すべてのおすすめ
孔子が説いたという
ゆうざの器のいましめは

つぼ状の器に水が入っておらず
空の時は傾き

ちょうど良いときはまっすぐに立ち

水をいっぱいに入れると
ひっくり返ってこぼれてしまう
 ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク

行き場なし

 ....
高くて、広くて、硬くて
人工美にかこまれ
あなたがつかむもの
さめない夢

甘くて、柔くて、叫ばない
つるされた肉片
あなたがかむもの
人工の夜

空へと指をひろげる
人もまたひ ....
クリスマスという
言葉に慣れているけれど
ノエルという言葉の響きが好き

街中のイルミネーション
取り付けが急ピッチで進んだ

子供の頃
家族全員で楽しんだ夜
それは今も続いている
 ....
存在の孤独が
冷たく露わになるこの夕べ
雨滴は石を穿ち
震える胸奥を
抉るように流れ落ちる

ぽっかり深淵が口を開く
ぽっかり深淵が口を開く

遠くふるさとの汽笛が響き

わたし ....
もっと散歩にいきたかった
もっと抱いてあげればよかった
もっと話しかければよかった
もっと贅沢させればよかった
もっと遊んであげればよかった
もっともっと一緒に

朝に夕に
百万回名前 ....
神田の喫茶店エリカが休店したとき
台湾の映画監督ホウ・シャオシェン
は既に未来の光を見つめていたんだ
最初から知っていたような舞台設定
ひとりひとりの俳優のその後の活躍

東京物語のオマー ....
悪い人が一人も登場しないお話がいいと思った
山も谷もなく 主人公は風に靡くすすきの穂で
ささやかに生まれて ささやかに暮らして
そしてささやかに死んでいく それだけのお話


セーヌの ....
笑えないのがいけないのか
笑われることがだめなのか
春の夕陽が斜めに校舎を切り取って
ぽかん、とそこだけ取り残されたような
学童保育の真ん中で
君は三角形に座ってぼくのお迎えを待っていた
 ....
照れ隠しで
ヘルプミーと叫んだ

みんなは笑った
僕も淋しく笑った

世界には
後悔さえ残らない

僕は
本気だったから
チンポと呼べば
チンポと応える
診療内科の受付で
「チンポ」
「なんだい?」
燃える恋心
二人は若い

診療内科へ
防火服を着て、ヤマト消火器を
背負って行こうとしている時点で
 ....
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり

階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る

何も言わずに
じっと私を見てる

腕時計を外して
 ....
二〇一八年十一月一日 「現実」


 現実はきびしいね。だけど、がんばろう。がんばる仲間がいれば、だいじょうぶ。


二〇一八年十一月二日 「考察」


ぼくというものを媒体として、 ....
{引用=白心中}
唇の合掌
耳は氷柱みたいに澄んで
睫毛の雪がとけた

遭難と凍死を繰り返す
冬眠できない二人
こうしてまた長い
白昼夢の時代を迎える





{引用=ゼ ....
かまぼこのカーブはいつまで美しいだろうか

遠くに霞んでいるトンネルの入り口
小雨が降りはじめ暗い匂いがする 
黒く濡れた何かが静かに入ってくる

そんな車からさっと降りた
姉さんは真っ ....
ひどく冷え切った大地の感触が
次々と押し寄せる波のように
切迫する夜、
わたしはわずかな白飯を掬い
震える口顎の明け閉めを
そっとそっと反復する

鉱物質の肉体と
欲望の魂と
唯一無 ....
おゃ
知らないのかい

本場イタリアじゃあ
サンタじゃなくって

魔女が
クリスマスプレゼントを運ぶのさ

もともとは
聖書のなかにある

伝説の老婆のこと

キリストをさ ....
浅瀬で溺れるわたしたちが
いつか 深く
息をできるように
重いぬかるみを這ってさ
乾いて 乾いて
流した涙が
日々を伝い 夢を伝い
川になったとき
この体がいるのは
優しい  ....
遠くから降って来る歌声が
浮遊したまま哀しい音色を木霊させ
やがて地に落ち砕け散る

天に舞い上がる歌声は
満天の星達を暖かく抱き
やがて静かに沈み込む

歌声は現れ消え去る
現の壁 ....
どうなっているのだろう
本当のことが知りたい

様々な人が
様々なことを言って
うやむやになっていく

本物のことが遠ざかる
何処へ向かっているのか

よくわからないから
様々な ....


今夜わたしが
この傘にひらく雨を
きのう聞いた人
そこには星が見えますか

不安定な蛍光灯のように
意識がちぎれそうな夜
清潔な循環につつまれる人
ふくらむ海を感じますか
 ....
Yellow Brick Roadを駆け抜けてきた娘は
トルネードのように戸を開けて

「ドロシーにあったの!」

雨上がりの道々の端っこに点在する
青空を切り取った水たまりのような
あ ....
耳には遠い音楽が響き
壁には醜い蜘蛛が這う
奇妙な屈曲、奇妙な距離
ブルーに流れてゆく雲
満天の星達が輝き
蜘蛛は行き場を失い
落下する、天から

叫び続ける声は孤独を打ち鳴らし
こ ....
変哲の無い偏光が輝いている。
球体としてのFeのすがたを、
実感するものは以前としていない。
ツーフィンガーが風を分割してゆく。
回転する動力はネズミでたくさんだ。
二週間も無休で遊 ....
こどものころ
おとぉさんがさんたくろーすだって
しらなかった

けれどそれは
あまりかんけいなくてね
おとぉさんとおかぁさんは
けんたっきーふらいどちきんのばんごはんと
た ....
この地、ヨースマルテには、四つの天国と四つの地獄がある。
四つの天国とは、ノエルク、ロンデル、ヤーハン、ポランのこと。
四つの地獄とは、モスヴァル、ベイジャン、シボルト、エイジェスのこと。
いず ....
おお、カーガリンデ。美しく気高いカーガリンデの街よ。
カーガリンデの街は、アドスの平原より続く、
ガイエス河の河口にある。
それはアディアの海に面して、良好な貿易港となっている。

カーガリ ....
ゴメン


ひとこと言えなくて
いつの間にかクリスマス

わかっているけど
意地を通してゴメンと言えず
何人去ったかわからない


クリスマスの主役は
もちろん君さ

な ....
揺れるキャリーケースの
疲れたフィギュアたちに紛れた
俺はねずみ
湿気た袋の中の息苦しさに
もう眠たい
冬と夜はさびしいものだから我慢をするんだよ
誰のものとも分からない言葉が私の中で反響します
どうしてだか私の心に浮かぶのは
北海道やそれに近い景色ではなくて
東欧の冬枯れの景色です
血で贖わ ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12042)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆうざの器のいましめ- st自由詩521-12-25
聖夜に籠る(改訂)- ひだかた ...自由詩421-12-25
夜々- soft_machine自由詩5*21-12-24
ノエル- 夏川ゆう自由詩921-12-24
名無し人- ひだかた ...自由詩921-12-24
さみしさのトンネル- そらの珊 ...自由詩13*21-12-24
東京物語- 足立らど ...自由詩321-12-24
ジヴェルニー- 藤原絵理 ...自由詩521-12-23
笑える日、笑えない日。- ちぇりこ ...自由詩6*21-12-23
照れ隠し- TwoRivers自由詩8*21-12-22
自称詩人の火祭りカレンダー- 花形新次自由詩221-12-21
panorama- mizunomadoka自由詩1621-12-20
詩の日めくり_二〇一八年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*21-12-20
寒くなると物忘れがひどい- ただのみ ...自由詩3*21-12-19
運動_それから- ふるる自由詩1021-12-18
冷夜- ひだかた ...自由詩521-12-18
魔女のクリスマス- st自由詩621-12-18
青空- はるな自由詩721-12-17
歌声たち- ひだかた ...自由詩821-12-17
本当のこと- 夏川ゆう自由詩421-12-17
- soft_machine自由詩521-12-16
ドロシー- ちぇりこ ...自由詩3*21-12-16
ウィロー- ひだかた ...自由詩621-12-16
周回者- ナンモナ ...自由詩5*21-12-16
めりぃ、くりすます- 秋葉竹自由詩321-12-16
天国と地獄- 朧月夜自由詩6*21-12-16
カーガリンデの歌- 朧月夜自由詩3*21-12-16
主役のいないクリスマス- st自由詩321-12-16
俺はねずみ- 奥畑 梨 ...自由詩321-12-15
2021/12/15- 雨宮吾子自由詩421-12-15

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