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うすい眠りに包まれて
探っている
五月の風を手招いて萌える木々
光の纏いで取り戻す
ざわめきの形象は
淡く爪先立ち
まどろみに波紋を呼び起こす
山と山との重なりに
隠された遥かなる道程 ....
どこにもいない人
どこにもいなかった人の
残像
ひぐらしうずまくその中で
黒い影が夕日を浴びる

ですらない
どこにもいない人
行く場もなく
たった一人の夢の中
残像は生活し
 ....
リサは
草原に群れるヒツジを描いた

 青い空 緑の大地
 日本の大人なら
 ほとんどの人が知っている
 クラーク博士の指す牧場
 に居た薄茶色のヒツジ
 の群れ

 三々五々 ....
出会い頭の事故というのがある
この狭い家にも

トイレのドアを開けると
出会い頭の事故にあう

風呂に入ろうとして
ドアを開けると
その人はいつもそこにいる

襖を開け ....
蛹の中で身じろぎする幼生の
息遣いほどの微雨
清流に屹立する山岳の岩は
主たる寡黙な黙想に耽り
棲みつく生物たちの呼吸を内包する

母を疎う駄々としてか
広野に下りた者は口々に囁く
懐 ....
おはよ
世界
元気ですか

また
嘘をつく
オトナを見ました

まったく、ね

最高にハッピーになるおまじない!
なんだよそれ
帰れよ

結局ね
好きじゃないんだと思いま ....
赤くこぼれている花

昨日の天気予報

今朝はもう違うことをいっている

あそこで咲こうか

たねがどこ吹く風にまかれている


ゆっくりと悲しくなろう

ゆっくりと酔っても ....
真剣に
なればなるほど
うしなうのがこわくなるから
たしかめながら
歩みをすすめてしまう
待てば
答えは自ずから出る
そんな言葉に出会ったけれど
待つのは
途方もなく、ながい
なが ....
漂い波打つ
波打ち漂う

 響きの光の
  光の響きの

渦巻き潜る
潜り渦巻く

  光の響きの
 響きの光の

集まり造る
造り集まる

 響きの光の
  光の響き ....
眠剤飲んでからエンジンかかる 手など
近頃 じっと見たこと無いが
今朝 背伸びをしようと
上げた手を見てしまった

よじれた皮膚の連なり
幾重にもかさなった山脈のようで
これがわしの手かね

柔肌を撫でた歴 ....
しつこいんだよ
メタルくらくら
背中の甲羅が鈍く光る
痛いね
様子ばかりうかがって
手足が痺れて肩甲骨もまわらない
ここも暗いから
ごそごそと這い出してきては灯りを食べている  ....
これが最後の食事になるから
十分楽しみなさい
何故最後なんですか!?
この中に、今夜私を裏切る者がいる
エエーッ、そ、そんな、私たちの中に
タマンキ様(救世主で最後のジャーパの王)を裏切る者 ....
砂のような
罵詈雑言を
浴びせられても
べつに痛くもかゆくもない
友達だったこともないヤツから

雨の日に浮かれ
這い出てきたのだろう か細い
蚯蚓が

ぺかぺかに光って
張り付 ....
人々はカツ丼を食い
もくもくと働く
此処は鉄鋼の街

とにかくオレンジ色に溶けた鉄を
何とかしなければならないので
大盛の食事を食い続けなければならないのだ

生姜焼き定食でも
カレ ....
岩を砕き
オリファルコンを突き
水を求める
それが俺の仕事ならば
もう何処にも彷徨うことなく
水を探せ

固い地盤を爆発させて
水を得るのだ

透明な
透明な
碧い水を分け与え ....
どこか
骨の
奥底に
黙って居座る
黒い眠りのような
小雨の朝

歯ぎしりする歯が
もうないのです
そう伝えたいけれど
そこには誰もいなく
部屋の中には
少年のまま
老いた私 ....
枯れてしまった花々が横たわる道端で
明日来るバスを待っている
夕方まで降り続いた雨のせいで
街は水のにおいがする
ターミナルのベンチはわたし一人
これ以上誰もやって来ることはない ....
グランドの脇の水路に
サッカーボールは半身を浸していた

昨日も今日も橋桁に寄り添って
沈むことも飛ぶことも出来ないで
流れることさえ出来ないで
水面に出た半身が陽に焼かている

赤耳 ....
さっきの番組では
親子のインパラ目線で
ライオンから逃れたときに
「ああ、良かった」って
ナレーションが入ったのに
次の番組では
ライオンの群れ目線で
「残念、今日も食事にありつけなかっ ....
何かに包まれているこの感触
   背中から気泡の溜まり
  次第に全身が温かく
 ジワジワと熱く
そう、
背後から背後から
 くんにゃりと曲がり溶けながら
  流れ込んで来るコレハナ ....
白い駅のベンチに
坐っていると
うつろな心臓を
ひとつの喪が
列車のように通過してゆく

それとは関わりのない
やわらかな事象として
少し離れたところに
色とりどりのチュ ....
鉢植えはすぐ枯れてしまった
だから爪を切った
爪はすぐに伸びてしまう
だから穴をあけた
穴はすぐに乾いてしまう
だから夜を買った
日はあっという間に登った
だから日傘を買った
 ....
絶望に負けたくない、と
娘が言った

絶望を知ったのかと
私が絶望した

悲しみにも負けたくない、と
娘が笑った

娘が隠している涙に気づいて
私が泣いた

この子は
強いん ....
石の中から掴みだし
ほとばしる火の
洗礼により
おまえ打たれ
錬られ砥がれ
握られた人と共にあって

土を切り開き
木を切り倒し
人を切り裂いて
国を興しまた滅ぼし
繁栄と文化
 ....
きみはぼくの知らないところで、ぼくの知らない人と知らないことをしているってことを、ぼくはきみから教えてもらった。スイッチはぼくが切ったはずなのに、きみは自由にオンオフできるようになったんだね。いつ ....      朝目覚めると空のコップが
     ひとつ置かれている
     わたしは満たす
     さわやかな空の青さ
     もうすぐ咲くだろう蕾の息遣い
     少し焦げた目玉焼き ....
吐き気を呼ぶバロックが
鍵盤に叩きつけられている
CDジャケットを見ればピアニスト
理由に気づき 音を消した

やすらぐためにそつなく選んだつもりだった
その曲がその曲のせいではなく
弾 ....
青い空、激しく吹く風に森は揺れ
緑に照り輝く光の中を
子供が一人、走り回る
嬌声を上げ一心不乱、
お手上げ顔の母親を中心に
笑顔弾けてグルグルグルグル
生きている歓喜が円を描く

銀の ....
鳥は、
空を空と名づけない。
鳥たちにとって空こそが、
果てしない大地だから。
鳥たちは、
彼らは翔ぶことを意識しない。
彼らは空を駆けている。
全速力で、遠く、遠く。

魚は、
 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
混濁- ただのみ ...自由詩10*16-5-4
どこにもいない人- ふるる自由詩8*16-5-4
茶色いヒツジ- イナエ自由詩6*16-5-4
出会い頭の事故- 小川 葉自由詩716-5-4
◎改行されゆく地平線- 由木名緒 ...自由詩12*16-5-4
おはようのうた- umineko自由詩3*16-5-3
島人のたね- 吉岡ペペ ...自由詩716-5-3
2016.05.03の揺らぎ- はなもと ...自由詩116-5-3
楽音宇宙.2- ひだかた ...自由詩8*16-5-3
眠剤飲んでからエンジンかかる- 北大路京 ...自由詩516-5-3
百年の恋も…- イナエ自由詩7*16-5-3
腹黒い虫- アラガイ ...自由詩8*16-5-3
アソコ伝42頁目「含みの多い奴が嫌い」- 花形新次自由詩116-5-2
乾燥地帯- Lucy自由詩16*16-5-2
製鉄所- レタス自由詩13+16-5-2
水守- レタス自由詩10+*16-5-2
5/2- 山人自由詩12*16-5-2
夜明け前、記憶の中で明日を- ホロウ・ ...自由詩10*16-5-2
水に浸かるボール- イナエ自由詩9*16-5-1
アニマルプラネット- 花形新次自由詩5*16-5-1
感触- ひだかた ...自由詩6*16-5-1
春の駅- 塔野夏子自由詩6*16-5-1
00- はるな自由詩116-5-1
- ガト自由詩11*16-5-1
- ただのみ ...自由詩8*16-5-1
ロボ- 阿ト理恵自由詩8*16-4-30
日常- 石田とわ自由詩8*16-4-29
バロック卿- もっぷ自由詩416-4-29
命の疾駆- ひだかた ...自由詩5*16-4-29
遠く深いものたちへ- あおい満 ...自由詩716-4-28

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