逆上がり
虹村 凌

夏休の校庭で逆上がりの練習をしていた
鉄棒にぶつけた脛はどす黒く変色して
何故か分からないけど
鼻血まで出る始末だった

汗と鼻血が土の上に落ちて
どんどんと吸い込まれてゆく様を見ていた
逆上がりが出来ないと
家に入れてもらえない事も忘れて
蟻たちの上に汗と鼻血を落として遊んでいた


自由詩 逆上がり Copyright 虹村 凌 2005-11-07 14:30:38
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