すべてのおすすめ
誰も知らない海でした、(けしてあなたのほかには)


舟は出てゆく
夏の入り江、あなたの瞳の奥を


白い鳥は羽根を休めることなく
空にすべる手紙


返事はいらない、ただひとこ ....
ブランデーを喉にながす
こくりと飲み込んだうつつは儚い
床にぶちまけたこころの黒さは
いつのまにか天井になり
わたしを覆い隠した、ほし、星のようだ

眠れずにひとの温もりだけを ....
峰と峰とのつなぎ目に鞍部があり、南北の分水嶺となっている
古い大葉菩提樹の木がさわさわと風を漂わせる
峠には旅人が茶化して作った神木と、一合入れの酒の殻が置いてある
岩窟があり、苔や羊歯が入り口 ....
久しぶりに晴れたので
走らせた 川に自転車を しかし
会社に通っていたこの道も
時間がいる 思い出すのに 今では


あの頃の 仲間たちは 
今でも 元気でやっているだろうか 
苦 ....
なにもいいことが浮かばない空に雲ひとつ 赤い目をしていま
なにを読み
どこを跳ねるのか


あなたは謀った
{ルビ和邇=ワニ}たちの背を戯れ跳ねながら
目指すところへ近づいた時(それは幻想だった)
傲りと嘲りが
鈴のように ....
雨のおとが体に刺さって下に抜けて行く
その先のまちで

男が酒を飲んで煙草を吸い
女が風呂に入り石鹸の香りを嗅ぐ
花は季節に散る

どうということもない
あたたかな食卓が
どれだけに ....
僕の東側から
今日も君が昇った
コーヒーの香りが
ほんのり温かい

他愛無い話に
マーマレードを塗りつけて
右目は美人のアナウンサー
左目は君の笑顔

ベーコンエッグは
半熟 ....
椅子が並んで
たくさんの人が腰掛けています

まるで出発ロビーのようです
周囲の人と
穏やかに語り合っている人たちは
旅支度の割には身軽で
しみじみと
和やかな笑顔も浮かべ

主に ....
【新】

手と手と てとてとてと かさなりあって音がする
足と足  大きな靴のなか小さな足が とてとて動く
とおい日の かげが
わたしを追い抜こうとして とてと 立ち止まる

冷蔵庫に  ....
速度を脱ぎ捨てては
肌から新しい速度が広がっていく
夜の残響は低く厳しく
朝の前奏は遥かに
誰かが投げ捨てた栄光を
誰かが見失った感性を
拾い集めては燃料として焚く
このひとつの大気の横 ....
同じ道を歩いた
くり返し歩き
くり返し問い
くり返し答え
水の写経のようになにも
こころの所作だけが
ただ――


くり返し祈った
石の中のロザリオ
沈黙の塵は満ちて
尚も空白 ....
まあ、簡単に言えば
売春なんだけれども
税法上
当たり障りのない
名称を考えた結果
これになったわけ

嘘だけど
雨を呼ぶ声
空をくぐる火
曇の牢に動く影
水の径を追いつづける午後


涙で目を洗うとき
ふと片目に残る光
三日月となり常に静かに
銀と灰を重ねてゆく


多く ....
少しでも面識のある人間には
すべて漏れなく出したから
お返しもらってるだけなのにさ
その数で
私は人気者なのよとか
私はこんなに認められているのよ
とかって言われても
お返しした方は
 ....
鉄格子の間に坐る、あなたは
じっと――待つ
小さい窓から射し込む
一条の光にふれる、あの瞬間を

旅人の静かな足音は
やがて…遠くから響き
あなたはゆっくり、立ちあがる

(深く澄ん ....
意識 溶け拡大していく
限りなく宇宙の楽音に共鳴し
混交する闇光 すべて受け入れ
委ねるのだ 保ち 鋼の強靱
しなやかな弓の強度に震え

私欲思考ヲ停止シ
死に思に詩の言葉の飛躍に!
 ....
流れ星が 通り過ぎた 瞬間
僕は 君のことを 願ったよ
それは 誰も気づかなかった
突然の 出来事 だったんだ

流れ星の 行方を追った 翌朝
僕は 君の夢に 出会ったよ
それは 僕 ....
谷中で会った 日曜日に友人と
歩いた 彼の街を
街の何も私は知らない 人の
どこへともなく流れるこの日々を


よくわからないけれど
薄曇りの高台の向こうには冬を感じる
カフェが並 ....
月曜日に来た人は とても穏やかな顔をして
私の頭を撫でてくれました
月曜日に来た人は 火曜日には火遊びの仕方を
私に教えてくれました
月曜日に来た人は 水曜日私の小言を片付けて
流 ....
築地の移転が
政治問題な訳ねえだろ!
マスコミと共産党が
調子に乗りやがって
結局何にも出ないじゃねえか、ばーか!
騒いだ責任取って
その溜まってる水
大ジョッキ一杯飲み干せ!

ほ ....
何となく好きだった三角形のイヤリングを二つ下げた夜
何だか得をした気分になったことを今でも覚えている

所謂 思春期 と 呼ばれる頃の お話
感受性が豊かだった分
今以上に 傷ついたフリ ....
――雲が早い
と思えば雨か
秋らしい振舞に
朝からおまえと飲みたくなる
なすがまま
なされるがまま踊る木々
つめたい雫
鼻先に最初のひとつを感じた蛇が
暗い岩間にすべり込み
ただじっ ....
青空に広げた重機の股間が避けて
殴打される地殻 
四散する生きものたち

コンクリ―トで覆った{ルビ法面=のりめん}に
芽生えようとしていた希望は
封鎖されて腐敗してしまった
裸の川に秋 ....
手にしていたのは
小さなひしゃく

星が消えた途方もない夜は
蛍を連れて

そしてたどりつく水源の
ほとりは

どこへつながっているのか
どこへもつながっていないのか

汲み上 ....
神さまがいたらいい
いるのかな
いてほしいけど
いてくれるって思わないと
もう無理なところまで来てる
、脅すわけじゃないけど
実はもうすでに
(間違えたやり方だと
心の底のどこかで
 ....
父は生きる 沈黙の中に
母は語る 夢のような言葉
私は横たわる 足りない絶望を枕にして

川の字になった 冷え切った水槽の中
打ち上げられた魚を三匹
飼って眺めて笑っていたのは  ....
先祖代々の墓石の隙間を潜って 緑の節目が
石塔の地下から 企みを生やす

萎れたシキビや花筒の中で息絶えた小菊を
嘲笑うかのように石塔の狭間を一本の青竹が
墓場の敷地すら貫き
天 ....
 貴女滑稽で妖しい

 またこんな季節が巡ってきた
 名月を仰ぐ野分の風も乏しく
 焦がれる余裕もなく 
 日常に背中を押され
 されど視覚からのニュースで

 滑稽で妖しい貴 ....
ねむりの底に ひと夜ひとよは
くすしき光 はしごを昇る
ほの昏い和音 床をはつり
膝におく娘らに みた夢は

夕暮れかさむ まつげにまゆに
花にあみ織り 山らにかざる
掴むあおい鳥  ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あいしているの舟- 石瀬琳々自由詩10*16-9-27
夜に落ちる- かんな自由詩216-9-27
峠の山道- 山人自由詩8*16-9-26
水面の中に- 番田 自由詩116-9-26
なにもいいことが浮かばない空に雲ひとつ- 北大路京 ...自由詩516-9-25
うさぎのダンス- ただのみ ...自由詩11*16-9-24
台風の夜の音重ね合わせて- 田中修子自由詩12*16-9-23
当り前- nonya自由詩18*16-9-23
順番- Lucy自由詩7*16-9-23
新涼灯火_(三篇からなる_オムニバス)- るるりら自由詩8*16-9-22
朝のバス- 葉leaf自由詩216-9-22
ホルン- ただのみ ...自由詩13*16-9-21
性交報酬- 花形新次自由詩116-9-21
あゆみ_むらさき_Ⅲ- 木立 悟自由詩616-9-21
年賀状- 花形新次自由詩116-9-20
旅人の手- 服部 剛自由詩316-9-20
言_霊- ひだかた ...自由詩816-9-20
ピーナッツインユアマウス「流れ星」- 花形新次自由詩316-9-19
初秋の日曜に- 番田 自由詩116-9-19
月曜日の人- 為平 澪自由詩10*16-9-19
一息で飲み干せ- 花形新次自由詩116-9-19
確率統計- 藤鈴呼自由詩1*16-9-19
敬老の日に何ら敬うこともなく- ただのみ ...自由詩8+*16-9-19
「彼岸花の咲かない河畔で」- イナエ自由詩4*16-9-19
ほとり- そらの珊 ...自由詩10+*16-9-19
ちいさく云うけど- もっぷ自由詩516-9-19
未来の魚- 為平 澪自由詩7*16-9-17
竹花- 為平 澪自由詩9*16-9-17
貴女滑稽で妖しい- 朝焼彩茜 ...自由詩9*16-9-16
ねむりのそこに- soft_machine自由詩116-9-15

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