すべてのおすすめ
言の音の流星群、
押し寄せて来る押し寄せて来る
それぞれの重力圏から脱却し
自由に宇宙に自由に煌めき

アメーバ状に広がる歪な触手、
力溢れる造形立ち上げては
離散する透明雨滴と流れ
 ....
カラン
カタン
コトン

いろいろ集めた オノマトペ
どれが 似合うかなあ

鏡の前の少女に
トンネルを差し出す

暗がりの中
ちょっと 寒いけれど
勇気は あるかい?

 ....
地上の夜がすぎさって
ぼくはずっと散歩してた
ように思う
すべては 夜の中

さびしいひと
無理でもげんきになって
また、体を出しにいく

夜の中で
あすになるまで待ってら ....
空を歩く音
屋根を歩く音
鏡に残る
ひとりの光


夜の蓋を投げ捨て
ふたたび拾い
わずかに溜まった雨をすする
冬しか居ない水紋を


夕方に飛び 夕方に降 ....
憎しみが始まる
気づかぬうちに

理由も動機もないまま
操られ

私の敵は
君じゃない
君が憎むのも
私ではない

互いに見えないのだから
気にすることはない
なのに
君の ....
ぽろぽろあまだれ
跳ね蛙スローモーション
滲む文様から浮かんだ島
鳥に紛れ白髪女ひとり
永い束ねを千切る声震わせて
ふたつみつの影を漉く
ひと筆の青さもない
そら背負ってうみは来る
  ....
かつてきんいろの風渡る風景を持っていた胸には
いま寂寞としたはいいろのさびしさのみ置かれ
泉のなく息吹のなく色彩もない体温のない
さびしさのみ置かれ

帰りたいのに果たしてふるさとがない私、 ....
互いにハシゴをはずしあった

ぼくらはあまりにキズつきすぎた

想像してあげることが愛ならば

愛はもうぼくらのからだにはキツすぎた


アスファルトを低く花びらが渡っていく

 ....
王様は旅の途中だったようです

お付きの者たちはみな逃げてしまったのだそうです

王様のいびきがものすごいので
ただ歩くだけの旅がつまらないので
王様一人でも大丈夫そうなので
実際悪人に ....
もみの木のてっぺんで何してやがる
季節外れの煤けたお星様って訳じゃあるまいし
カラスのくせに風見の真似か なに
風は見るものじゃない 乗るものだって?
違いない 世のなか乗ったもん勝ちよ
だ ....
トマト
セロリ
タマネギ
ニンジン
ジャガイモ
インゲン豆
マッシュルーム
鶏モモ肉
ベーコン
ニンニク
ショウガ
パセリ
ローズマリー
タイム

大地の恵みをシチュウ鍋 ....
  朝の肌にはずむ、
  夕暮のような愛 水いろにゆがんだ
  その痕 わたしたちの歌は 数えきれない
  むなしい花びらで埋れた これ以上、
  あなたにはなにも云わない
夜、おしっこに起きたときの
ベランダの外に広がるたぷたぷと波打つ闇や
満員電車でとなりあう
湿った背広のすえた臭いなど

そういうものを
とん、とん、とん、と踏んで

住宅街を俯瞰し
 ....
               

玄関へのアプローチはバリアフリー
歳経ればひび割れるコンクリートより
割れ目を隠すタイルが良いと  
ベージュとエンジの市松模様
両 ....
視覚を失った思考、
わたしのなかで解放される
盲目となったわたしに、
新たな光景、生き生きと立ち上がり

凍結した大雪原
輝く満天の星達の
巨大な光の眼また眼が
明滅し爆発し流れ渦巻き ....
見上げて月のない星に生まれる  淡い太陽とそよ風が流れる五月。
 森を抜けた小高い丘から見渡せる大海原。
 キラキラ光る波間に浮かぶカモメ達。
 沖合には大きな帆船が漂う。

 新しい季節の到来に胸が高鳴る。
 自 ....
垂直な疑問符を諳んじる水晶体に
「お前は誰か」と問われれば
動揺はあらわな宣誓を開示する
ありふれた病名さえ二重傍線に埋もれ
白いハンカチで覆われれば
ありふれた終末期を万年筆が叩く
その ....
鉛筆で、ノートのページに横線を引く。
上に白い入道雲を描く。
太陽は紙の外側にある。
雲と横線の間にもう一本、水平線。
横線と横線の間にあるのは、青い海で、
白く波打つのは風があったから。
 ....
    目を閉じれば
    いつだって自由に
    本を読むことができる
    そして本たちは折にふれ
    少しずつふえていく
    二年越しのラズベリーが
  ....
        160419

お地蔵様に
お線香を立てる
火が付かない百円ライター
今では何というの
使い捨てライターー
君とおんなじだねと
お地蔵様が
典型的な顔をして笑う
だ ....
天使の影をみたくて
窓べりに腰かけて朝をまつ

鳥の囀りと 衣擦れが
うるさくて天使は来られない

震えるからだをかためても
鳥は鳴く

こらえきれず風も漏れはじめた



 ....
ふらりと月が立ち昇る

しっとり濡れたベンチに
横たわり
息をひそめる

今 遠くで
かたちを成しはじめた月
もっと高くへ昇れよ

つめたい窪みに
春の海を注ぐように
骨の隙間 ....
二匹のマルチーズと男が一人
春の錯覚を辿りやって来る
姿はゆらぐが後ろめたい足跡は一切なく
コンビニ袋のなかに桂馬を隠している
策士だが出世はできない
文脈の中に時は在って無いようなもの
 ....
【空】


ねぇエトワール  たんぽぽの君に エトワールって名前をつけたよ
君の 中芯は 中空に在るよ
精一杯 背伸びする風の最果てを
つかめぬものを つかもうとしている

 ....
呑み込まれていく織り込まれていく
巨大な力と熱のうねりに
圧倒的で繊細な愛の織物に

わたしの中で蠢き思考し活動する力の流動体が
人生の不条理こそ条理と響く木霊の透明未知が
受肉の快と苦に ....
――あなたは、聴くだろう。
日々の深層の穴へ
ひとすじの{ルビ釣瓶=つるべ}が…下降する、あの音を。

――漆黒の闇にて
遥かな昔に創造された、あなたという人。
遺伝子に刻まれた、ひとつの ....
 途中雨が降ってきた。傘をさすのも買うのもめんどくさくてそのまま歩いた。
 昭和通りの路地に店を探した。
 愛する男を独り占めしたくて、痴情の果てに男の性器を切り落とした女は、六十を過ぎてなお妖艶 ....
 ぼくは師匠にうでを見込まれて、理髪店を一軒任されるようになった。へたくそが髪を切ると、髪が伸びるとそこだけ浮いたようになるのだが、師匠に教わったやり方だとそうはならなかった。
 髪の毛というのは伸 ....
 和夫くんはさすがだった。秋が深まるころにはいじめられなくなっていた。
 和夫くんのお父さんが無実になった訳ではなかった。
 小学生の頃から和夫くんを知っているひとなら、先生からもつねに一目置かれ ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
現像- ひだかた ...自由詩4*16-4-28
鏡前の少女- 藤鈴呼自由詩2*16-4-28
あけて- 唐草フウ自由詩14*16-4-28
みどり_うたかた_Ⅳ- 木立 悟自由詩316-4-27
所属- Lucy自由詩14*16-4-27
あめふらし- ただのみ ...自由詩9*16-4-27
さびしさを剣山で- もっぷ自由詩216-4-25
ぼくらのからだ- 吉岡ペペ ...自由詩616-4-24
王様- ふるる自由詩5*16-4-24
風談義- ただのみ ...自由詩13*16-4-23
晩祷- レタス自由詩7+16-4-23
恋のかなしみ- 草野春心自由詩316-4-23
もう怖くなくなった- 平井容子自由詩816-4-23
タイルに段差があるなんて_歳と取るとはこういうことか⒗- イナエ自由詩6*16-4-23
思考の眼- ひだかた ...自由詩8*16-4-23
見上げて月のない星に生まれる- 北大路京 ...自由詩516-4-23
五月~憧れ- ヒヤシン ...自由詩3*16-4-23
◎奇術師- 由木名緒 ...自由詩916-4-23
ひとりでスケッチ- 光冨郁埜自由詩18*16-4-22
愛撫- 石田とわ自由詩5*16-4-22
初恋ライター- あおば自由詩5*16-4-22
神聖- 印あかり自由詩8*16-4-21
煙草と月- 印あかり自由詩9*16-4-21
春陰茎- ただのみ ...自由詩5*16-4-20
喰う寝るトコロに住むトコロ- るるりら自由詩11*16-4-20
魂の核- ひだかた ...自由詩7*16-4-19
零の世界- 服部 剛自由詩516-4-18
花畑(終)- 吉岡ペペ ...自由詩216-4-18
花畑(5)- 吉岡ペペ ...自由詩216-4-18
花畑(4)- 吉岡ペペ ...自由詩216-4-18

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