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赤ん坊の頬をなぜるように
水蜜桃の皮をむいていく
あなたの指が
汁にまみれて
窓から差し込む光に包まれている
甘い水が
赤ん坊の膚のような
産毛の柔らかい皮をはぐたび
したたる
した ....
夏の終わりを待つ
私の耳には
波の音も
大きな地面を渡る水の音とはついに聞こえない
砂浜を歩きながら
光がどこから来るのかもわからなくなっていた
手を伸ばすと空間がななめになって
空がぐ ....
ときどき
おるごおるを ひきだしからだすと
ものがなしい おとがする

くらいなかから
ながれだすおと

ゆくえはみえず
かべにあたって
しみとなる

てんじょうの かお
を ....
わたしはばかだ、

わたしはばかだった、

わたしはおおばかだ、

わたしはおおばかだった、

わたしはだかだ、

わたしはだかだった、

わたしはだれだ、

わたしはだれ ....
夜中も二時になった
眺めるものがなくなった
冷蔵庫の前に座り込んで
あの音を聞くと
ざわざわする

腰の辺りに
コンセントがないか
確かめる
あるのかもしれない
遠くへ行こうとする ....
寒さが染みてきて
壁から伝ってくる


暖房を酷使しても
革のソファは冷たくて
ふたり絡まりあっていても
耳に吹きかける息が白くにごる


かつて
部屋の中で燃えていた
暖 ....
ふるるさんの岡村明子さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水蜜桃- 岡村明子自由詩9*04-9-17
八月三十一日- 岡村明子自由詩304-9-16
おるごおる- 岡村明子自由詩604-2-10
ばかの詩- 岡村明子自由詩104-1-31
コンセント- 岡村明子自由詩404-1-31
暖炉- 岡村明子自由詩704-1-15

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