目一杯に指を開いて
その間から覗く世界は
少しだけ明るすぎて
いつものように目を閉じていく
はらはらと花の散る道が
視界の端には、何処にでもあった



午前五時
空を埋める目覚ま ....
結婚して32年、初めて手紙を書きます。

何回かお見合いしたけれど、あなたと結婚するとは思っていませんでした。

私のほうが4歳も年上で、あなたは結婚を約束した人がいましたね。

知ってい ....
真ん中が欠けたから
ドーナツ

ビルばかり並んで
空が遠くなった

大通りは渋滞の波
自転車ですべり抜ける


みんな何処へ帰るんだろう


真ん中が欠けたから
ドーナ ....
想いの底辺には 夜がある
底の抜けたコップ
無限の水槽


すべての星に名前をつけることなんてできない 
本当にそう?
挑戦してないのに言うのはなしだよ


目に見える範囲で好き勝 ....
ゆうぐれすぎの
ゆきのなかを
かあさんと
あるいています

いえをでてから
ふりはじめたゆきが
もう
まっしろに
つもっている

どこまであるくのか
いつまであるくのか
ぼく ....
明かりの灯った廊下
一人歩きは寂しくて

今日も仕事をきちんとやりました

ああ
それだけで満足です

そんなの
嘘ですよ

後ろから来るのは
何でしょう

待てばいいのか ....
クリスマスという
魔法にかかる

哀しみの涙も
魔法にかかれば
幸せの涙に変わるかな

強がっていないで
今夜は素直な気持ちで
あなたに甘えよう

ライトに照らされて
魔法の効 ....
十字架にはりつけられ
{ルビ頭=こうべ}を{ルビ垂=た}れる人に
今迄私はいくつの石を投げてきたことだろう

{ルビ尖=とが}った石の言葉で誰かを傷つけた日も
心無い恋の海に溺れた夜も

 ....
星座になるのは簡単
目を閉じて

時間の数だけ
ふたりを
結べばいいから

星の距離で
 
 
 
僕はペンギンのおなかが気になる
あれはかたいの?
それともやわらかい?

ペンギンがやってきて
僕をみて ほほえんだ
おしてもいい?
ペンギンは駄目だという仕草をして
帰っていった
 ....
今夜 たおれた 命の ばとんが あの娘に 引き渡された。さむいよるに 命のばとん。最後に 走る ものは だれでも みんな ごーるにむかって 走っている 。               
きれいな唇が
閉じたり開いたりするのを
ぼんやりと見ていた
たぶん君がなにを言っても僕には解らない、聞こえない
同じ空間にある別の世界に
二人は住んでいる

君は僕を見つめている
 ....
ロゼ色の粉雪が
空の綻びから滑り落ちて

西の空が焼ける
煤が{ルビ誘=いざな}き、招いた夜の帳が
ふと 頬にかかり
謎を銜えた豹の吐息が 、右目を掠める

指先で散る、線香花火
黒 ....
学生のころから
よく行くとんかつ屋さんがあって
久しぶりに行ってみたら
お昼時を少し過ぎていたのに
待合の椅子もいっぱいに
さらに立って並ばなければいけないほどだった
良心的な値段と
カ ....
全ては想定の範囲内で休日が始まった

電飾に彩られ始めた頃は
こんなにも寒くなるとは

小春日和を満喫するうちに
日めくりの残りもあと僅か

誰かの哀しみの涙が凍って
空から ....
 
 降り始めた雪に濡れながら
 翔る若葉よ
 じゃれて 絡まり
 互いに触れた体の温もりを
 互いの手の平に感じただろう
 彼等は 彼等は

 何処へ行ったのだろう



  ....
「はい、どうぞ」

白いコック帽子に{ルビ黒髭=くろひげ}のマスターが
キャンパスに描かれた油絵のような
色彩豊かなメインディッシュを
木目のテーブルの上に置いた

歪んだ陶器の皿の上に ....
五十八の石段を
数え終わる頃には
湿気を帯た冷気が
まとわりつく

空が
見え隠れする木立は
小さな欲望が
うごめきを見せるよに
さわさわ
ざわざわと
社の片隅
秘密の場所にも ....
ヘッドライトを浴びて踊る雪は 
しだいに密度を増して
行く手の視界が遮られる

海岸添いのゆるやかなカーブが
永遠に終わらないという錯覚


私たちは
どこへ ....
この間から
ヘッドフォンで括った僕の世界は
なんだかひどく不安定で
1日1回 
揺れる
大体震度2ほどの
初期微動

あれ
今揺れませんでしたか
                  ....
世界一の美女と言われたから僕の世界で一位のひとを映した


ねえそんなことってあるの嘘だって言っておねがい鏡よ鏡


無垢な目で林檎を齧るきみならばきっと蛇にも好かれる運命


血の ....
小さな丸いテーブルに
精一杯の気持ちを込めた
小さな丸いクリスマスケーキ

一夜の窓より街の賑わいを見おろすと
そこかしこで肩を寄せ合う恋人達の姿は
語り合う言葉の響きに酔いしれ

ク ....
詩のカタチして
小生意気な顔をして
エーイエーイと言っているよ

僕のうちは貧乏だから
50円が無いとは言えないで
大事に握った50円玉
丸くて小さく穴開いて
向こうの家が見えている
 ....
病院は寂しい所だった

相憐れむ人たちが
見た目には元気そうに
思い思いのことをして待っている

ここでは
みんな少し
優しくなれるらしい

一度目の気持ちなんて忘れた
穏やかな ....
  皮膚という薄皮の中に
  なまあたたかい
  生がある
  そう思いこんでいる

骨にまとわりつく体を
巡っていく流れに
生がある
そう思いこんでいる

  あなたとつない ....
妖精に ひっこぬかれたとき
となりに咲いていた きみを
ひっこぬいた ひとりでは
こわかったんだ ごめんね
おもいっきり ひっぱたいていいよ
行き詰まったので書きたい事を書いてみる。

死にたい奴は死ね、と言うのも言い飽きた。
朝○新聞がウザったいとか○○学会がウザったいとか、
ニートがどうとか朝鮮がどうとかも言い飽きた。
飽きた ....
未来には何が起こるかわからないだから希望を捨てないで済む 回らない時計を目の前にして
君が暮れる
寒さを間違えるようにして
マフラーに埋もれて見えなくなる
薄い窓に耳を寄せれば
世界はこんなにもくっきりと


くれる
途方に
あるいは
 ....
何年かぶりに
自転車に乗った


早朝
海岸への坂道を立ち漕ぎする



自転車に乗るのは

本当に

本当に久しぶりだ


きつい登りに
太ももが悲鳴を上げ ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
thanks- 霜天自由詩905-12-27
60歳のラブレター- 逢坂桜散文(批評 ...5*05-12-26
地方都市- 落合朱美自由詩11*05-12-26
AQUARIUS- 便乗鴎自由詩10*05-12-26
ゆきのおと- 北乃ゆき自由詩4*05-12-26
負けるもんか- 蒼木りん未詩・独白505-12-25
クリスマスは魔法- 夏川ゆう自由詩805-12-25
碧い涙- 服部 剛自由詩6*05-12-25
Star- umineko自由詩8*05-12-25
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生命の_りれー_。_- すぬかん ...自由詩205-12-25
フォリナー- 夜景自由詩405-12-24
赫い意図に絡まる鯨と、- 士狼(銀)自由詩7*05-12-24
とんかつ屋さんに太った女の子- ZUZU自由詩1705-12-24
*ホリデーシーズン*- かおる自由詩4*05-12-24
若葉の行方- 千月 話 ...自由詩13*05-12-24
Cafe_Le_Poete_♯3_〜クリスマス前夜〜- 服部 剛自由詩6*05-12-23
折り鶴- LEO自由詩7*05-12-23
Snow_storm- 落合朱美自由詩13*05-12-23
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G線上のメリークリスマス- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-12-23
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寂しい所だった- 自由詩3*05-12-23
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そろもん(道ずれの話)- みつべえ自由詩605-12-22
独り言- 虹村 凌散文(批評 ...5*05-12-22
mirai- 一代 歩短歌3*05-12-22
君が暮れる- 霜天自由詩805-12-22
父と自転車と蒼と- 蒸発王自由詩4*05-12-22

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