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対応という
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師走に向かう
夕焼けとかさ



好きな人
のことでもふと
思い出した
ふりでもしてさ

穏やかにゆけ


 



 ....
 

 自転車置き場で空を見上げるのがいい。そ
こに、風でも吹いてくれればなおいい。そん
なとき携帯電話の電池でも切れていて、何か
大事なことや、大した事じゃないことや、君
にとってはもの ....
 

五反田へは品川まわりの方が早いけど、君を
思いだすために、久しぶりの家並みを見なが
ら。今の僕には、池上線がちょうどいい速度
で。君と出かけた日、洗足池で降りだした雨
は五反田で本降 ....
ようやくもの心地ついたよ
って
一旦やめる
一旦やめることを始める
一旦やめることをやめる

そう

こんなもんかって
帰れない夜に
ぐるぐるまわって
溶けるように

こんな ....
(曙)

 薄暗い部屋の中、光のはしごがすうっとか
けられ、それは、雨戸の隙間から漏れてい
て。僕はふとんから起き出て手を翳した。掴
むことはできない。ああ、それでも、光に触
れることがで ....
新しい病院へ向かう車の後部座席で寝転がっ
て、窓の向こうを見ていた。お泊りはもうい
やなんだけど、もう、指を銜えるほどちっち
ゃい子供でもない。やがてドアが開き、傘を
さしながら「ゴメン」と言 ....
 

いちちゃが
いちまでぃうんな
あんしぇーまたやーさい

(なぁ、けえてぃくんな)

——
何時来ゃが
何時迄居んな
あんしぇーまたやーさい

(なぁ、帰てぃ来んな)
 ....
息を吐くように嘘をつき
息を吐くように詩を語り
息を吐くように哲学とか

そばで僕は
息を吐くように見過ごす

息を吸うように語る人に
息を吸うように耳傾ける
 

ここほれ!
と背中がつたえてくる

今のお前の生き方
じじばばに見せてやると




    個体発生は系統発生をたどって
    夕陽があらぬところに射し込むと
  ....
  


下りに乗ってしまえば
あの日の二人が見える
ような気がする




    君が
    嘘はつかない
    という嘘をつくように

    僕は
    ....
君達はすべてのものに、ほんとの社会の窓を
開け放つために生きている。それを抑えつけ
る、真実のない化け物たちに立ち向かい。




ふたつの気持ちが重なって消えてしまうこと
はよくある ....
始まりの終わりと
終わりの始まりの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない

ささくれの
あとさきの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない

言葉は完全なものではなく ....
気がついてみると、あの頃にようには心や脳
が動かなくなったのか、とかなんとか。そん
なことはないはずで、身体と心のあちこちが
ゆるんで、ちょっとやそっとしたことなんか
で胸が高鳴り、涙を流して ....
わすれもの
わすれたままに
しておく呪文

ときどき きれて
おもいだす




エアコンの効き過ぎたホールの
化粧の芳香と二の腕にむせながら
逃れた駐車場の隅に


 ....
祈るべきことが多すぎて
だから一日が終わるのだろう



そろそろお釈迦様が袖を振る頃だ。と言われ
てもう、八百と二十余年。それから、最期の
お裁きがあると言われてもう、千と十 ....
    


剣とペンも使いようで

あんまりにも
早く咲くものだから
いくつも忘れ物をしたようで
ふりかえり
ふりかえり 
   している

手を引かれている子が
みん ....
  

僕が森に行くのは
そこに隠れている夕焼けを
あの日の夕焼けを見たいからで
森に行けないときは
こうして目を閉じている
できれば
君の息が聞こえるくらい静かな場所で
静かな気持 ....
行きそびれた 五時
帰りそびれた 五時



もうそんなに刺激が欲しい年頃でもない、
とつぶやいたあなたが、カットハウスへ
消えてゆく。それでも、歌はどうですか?
それを詩に込 ....
東京SK駅から北東約十分
明日にかかるプールバーで
転がる玉を見ている
すべての始まりはそこで
やがて
花火の夜に散るように
マイクロバスから
あせた国際色が帰る宿
すべての始まりはそ ....
   


ひとつ物音が消えてなくなれば、
かき消されていた音が聞こえてきます。

テレビを消してみましょうか。ちょうど今頃
は庭先から、みなさんがよく知ってるものや
そうではない虫 ....
  

今、そんなに強張っているけど、肩の力を抜
いて、眉間の力も抜いて、下唇の下の力も抜
いて、そしてなにより、心の力を抜いたら、
自然に腹の力も抜けるから、そしたら boo、
poo、 ....
   


まだ
緑の生い茂った頃につく花梨の実は
毎年のように
手が届かないところについていて
酒に漬けると美味しくなるとか
蜂蜜を加えたら喉の薬になるとか
はす向かいのKさんは毎 ....
あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる
同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと
あれが初恋ならば
はじけて ....
田中宏輔さんのAB(なかほど)さんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晩秋- AB(な ...短歌224-11-16
夕焼けが足りない_1_(散文詩にしてみました_5)- AB(な ...自由詩6*23-9-4
帰る_(散文詩にしてみました_4)- AB(な ...自由詩7*23-9-1
&- AB(な ...自由詩323-8-30
チンダルのはしご_(散文詩にしてみました_3)- AB(な ...自由詩523-8-29
車窓に雨_(散文詩にしてみました_2)- AB(な ...自由詩723-8-25
いちちゃが- AB(な ...自由詩223-8-16
ろんざない- AB(な ...自由詩3*23-8-10
墓地のポチ- AB(な ...自由詩423-7-23
待ち癖- AB(な ...自由詩623-7-14
社会の窓を- AB(な ...自由詩523-7-4
僕らの独り言はソネットにならない- AB(な ...自由詩3*23-6-30
いつか_あえかなきみ- AB(な ...自由詩8*23-6-19
C賞授与式と呪文- AB(な ...自由詩4*23-6-16
一夜と一万年の夜- AB(な ...自由詩223-6-10
似顔絵と安全ピンと- AB(な ...自由詩223-6-4
夜に噛むために- AB(な ...自由詩723-5-28
五時のニュースです- AB(な ...自由詩3*23-5-23
ビー玉沿線- AB(な ...自由詩9*23-5-21
夜半、消えゆく音に- AB(な ...自由詩323-4-10
幸せにについて- AB(な ...自由詩4*23-4-6
夕焼けが足りない_4_(枝垂れ)- AB(な ...自由詩7*23-4-4
みっつの渡り- AB(な ...自由詩623-3-23

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