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「織姫、彦星」

一、

年に一度の逢瀬の日だと地上が先に盛り上がってしまい、天上の二人は今ひとつ盛り上がれない。


二、

毎年「あの時の子よ」と織姫は子供を連れて来るが、ど ....
ひいばあちゃんはな
いっつも縁側で内職しとったんやわ
そこでいちんちじゅうな
つるらるらーって数珠みたいに
ぎょうさんつながったしょう油入れを
ずーっとぼじっとってなぁ

( ほら、おす ....
突き抜けるというのは
一人で
ここではない場所へ
旅立ってしまうことだ
と思っていたけれど
みんなを
見たことない場所へ
連れて行ってあげることだ

と 思った
一粒が生み出す
万粒のめぐみに
くらり と
軽いめまいを感じ
くはあ と
空を見上げたら
しっしっし と
うろこ雲に笑われた
そんな曖昧な炭酸水なんかいらない

と あの時は一蹴しましたが
今ならその曖昧さも受け入れられます

大人になった
といえば聞こえはいいですが
ただ こころの中に
白黒つけられない
 ....
静かな蓄音機
音を集めている
風の歌
空のつぶやき
草の声
みんなみんな
吸いこんで
小さな箱に
ため込んでいる

静かな蓄音機
音を探している
小さなざわめき
悲しみ
鐘 ....
ガタンゴトン ガタンゴトン
少し湿った 夜の闇を身にまとい
姿を隠した列車が
一等星の星屑で出来た
青い銀のレールの上を走ってく
窓から外をのぞくと
夜露がきらきら輝いている

うすい ....
炭酸水のぷちぷち 弾け飛んだ泡つぶが
空へ昇って星になったら
一等星の青がソーダ水になって
ぷちぷち ぷちぷち 泡の星を撒き散らす

夜空が星で埋めつくされたら
僕のコップは薄い青のソーダ ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七夕祭- 明楽自由詩18*10-7-7
ひいばあちゃんの話・働くこと- 明楽自由詩5*09-3-27
突破者- 明楽自由詩308-11-5
豊穣- 明楽自由詩3*08-9-24
微炭酸- 明楽自由詩508-9-17
静かな蓄音機- 明楽自由詩4*07-8-28
夜行列車- 明楽自由詩207-8-20
彗星の卵- 明楽自由詩607-8-19

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