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いもうとを  見つけた
薄紅色のあじさいに架かる蜘蛛の巣に
囚われて 泣いて

いもうとを  見つけた
砂まじりの南風に吹き舞わされて
囚われて 叫んで

やあ ....
別れの朝
ミルクコーヒーと
クロワッサンに
味はなくて

バスを待っている
海から海へ帰るバスを

外に出て
港のベンチは石造りで
日をためて暖かくて
漁師たちの船が出て ....
焚き火の前で
君は寝ていて
疲れてるんだろう
ずいぶん歩いたから

マカオにきっと遊びに行くからね
君も遊びに来てね
俺がどこにいようと
何をしていようと

ヨージ ....
Ser immortal es baladi;
menos el hombre, todas las criaturas lo son, pues ignoran la muerte;
lo  ....
霧雨で
全部言ったら霧雨で
それは何千日っていう僅かな
俺たちの
永遠で

霧雨に緑は映えて
おまえの瞳の緑は映えて
そんなに静かに
生まれたての春の花々のように ....
君に対する僕の心は

ほとんど愛で


蝋燭たてとか

傘たてとか


ドアノブとか

靴べらとか


そういうものに

僕はなりたい


 ....
   やさしさもみんな抜け落ちて
   そいつはセーヌの流れに消えた





キリストマリアを引っかいて
破れた爪で十字を切った

 ....
ぽちむは家を出ました
モスクワに行きました
それで売春婦に会いました
自分もなろうと思いました
その売春婦にいくらって言えばいいのって聞きました
売春婦ははっきりしたことは何 ....
おまえの乳房の形をたどって
月が闇に向かって死んでゆくぜ
ほら
見上げなよ
あんなにも
雲と星屑に讃えられて

死んで
このふしだらな世界からいなくなっちまうなら
 ....
行かないで、お願い

そう言って小さな女の子が俺の手を引いた
夕暮れ 海に落ちてゆく日は
どうしていつもあんなに決定的に
強烈に 
美しいのか

海辺の教会から ....
?.

神経質そうに痩せた手を合わせて祈っている
ひざまずいて
教会の中 ステンドグラスを割ってこぼれる夕日に溶けそうな 
白金の髪

俺はその斜め後ろに座って
じっと ....
白髪を掻いて
新聞を読んでいる
あなたは
岩だ

猫を
下手くそに撫でる
次郎丸は
僕が名づけた

うちで生まれた猫たち 三匹
母親にとって
あんなに大切だった ....
体のことを思えよ
おれの
体のことを

体のことを思うよ
おまえの
体のことを

体がいいから
おれたちの
体がいいから

おまえの肌のきめを
北から ....
今、踏んだ、枯れ枝
その中に眠っていた想い
遠ざかってゆく
永遠に

今、放った、貝殻
僕の手のひらの温度を引いて
遠ざかってゆく
永遠に

雲は遠くの水平線に砕け
 ....
                  ―RIOJAにて



見渡す限りの葡萄畑を歩いてゆく
そこ此処に きれいな花をつけた木が点在している
アルメンドラ!とおまえが叫んで 駆け寄って
木 ....
わかんなくていいよ
そういってウミスズメは
うなだれて水に入った
ここの漁師たちは野蛮だから
ライフルを持って船に乗る
水面下を飛ぶように泳ぐ君を散弾で撃って
ああ そうさ ....
木漏れ日 胞子
美しい 人

孔雀 ローレル
とまどう 水鳥

暖 かいね
おひさま 涙

この木 何の木
気になる ならない

いいから ほらね
触って ....
人がいなくなって
街はしばらくざわめいてあきらめて
そうして日が暮れた 
ある冬の日

おれはおまえを探している
茶色い瞳は星と月だけを頼りに
上を向いた鼻はおまえの匂いをた ....
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た
だから早くそれを出せばいい
そう言いながら手を傷つけて血を流しながら
貝殻を握りつぶしている友達を笑って見ている
俺たちはライトアップ ....
ファスナーあいてるぜ
ビーズのドレス
子羊は
オーストラリアで死んで凍えて
この白い皿に乗って
おれたちの血肉になる

あたたかいから
おいしいから
たくさん ....
死んだ鯔が漂っている
ゆらゆら ひれをふりながら

近づいてくる 油の浮いた港の水を分けて
俺の思い出を裂いて

一漕ぎで 鯔はあきらめる
記憶の追跡を 死というやわらかな退廃を
この ....
?.

日が沈むぜ
ウォッカの氷に
日が沈むぜ
おまえの鎖骨に

観覧車に
モップ犬に
道行く人に
カモメの声に

書くしかない
書くしかないんだ
おれたちこんなに ....
?.

ヒヨドリたちが庭に現れる
鳥は歌うものだと思っていた
あれは
叫びだ

桜木町から横浜に向かう道で
君は叫んで
何度も叫んで
アスファルトの上に寝転がって
 ....
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ

ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
冬だね
ほんと
もう公園の木
裸だね 
寒そうに
ねえ
踊ろう
でもまだ
カーテン
つけてないんだね
外の人々から
どう見える
だろうね
幸せな
風景か ....


君は 泣いて




戸を閉めて
二人はもう一度夜を創造する
血 を ながして




ひ か り
二人が生んだ夜を
野蛮な 夜を 漂白する  ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
ロシータっていうおばあちゃんは
サンホアンで一番年取ってて
猫にやさしくて
工房の隣の彼女の家には
いつも猫がたくさんいて
使い物にならないボートが
とまっている
 ....
?.


一日中ひどかった雨も小降りになって
窓から見る白樺の木は
ここ最近やっと葉を落とし始め
冬時間に変わって
六時にはもう日が暮れてしまうようになった
公園の明かりは ....
中国人の女の子が
俺をじっと見ている
秋晴の真っ青な空の下
バスは
俺たちを乗せて
ゆっくり坂道を登ってゆく
母親が
女の子の目線をおって
俺と
目を合わせ 微笑む
 ....
ふるるさんの水在らあらあさんおすすめリスト(41)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いもうと- 水在らあ ...自由詩22*07-7-6
君を乗せて- 水在らあ ...自由詩16*07-6-23
シンキ- 水在らあ ...自由詩10*07-6-23
夕日- 水在らあ ...自由詩54*07-5-20
霧雨- 水在らあ ...自由詩2507-4-17
君に対する僕の心は- 水在らあ ...自由詩56*07-4-3
消えろ- 水在らあ ...自由詩3207-3-27
ぽちむ- 水在らあ ...自由詩33*07-3-22
花々- 水在らあ ...自由詩27+*07-3-19
ジプシー- 水在らあ ...自由詩38*07-3-19
祈れ- 水在らあ ...自由詩23*07-3-14
白髪を掻いて- 水在らあ ...自由詩37*07-3-12
眠れ- 水在らあ ...自由詩26*07-3-8
さよなら- 水在らあ ...自由詩33*07-2-28
アルメンドロ、アルメンドラ- 水在らあ ...自由詩26*07-2-26
知っているか- 水在らあ ...自由詩32*07-2-24
からだ- 水在らあ ...自由詩16*07-2-24
巡礼- 水在らあ ...自由詩20*07-2-23
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た- 水在らあ ...自由詩46*07-2-22
ビーズ- 水在らあ ...自由詩23*07-2-9
- 水在らあ ...自由詩20+*07-2-7
斜陽- 水在らあ ...自由詩28*07-2-7
十字架- 水在らあ ...自由詩31*07-2-3
水の在るところ- 水在らあ ...自由詩37*07-2-2
踊ろう- 水在らあ ...自由詩27*07-2-1
富士山- 水在らあ ...自由詩23*07-1-20
あるところに- 水在らあ ...自由詩74+*06-12-19
ロシータ- 水在らあ ...自由詩52*06-11-21
漂流- 水在らあ ...自由詩32*06-11-18
秋晴- 水在らあ ...自由詩40*06-11-7

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