左右されることのない
どんな青とも
向き合えるような雲

その雲はやがて
上下されることのない
ようにもなり

強く弱く笑ったまま
飛んでいく

そんな夢になりたかった
そう長 ....
ミンククジラのパンプスの中で
小さな金魚が揺らめいている

落雷があった駅からは
洪水が始まっていて
横断歩道の境界は灰に変わる

賭けに出る前に
豪雨の隙間ですれ違った少年は
折れ ....
秋のりんご園では
赤に染まったりんごが
元気にりんりん実っていて

枝は垂れ下がり
重たい実
それに丁度よい枝

葉は光をつかもうと手を伸ばした
あのままの形
その向こうに広がる
 ....
掃き清められた玄関先に打ち水しませんか?

天井にファンをつけても
南国特有の怠惰な湿った雰囲気は味わえない

そう、
空調で管理された夏が
置き去りにしてしまった夏もある

蝉時雨 ....
【おとなのための童話】

あなたは、スキマは好きですか。たとえば、大切な人とのスキマはどうですか。     

あるところに ひとくみの 恋人どうしがおりました。
ふたりは おたがいの間に生 ....
子供の頃世界は
今より青かったとおもう

あめふり

電車に乗って目を閉じる

水の匂い

目を開けると
世界は青くて
子供に戻れる気がした。
・2007-04-14

このごろは平和が白く見えますね

錠剤の錠という字に諭される

東ハトは菓子屋なんだよなあ中田

百円で三分動きますけれど

尻尾にはピアスを開ける予定で ....
アダルトビデオから男優が逃げた
かわりに僕が入れられた
男優はそのままビデオショップに返却し
自由の身となったようだった
ビデオがレンタルされた
借りたのは彼女だった
僕は女優をビデオの中 ....
雨音は冷やかな旋律を奏で
五線譜に無数に付いた蕾は
一瞬、水晶となり地表に還る

傘は持たないのだと
わらって言い切るきみの肩は
今頃震えていまいか
そう告げればまた
きみはわらって
 ....
かいだんを
果てまで上ることにした
上にのぼる程に
ところどころこわれたヶ所があって
下をのぞき込んだら
いっぱいなみだが落ちた

高さには差があるけれど
ひとはそれぞれ
頂を所有し ....
“ねえお父さん
どうして空は青いの”

駆け寄ってきて
尋ねてくる君は
とても綺麗だ
だから僕は答えたくない
太陽光が大気にね … 、なんて
答えたくないんだ
だから
“どうして ....
船着場でピアノを弾く
白い鍵盤しか習ったことがないので
黒い鍵盤に触れないように
注意深く弾いてみる
低い生垣の向こうから
病院の人がこちらを見ている
目が合い会釈をしたけれど
何も返す ....
「反対の階段下で待っています」
あなたの胸に蝶々が降りる



右耳に雫が一つ落ちるから、ワインのコルクは赤く染まる


幸せを謳う詩ならどこまでも響くものだと信じてたけど


 ....
( 錆びた鉄筋を剥き出しにした、
 崩れかけた支柱が夕映えの空へと伸びる )

すでに蝕まれたコンクリートの構造物に滲みる、声

 絶間ない、呪いにも似たその響き )))
 おそらく、何ら ....
プレハブの 
休憩室の入り口に 
日中の仕事で汚れた作業着が 
洗ってハンガーにかけてある 

ドアの上から照らす電球の 
茶色いひかりにそめられて 
干されたまま 
夜風にゆられる作 ....
朗々と響きわたる


近代文学の子守唄


木漏れ陽の差す教室


初夏の午睡の時間


嬉々とした休講の掲示


なくしてしまったカレッジ・リング


合コンとい ....
過ごしやすい何かになりました
きっとそんなに悪いものでもなかったと信じています
あなたへ発せられた
中途半端に重力のかかった小言を忘れないで下さい

それはいつまでも
わたしの中できゅんき ....
暗闇に目が慣れた頃見えてくる何万匹ものヒツジの群れが

専属のスタイリストが欲しいです あなたとデートの日はいつも

会ってすぐ「ラブホに行こう」と言う君が清々しくて妙に愛しい

好 ....
プロフィール読んだら
すごく嫌いなタイプだけれど
言葉の使い方が上手いんで
ポイントあげます

いままで
まったく
こっちの作品には
ポイントを入れてくれてないけれど
描かれてる情景 ....
新しい町で
食料品を買う
就寝の手順について
思いをめぐらす

建物はどこかに
年輪を隠し持っている
タンポポの茎が
配管されている
新しい町への食欲と
昼時の食欲と
どちらが本 ....
寒い、と言うと
あなたはわたしの肩に
そっと
うなぎをかけてくれた
 
ぬるぬるして
うなぎも鳴くのだと
初めて知った
うなぎのさばき方を
教わったのも初めて
 
大人の恋は
 ....
昔みた父の背中
自転車の後ろに乗っかってたから
暑いだろうに
一生懸命漕いで
汗流して
みせてくれた
工事現場
重機が好きだった
シャベルカー
ダンプ
あんなに大きくて
昔はキラ ....
詩 って なんだろうね?
君がぼくに訊ねる
ぼくは 脱いだばかりの
クツ下のにおいを無心に嗅いでいて
君の問いに答えられない
君の目とぼくの目とが ゆっくり重なる

たとえば 早朝の ....
あおいあめがふります、
貧しい地上に。
遠くのほうで、鈴を、
鳴らして。


真赤な、村で、眠る、
幾千もの、子供たち、
声を、ふるわす、なみだいろの、あめ



あおい戦争が ....
今日の風は西から湿り気と
憂鬱の温度を運んで
まだ頑ななガクアジサイの毬に
青、を少しずつ与える

日増しに色濃いぼんぼりを灯して
夏空の予感を語るのは
滲む青と翠と


傘の冷た ....
あんたが生きたかった毎日を
死にたい死にたい言うて生きてる人もいて
そんな人と命の交換ができたら
どんなにええんやろうと思うよ

うちが生きることしかできひんなったんは
あんたが ....
夏葱や魔法使へた少年期

麦藁帽誰かの思い出波に消ゆ

夏草や旅の鞄に陽が落つる
夜空の星をピンセットであつめていた
明日はあなたの大切な日だからもう寝なさい
お母さんがそう言うので
私は集めた星をポケットに入れて眠った
夢を見ていた
星にはひとつひとつ名前があり
それ ....
君思ふわが名流るる滝つ瀬の
   はやき心をたれか止むらむ

紅の色に夏の葉かくす{ルビ山躑躅=やまつつじ}
   いでやかなしき人をぞみゆる

こころありや宵待草にあさつゆを
   ....
体温は
ひとつになるアルビレオ
今日からは
遠心力で結ばれる

意志が
それを果てるまでと誓うだろう
ある時は照らされる者の影であり
そしてお互いだけが
救える日々の

満ち ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
彎曲がる夢- ロカニク ...自由詩707-5-31
合図- 士狼(銀)未詩・独白9*07-5-31
りんご園- ふるる自由詩12*07-5-31
*扇風機にコエ*- かおる自由詩11*07-5-31
【おとなのための童話】スキマの恋人編- るるりら自由詩8*07-5-31
花嫁の装い- プル式自由詩4*07-5-31
雑句(2007-04-14、2007-05-27)- 若原光彦川柳1107-5-31
アダルトビデオ- 小川 葉自由詩9*07-5-30
六月の調べ- 銀猫自由詩25*07-5-30
やさしい怪獣- tonpekep自由詩12*07-5-30
空が青い理由を- 日和自由詩11*07-5-30
- たもつ自由詩1107-5-30
あさきゆめみし、知らない街で- 士狼(銀)短歌8*07-5-30
腥風- atsuchan69自由詩11*07-5-30
夜ノ電球_- 服部 剛自由詩15*07-5-29
キャンパスをめぐる残像- 渡 ひろ ...自由詩6*07-5-29
お父さんの形- tonpekep自由詩13*07-5-29
こぼれおちるもの(其の三)- 快晴短歌5*07-5-29
ポイントあげます- 北大路京 ...未詩・独白72+*07-5-29
新しい町- 葉leaf自由詩15*07-5-29
大人の恋- たもつ自由詩23+*07-5-29
昔のような過去- 秋也散文(批評 ...3*07-5-29
もいっぺん、童謡からやりなおせたら(第二稿)- 角田寿星自由詩16*07-5-28
てのひらの銀河(ノート)- 青色銀河 ...未詩・独白407-5-28
夏までの波- 銀猫自由詩21*07-5-28
命の交換- なかがわ ...自由詩7*07-5-28
少年期- 村木正成俳句6*07-5-28
ビッグバン- 小川 葉自由詩707-5-28
恋夏草(れんげそう)_______■古語の宴参加作品■- Rin K短歌28*07-5-28
アルビレオの誕生- たりぽん ...自由詩10*07-5-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258