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愛であろうと
なかろうと
その光りのまばゆさに
私は未来を見る
私は未来に無知である
あるいは愛にも
しかしその光りが
私の深く溝まで
照らし出す時
....
僕と君の不思議は
彼方の記憶が知る
いつか逸れた僕ら
ひとつのタマゴ
長すぎるお昼寝で
何度も星を廻り
やっと見つけた
出逢いに行くよ
そらぞれが欠片だと
....
満ちる空に逢おう
欠けたままの自身で
雨や雲や雪や風の子供として
ボクは歩き歌い眠る
隠すものも
隠されるものもなく
ボクは今宵も
欠けたまま
満ちる
....
▲
そして
どこまでも
群青の闇を往く
魚のあとを追い
かつての白い肌は
鈍く焼けてしまった
水の角を曲がり
更に水を下る
....
月にテープを送ろう
これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい
風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる
虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい
悟りは空に任そう
....
夢からはもう
とうに醒めてはいるというのに
僕の現実は
まるで夢に似てしまう
夜中でもなく
朝でもなく
ただの希薄な時間に
冷たくもなく
暖かくもない
....
なかないかおの
きみがすき
ゆるまるこころと
うらはらに
なかないつもりの
きみがすき
くちもとむすんで
このつぎが
はじまるときを
じっとまつ
なかないか ....
六月工場は
けだるい傾斜の
丘の上
機械は今日も
フル回転
ゴットン ゴットン
パッサン シャーシャー
ちょっとスローな
六月工場
これでも全てが
パワ ....
褪せた面影を
湿らせていく
霧の雨
黒い舗道に足跡の
こだまを探しながら
ひび割れた時間に
僕は立つ
どんなに近くで
それとも遠くで
どれだけ君が ....
砂漠のニコニコ
僕の肩を叩く
右手にレモンを握って
僕の瞳を覗き込んだ
砂漠のニコニコ
ポーンと高くレモンを
空に放り投げた
レモンは太陽にぶつかって
数えきれないほど ....