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溜め込んだヘドロのような感情を
土石流のような泥水で何度も吐き出してる

それでもそれでもそれでも
塩っ辛い溜池が枯れる事はなくて
あたしは今日もまた、暗い部屋で一人
音楽というダムの弁を ....
何度も塗りかさねた

漆の重箱をデリケートにひらいて

広がるのは非日常の香り

静謐であるもラグジュアリー

つみかさねた格式で

心の隅まで満たされる

そんな ....
太陽がしずむときの

空と海が融けてく境界線を

あたしはきっと知ることはない

美しさ

で胸をしめつけられるなら

それできっといいのじゃないか



世界の黒を思いし ....
いちばんふしあわせで
かなしい場所を知っているかい
それは穢れも痛みもない
世界だよとあなた
岩清水のようにうつくしく笑った


透明の
ほかには
なにもない世界
てりつく光が
 ....
水銀が染みでて狭い空のせいで
ここは今にも崩れおちそうなのですが
きれいに舗装された道の真ん中に
ま白いチョークで丸を描く

チョークの白い粉は毒であるから
すぐに洗いながしなさいと教わり ....
先生 にんげんとは
さびしい、本当にさびしい生き物だと私はきいたのです
世界にはパンのひとかけらや真水のひとしずくを
ひびわれた皿のような目をして待っているうちに
そのパンやその水の代償になっ ....
ひかりの断片がまちまちに彩る景色の
これ以上無い非日常さに腕をひかれたように
散らかった部屋を放ってわたしは外に飛びだした
今日の天気がうすくもりなのか
目にかかるレンズのうすくもりなのか
 ....
言葉にすべてを托すには
あんまりに吃音に悩みすぎる
無理やり水で流し込んでも
排泄も正しくおこなわれない


いのちは揺れるようにかがやくのに
確かにかがやくのに


駄々をこねる ....
見慣れた図書室の窓際の
むこうに描く景色は今日も
砂埃のようにきみの魂を舞いあがらせる

あの夏の夜
冷たい暑さに痺れた頭で
青空の歌を歌ったぼくを笑いとばしたきみが
寝ころんだ芝の若草 ....
遠い昔
おさないときに
咲かせた一輪おぼえている
ブリキのジョウロ
みずのいれすぎで
西日がくらんで全部こぼした


花はあんまり鮮烈で
恍惚故に戦慄だった


こころは嘘をつ ....
あれほど恋い焦がれた君の背中に

手が届いたことを今でも夢だろうと思う


手のひらのキラキラ

まぶたの裏のキラキラ

皮膚をくすぐるキラキラ

きっとはなさぬ力をいれた

 ....
空白で満たされたかなしみだったら

何もかも詰めこんでその色うすくできるのに

藍色や虹色や何もかも満たされた場所の

そのうえに座りこむかなしみがとまらない


どうしたらいいのさ ....
ふるるさんの明日殻笑子さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
土色の涙- 明日殻笑 ...自由詩3*07-7-2
スニフ- 明日殻笑 ...自由詩5*07-1-21
別つ日- 明日殻笑 ...自由詩7*06-11-29
笹舟- 明日殻笑 ...自由詩12*06-8-2
夢の架け橋- 明日殻笑 ...自由詩5*06-7-31
青色の血- 明日殻笑 ...自由詩8*06-7-29
夏の次の季節- 明日殻笑 ...自由詩9*06-7-27
赤い警笛- 明日殻笑 ...自由詩4*06-7-26
青空の歌- 明日殻笑 ...自由詩4*06-6-3
まつりのあと- 明日殻笑 ...自由詩3*06-5-6
キラキラ- 明日殻笑 ...自由詩2*05-12-26
ピアス- 明日殻笑 ...自由詩4*05-12-22

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