愁思秋逢
唐草フウ
きのう、
おちばの海を
巨大な足でかいて
じゃさっ、じゃさっ
と、踏んだバス停まえ
みあげれば
あの葉も、あの木も
こがねいろ
あかねいろ
駅前のそら は
ももいろの画用紙に
帰ってゆく雲が
広がって観とれた
あしもとからみみもとまで
見つめられている人がいる
そうして過ぎさる
景色がすきだ
寒い風が向かっても
貸してくれる傘を
さし出す人が
わたしを想っている
自由詩
愁思秋逢
Copyright
唐草フウ
2008-11-27 18:28:52
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