枯れ落ちる
葉の上に声を震わせて
蒸散することのない深さ

やがて機能しなくなるであろう涙の透けた色に眩暈して

ああ雨の夜の崩れゆく{ルビ慟哭=どうこく}
スローモーションの叫ぶ先に
 ....
あなたのふるさとはどこですか

ふるさとは遥か遠くでほのかに憶うのが
かっこいいと信じていますか

あたしの生まれた場所はここ

命を満々に讃えた水と緑の地球です

宇宙旅行 ....
雲を割り
突き破り
雨上がりが
きらきら、うまれてゆく


まばゆく
光となって流れ落ちて来る空に
雨上がりの輪郭が
きらきら、応えてゆく



雨 ....
迷ったら
六角形の鉛筆を
転がしてみる

そこそこに転がって停まり
答えを示す
人間、丸くなりすぎると
転がりすぎて
答えが出ないと
言っているようだ
恋をして11ヶ月目の男と寝ていた

わたしの首筋にある小さなほくろを
男がそっと撫でた 幸福感に鳥肌がたったが
孤独は相変わらず
わたしのへそに隠れていた

コンプレックスになるほど愛し ....
そこのT字路を左に曲がると
思わぬ出会いが待っている

見たこともない
まだらの猫とか

不思議なにおいのする
メキシカンコーヒーだとか


八百屋でおまけを してもらって
もら ....
芝生を背にして仰向けになれば
溜息をこぼしても落ちることのない

空がある

青を吸い込んだ瞳を閉じると
そこには海が広がっていた


青空の公園で
僕は一羽のカモメだった

 ....
 ことが終わってシャワーを浴びても、女たちは帰ろうとはしない。ベッドに戻り、片言の日本語で睦言を囁き、朝になればシャワールームまでついてきて、身体にボディソープを擦ってくれる。なかには朝食のテーブルに .... 幾重もの等圧線の下で
雪虫たちは急いて冬を配り
息を白くするあしたは
ドアの外で待っている

羽根のように
踊り
うたう
白のひとひらは冬の鱗

北のまちでは
夏の半分と
秋は ....
あの日は
いつもと同じ穏やかな日差し
ほこり風も吹かず
糸杉の葉摺れの音も心地よく
乾いた空気は風となって額を吹きすぎる
貴重で平和なひととき
ただ それは
カナンの地ではありふれた初夏 ....
悲しみは 心からこぼれた分



  蝶 の 形 に成ると



 意外にも元気よく 夜空へ 飛び立った






  こうして 明け方の夢は
 ....


鏡に沈む
愁いは波紋となって
私を揺らす

深さの計り知れない底から
ひきあげて
ひきあげて起し
唇に秘密を添えて
黒髪を噛み薄ら笑う
見苦しくはないかと

歪なのは私 ....
あのころ
セスナ専用の飛行場が
遊び場のひとつだったのを
おぼえてるかい


南港に木星が浮かぶ時刻
僕らは自転車で滑走路に潜り込んで
西に向かって
ペダルをちからいっぱい踏んだ
 ....
てのひらで つつみこみ
くきに 指を一本そえて
ぽきっと ひねる

赤味のついた林檎を
肩から下げた 
{注こだし=肩から下げて使う袋}に 入れる

小学生の時 父に教えられて以来
 ....
懐かしい、と思わず声をあげてしまったのは
きっと何かが体を突き抜けて
螺旋状に空に
消えて行ってしまったから

サビサビの
ボロボロの
どうしようもないくらいに 小汚い
きっと元は黄色 ....
親父は定年退職し
母ちゃん専業主婦となり
息子のぼくは半人前

母ちゃん家計簿とにらめっこ
ばあちゃんが払う食費も1万ふえて
なんとかやりくりの日々であります

雨もりがあふれる床
 ....
 わたしのからだをみて

 よく覚めたその目で
 
 きのうできたばかりのほくろ
 乳房の産毛 透明色
 幸福なときに見え隠れする
 目じりのしわ
 いつかの傷 主張している
  
 ....
触れない唇
握らない掌

体中の
あちこちが渇くのです
潤して欲しいと
井戸を掘るのです

上手に
井戸が湧けば
わたしはきっと
すくわれる

井戸を掘るのです

時間す ....
生まれ変わったら何になりたい
と、問われたので


と、私は答えた

それは或る時
貴方の頬を伝う涙であろう

再びこの世に生まれる時に
貴方を抱く羊水であろう

今はた ....
国道沿いのマクドナルドで
あなたのシルエットを買った
伝えたかった言葉で
支払いを済ませる
足りなかった文字が、あったような気がする



4時限目の鐘が
モノレールをつたって、とど ....
まず ごめんなさい

勝手に サイフを 覘いてしまったこと

レシートは 私が預かって おきました

今夜は冷えるので この1000円で 肉まんでも。

おいしい顔が 浮かぶようです。 ....
己に酔って
緑に心を晒した男が
緑に穿たれ 散ってゆく



雨に打たれ
あとかたもなく
虚ろな道に 消えてゆく



おまえのなかに獣はいない
おまえのなか ....
柿の実色に日は暮れて
通学路に残ったチョークの○も滲む頃
街中の電線にたわむ百舌たちは
嬉々 嬉々と啼いて安堵する

それを羨む秋の傍らで
きみに書きあぐねている手紙は
お決まりの挨 ....
窓には柵が無いので 宵月の真ん中
を見ようとすると バランスが取れなくて
危うい

落ちるまで手を伸ばそうが 届かないから安心
幾夜に渡って一途に見つめても
月は降りてくれないから 代わり ....
そういえば、
田舎の道路ではよく猫が死んでました。
タヌキも死んでました。(彼氏が轢いた。良く出るんだこれが、夜。)
犬も。
おばあちゃんたちは良く、「畜生は後戻りできないから轢かれる」と言っ ....
うららかな小春日が微笑み
空が蒼く透きとおり
宇宙の果てが大きな口を開けると
風が乙女を呼ぶ声が聞こえる

こんな日はお布団でも干しましょう
この頃、冒険談がいっぱい詰まった
世界地図を ....
まずはこちらのショーケースをご覧ください。

数多くの思想が並んでいます。

お好きなものをお買い上げください。

お一人様2点まででお願いします。


そしてこちらの棚をご覧くださ ....
とまらないからすすめ
ねてもさめても
明日という日を迎え
生きている
幸せなわたし
そう思える
わたしで居たい

かと言って
迎える事の出来ない日々も
わたしは知っている

と ....
淋しさの屋上に幽かな
夕焼けが照らし続ける赤い星

病んでしまった日記帳や
駅前の木々までも染め抜く
寝がえりの数だけ夢は裏がえる



またひとつ積もり重なる雪まなこ



煌々と言葉は眠りを遠去ける



見も知らぬ機械の生まれを語る夢



 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
未完の涙- こしごえ自由詩15*05-11-7
*水の☆*- かおる自由詩4*05-11-7
雨上がりに、ただ、- A道化自由詩705-11-7
六角形の鉛筆- イオン自由詩4*05-11-7
孤独のいる場所- むらさき自由詩5*05-11-7
彎曲- 仲本いす ...自由詩5*05-11-6
青空の公園で、僕は一羽のカモメだった- ベンジャ ...自由詩11*05-11-6
亜熱帯チャイナタウンにて- MOJO散文(批評 ...1+*05-11-6
冬のひとひら- 銀猫自由詩11*05-11-6
ユダの闇- The Boys On ...自由詩6*05-11-6
星座生誕_- まどろむ ...自由詩6*05-11-6
鏡目録- こしごえ自由詩12*05-11-6
滑走路の終わりは- たりぽん ...自由詩5*05-11-5
林檎もぎ- 砂木自由詩5*05-11-5
ノストラジア- 仲本いす ...自由詩3*05-11-5
さといも家族- 服部 剛自由詩22*05-11-5
からだ- むらさき自由詩3*05-11-5
手首に井戸- たりぽん ...自由詩6*05-11-5
メタモルフォーゼ- 落合朱美自由詩15*05-11-5
白日、みる夢- 望月 ゆ ...自由詩22*05-11-4
なぐりがき(そっとサイフの中へ)- 仲本いす ...自由詩2*05-11-4
ノート(緑と雨)- 木立 悟未詩・独白5*05-11-4
十一月のブーゲンビリア- 銀猫自由詩13+*05-11-4
雀の子- 士狼(銀)自由詩7*05-11-4
猫を轢く- チアーヌ散文(批評 ...6+*05-11-4
*風よ_ふけ*- かおる自由詩5*05-11-4
アイデンティティーショップ- ブルース ...自由詩805-11-4
とまらない幸せ- ひより未詩・独白11*05-11-4
秋星のくちづけ- たりぽん ...自由詩805-11-3
眠り枯らして_- 木立 悟俳句805-11-3

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