葉の海を泳いでいました
今の私に書ける事 
を 尋ねて
言葉の風に吹かれていました

波はさざめいて
私を弄び
風は追いつけない速さで
私を通過し ....
爛れ過ぎた夕陽が
一軒の二階の窓を
ギラリと択び
怯えた鴉が見上げた先に
規則的に並ぶ建築の
一面だけを
薄明るい色に染め
足元のザラメにも
一粒ずつ微かではあるが
予兆のように
 ....
空から
剥がれた薄皮が
ふうわり落ちてきて
森と街と人の
あらゆる隙間を
滲ませる

君から
届いたLINEが
妙に素っ気ないのが
どうでもよくなるくらい
僕の指と吐息は
 ....
天気もいいし
今日はゴジラ記念日
自転車に乗ったゴジラに
史上初めてなってやる

だけど舞台がいけない
さびれた下町
ギャラリーが侘びしい
バカをバカだと観る目が足りない

あー日 ....



その痕のことは、
何も知らない
水たまりを、
陽気なアメンボが通りすぎたあとのことは、何も……
みずうみに、
きみが爪先でたてた水の音も、
寝転んで何かを囓ったり、口のかなで ....
 夢、夜がみせる方の夢と、現実
 はとてもよく似ているから、ど
 うにかしてそのちがいを暴こう
 とテスト勉強もしないで考えて
 いた。
 しょうもないことさ。だけど人
 間って生き物はし ....
なにもかも捨てておしまいなさいと
無闇に心臓に くりかえしていた 
いたいのいたいのとんでけとんでけの耳の指示どうりに
しでかしてしまった空虚を
空に放つと 釘を打つ音がする

清水さんち ....
どこからでもいい帰ってきて
約束の青い灯りがそろそろの頃
どこからでもいい帰ってきて
山が消えてくれてそろそろ終点

どんなにかほっとして
どんなにか短い旅だって
どんなにか場違いを感じ ....
幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、

冬を越えるたび
軽くうな ....
籠から溢れそうな
熟れた果実の
すこし傷んだ
あまい匂い
視線は蠅
めまい/匂い/めまい
スケッチしながら
溺れている
出口のない部屋
ぬるい潮が満ちて
鋭い線が
削り盗り
移 ....
 さて、私の航海はこれで何度目だろう。
 未だ明けきらない朝に、港の喧騒は透明だ。
 果物かごを抱えた婦人が通り過ぎ、
 口髭をたくわえた紳士に足音はない。

 静寂なのだ。
 この神 ....
   暗闇で会話する
   わたしの鼓動と
     
   悲しくはない?
    ―かなしくはない
   
   寂しくはない?
    ―さびしくもない  
   
   無理 ....
桃始笑
ももはじめてさく


コートを脱いだら
沈黙していた鎖骨が
独り語りを始める

ポケットから出た
あてどない指先が
止まり木を探している

音符を思い出した
爪先 ....
             160310

スミレは紫と決まっています
三色スミレは三色だから
ピンクのは無いのではと
わたくしは瞬間的に思ったのです
スミレも現在では品種改良の結果
ピン ....
ミサイルが飛んで落ちてまた昇るまでのあいだ、
くだらない冗談をひとつずつ言いあって
河原の小石をうめるようにしていた
川釣りのおじさんが面倒くさそうに餌を投げてくれる
もしかしたら彼もみか ....
土手の手つかずの雪が老いて
カラスがなにやら啄んでいる

穏やかな冷気に衣服の戸惑い

惜しめば儚く望めば遠く声は
なにも残さないただ揺らした

言葉が追う死者を追うように

セー ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
深紅色の本務機- あおば自由詩5*16-3-21
inu- 草野春心自由詩116-3-20
かぞえる- 為平 澪自由詩10*16-3-20
とげ- 葉leaf自由詩616-3-20
抱擁- はるな自由詩716-3-20
雀始巣- nonya自由詩18*16-3-19
目交い/そして- ただのみ ...自由詩14*16-3-19
片想い- ヒヤシン ...自由詩11*16-3-19
やったぜ- 一 二自由詩2*16-3-18
日々の風景- 服部 剛自由詩616-3-17
蒼と青と藍の底で- 乱太郎自由詩19+*16-3-17
僕たちは食べないと生きていけないから- オイタル自由詩2*16-3-17
みんな空へ帰っていく- yo-yo自由詩10*16-3-17
北大病院にて- ただのみ ...自由詩17*16-3-16
メモ- Lucy自由詩15*16-3-16
春の正体- Lucy自由詩9*16-3-15
春って- nonya自由詩13*16-3-15
ゴジラ記念日- もっぷ自由詩7+*16-3-15
『オパール』- ハァモニ ...自由詩10*16-3-15
グミの靴- そらの珊 ...自由詩1216-3-14
『森で釘打つのは誰?』- るるりら自由詩11*16-3-14
首都高とあるいは上野- もっぷ自由詩416-3-14
たんぽぽ花粉予報- りゅうの ...自由詩17*16-3-13
空白の果実- ただのみ ...自由詩12*16-3-12
航海- ヒヤシン ...自由詩10*16-3-12
鼓動- 石田とわ自由詩7*16-3-12
桃始笑- nonya自由詩17*16-3-10
ピンク色の菫の花束- あおば自由詩4*16-3-10
ゆうやけ- はるな自由詩616-3-10
春葬列- ただのみ ...自由詩19*16-3-9

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