いつの日の窓辺に聞いたとおい歌
    盗んで消えるおもいでの耳


汽笛すぎ残されゆくは草鉄路
    待つだけの駅呼ぶだけの風


なぐさめを知るか口笛おおぞらに
    心を放 ....
戦争を知らない子どもたちが
大人になって
大人の信用を知らない子どもたちが
大人になって
戦争を知らない子どもたちを知らない僕等は
髪の毛が茶色いと許されないなら
携帯電話を持つと許されな ....
言葉はすでに既製品コンドームに「ことば。」と書いて「かれ、」に被せる。
コンドームはしゃべりはじめるべらべらとしゃべくりはじめるのでうるさい。





 ....
砂漠を
旅する少女
らくだを一匹連れて
小さな子どもの手を引いて
今日はどのくらい歩いたかしら。
夜になると
小さな子どもは泣き出して
本当は
泣いてしまいたい少女
砂の塗れた短い髪 ....
どこにも行かないバスに乗りたい。君の拙いお弁当を持って。


雑草といっしょに雑草以外のものも抜いた真夏の裏庭


家に帰る途中、下水道工事をする父を見かけて手を振る


ノック ....
おでかけじゃないさ
ココの 塩ぬるい空き海に 

連れて来た手に
ちゅー返り
波にサスラワレタ

ひとつ
瓶が 

帰れないで いるはずで

沈みな ....
{引用=
  陽が暮れてゆく。なけなしの光を。太陽は俺たちに
  平等に。鐘の音はすべての者たちをやさしく包み込
  む。紫外線は等しく我らを刺すのだ。「日焼けサロ
  ンへ行く前に体 ....
     1 序章

慎ましい木霊の眼から、
細い糸を伝って、子供たちが、
賑やかに、駆け降りてくる。
溺れている海の家の団欒は、
厳格な父親のために、正確な夕暮れを、見せている。
見開 ....
 日の光溢れる午後
 眩しきなかにきみを追う

 流れる雲は雄大で
 その白さは真珠のように輝いて
 河原を歩きながら
 ふわふわ空に向って
 歩いているような感覚になる

 僕もま ....
しまい忘れた風鈴は
もうトンボは飛んでこないよと
話しかけてくる

夏は終わり
秋も過ぎ去る
汗の輝きは思い出

放っておいた植木鉢は
乾いた土だけが
黙ったまま

夏は終わり ....
僕はパンプキン
君はハニーバニー
二人で旅をしよう
車に乗せられるだけの荷物と
僕等二人だけを乗せて

キャディラック
ビートル
シトロエン
ワーゲンのバンだっていい
何だっていい ....
                    
?.

まだ葉が落ちない
白樺の上に
黒猫がいる
のを
見ている
うつくしい猫で
目が
とくにきれい
久しぶりだけれど
思い出 ....
{引用=求めろよ。
そうすりゃ与えられるぜ。

捜せよ。
そうすりゃ見つかるぜ。

たたけよ。
そうすりゃ開かれるぜ。

だれだって、
求める奴はもらい、
捜す奴は見つけ出し、
 ....
   


少しずつずれた紙の束を。揃えようと焦る
指先が乾くからまた少しずれてゆく、それを
ありふれていると笑いながら言の葉と呼び合った
ふたり



絶え間なく淡い音で空隙をう ....
君はもう見たのかい?
翼をもった
銀色の馬が
空を翔けてゆくのを
冬はこうして
やってくるのを

君はもう聴いたのかい?
いななくたびに
冷たい風が
地上に吹くことを
冬はこうし ....
ベッドが泣きべそをかきながら
部屋の中をうろうろしていた
寝ぼけて
もう何が何だかわからないのだ
思わず笑いそうになったけれど
どの引き出しが口なのか
自分でも判別がつかなかった

 ....
森の中を歩いていた
何かを探しているわけでもなく
何かに追われているわけでもない
ただ単に 森の中を歩いていた
しばらく歩くと ある空間に辿り着く
おそらくは森の中心なのだろう
大きく空が ....
高く澄み切った青空が
宇宙に向かって
ぽっかり
口を開けている
そんな午後三時二十七分
たそがれまで
ほんの一時間とちょっと
それでも夜になると
街の灯りに負けずに
宇宙はこんな ....
いつか投げ捨てた祈りを

今更泣きながら探すあなたを見て

僕はただ物音をたてずに遠くから眺めていた

優しさが欲しい と

激しさも欲しい と

あなたは何度もわめいていたから
 ....
ガラスに溺れている
他愛のない光の粒
漫画のような宇宙と
十月に揺れる何かを
五線譜のお皿に
のせたまま

すべての嘘が
優しくほほえんで
窓辺に腰をおろして
待っている

海 ....
  あなた、セロリの透明なきりくちに
  恋をしたことはあって?



栗いろの瞳
かきあげる仕草
車椅子の少女は
細すぎる膝を斜めにそろえて



  やさしい朝のふりつもる ....
すこし遠回りな帰り道
緩やかにカーブしたその先は
西の方へとまっすぐ伸び
私の歩みを止めるには
充分な光景でした
いま少しで
山際に架かろうとする陽の
最後まで惜しみなく射す光は
山茶 ....
計算外の出来事が方程式の上を埋めていく。それほどのこと。滑らかに、滑るようにして動いていく景色を、雪のよう、と思ったのは。確かに伝わっていたように思う。

手を合わせて、あるいは重ねて。次第に動け ....
心が抜けてしぼんでしまった
わたしの身体に
あなたの息を吹き込んで
ちょっとあたたかな
ちょっと煙草臭いあなたの息を
自分までもが赦せなくなった
あの日から
わたしはわたしじゃ無くなって ....
その歌のはじまりとおわりを
わたしは知らない


空を見上げたとき
耳元で起きた風が
どこから来て どこへ行くのか
わからないまま
歩き出してしまったように


そ ....
外の風に吹かれて
眠る夜はいいものですね
遠く夜汽車の音を
聞きながら

私は線路に耳を当て
旅立っていく汽車の音が
消えるまで
いつまでも聞いている
そんな姿を
まどろみの中 ....
雨滴が窓に流れて

十月の始めの夜

よく揺れる電車

じつはもう雨はやんでいる

急行から乗り換えます

タウン オブ エタニティ ハッピーで

今僕の家は高井戸

巨大 ....
おまえの醜さが好きだ。
嫉妬に狂ってわめき散らす、
おまえの顔が好きだ。

ものを投げる時に、
わざと割れないものを投げる。
おまえの計算高さが好きだ。
 ....
空には空しかなく
梢の葉ははらはらと
大地に垂直に
それは昨日

空には太陽しかなく
落ち葉はひらひらと
大地に平行に
それは今日

空には心しかなく
光の葉はきらきらと
大地 ....
「誰とでも、
 っくすするんですか?。」
と訊かれ、
きみとならと応えて、
XXX...

平手打ちをされたのは左。
右の頬を差し出して、
キスをもらう ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とおい歌- 石瀬琳々短歌18*06-11-10
「戦争を知らない子どもたち」を知らない子どもたち- ぽえむ君未詩・独白15*06-11-10
「_ばとことびそあ。_」- PULL.短歌8*06-11-10
砂漠の向こう側- 夕凪ここ ...自由詩9*06-11-10
最終バス- たもつ短歌1906-11-9
コルクの海- 砂木自由詩15*06-11-9
赤赤黒黒- たたたろ ...自由詩3*06-11-9
夜を夢想する海の協奏- 前田ふむ ...自由詩27*06-11-9
見晴らし良好- 山崎 風 ...自由詩1706-11-9
花の美しさは幻- ぽえむ君自由詩12*06-11-9
パンプキン・ハニーバニー- 虹村 凌自由詩13*06-11-9
黒猫の星- 水在らあ ...自由詩38*06-11-9
マタイだぜ- 青色銀河 ...未詩・独白906-11-8
みず- Rin.自由詩22*06-11-8
君はもう見たのかい?- ぽえむ君自由詩15*06-11-8
たんす- たもつ自由詩1206-11-8
ハローグッバイ- 青山スイ自由詩1606-11-8
*午後の空室*- かおる自由詩13*06-11-8
祈り- ごまたれ自由詩5*06-11-8
十月、ダンス- はらだま ...自由詩11*06-11-8
回遊する少女3_(セロリ)- 佐野権太自由詩23*06-11-8
トワイライト- LEO自由詩25*06-11-8
ラブソングは最後に聞かせて欲しい- 霜天自由詩906-11-8
赦すと言うこと- 恋月 ぴ ...自由詩46*06-11-7
秋から冬へ- まほし自由詩25*06-11-7
鉄の時代- 三条麗菜自由詩10*06-11-7
きんぎょ- 水町綜助自由詩7*06-11-7
「_うつくしくなんかない。_」- PULL.自由詩10*06-11-7
それは明日- ぽえむ君自由詩12*06-11-7
「_ぼくは、っくす。_」- PULL.短歌7*06-11-7

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