森のうた
梅昆布茶
生命の接続は永遠に緩やかに
僕らの日常は神経症的な仕事ばっかりで
いつかの森にかえりたかったとしても
その森じたいが無かったりするんだ
僕らの無力さは充分発揮されて原子力がときに
地球を支配しているのかともおもってしまう
ちいさな詩はいつも心を休めてくれるから
ちいさな僕のエネルギーになるから
「森の生活」の新訳版を神保町の掘り出し物棚でみつけて
オタク仲間の岩波君のために330¥で買う
エミリー ディキンソンの対訳本が欲しいかもしれない
僕たちの神経の縦坑は何処に向かって解放されるのか
証明されていない明日に約束のない日々を埋めつくしてゆこう
いつかちいさな仏像になれるまで仏典をsonnetのように朗唱しようか
あるいはコーランを詠唱したりさまざまな神に出逢うだろうが
笑ってしまおうすべての喪失と欠落を抱きかかえて生きてゆくけれども