十代の詩友さんに
歌を教えて貰った 

その子が書いた夜の詩に
中島みゆきさんの 夜を往け を
聴くことをすすめたら
その子は バンプ・オブ・チキンの歌を
是非にと 教えてくれたのだ
 ....
久しぶりに居合わせた雨で、新しくなる
霞がかった乳白色フィルター

アルコールで剥れ、紅潮した肌のきめ細かい部分に触れると
はらはらと、なにかが散っていくのを感じた。
その体温によってあ ....
君の口付けを
夢見た日々は過ぎ
思い描いた風景は巻き取られる

新しい大地が現れるわけでもなく
羽の生えた女が
降臨することも笑い話でしかない

捨てられた世においては
布切れに女 ....
テトラポットは
青年を待っている
彼の落とす
欠伸を拾う青

手打ち網が
魚の背鰭を流れる
汽水湖の空
腰を覆う
水の束

地平線の呼吸
博士が遊びに来た
難しい話と
難しくない話を
わからない比率でしていった

翌日、
明日遊びに行きます
と届いた博士からの手紙には
二日前の消印が押されていた

お待ちして ....
クレープをキスのようだとのたまった


家出だよジャージをはいていないもん


ソニプラで見初めた彼氏プラスちっく


爪の色みんなちがってみんないい


花子たちなんかフラワ ....
つめたい雨が
つづいて
ためいきも落ちなくて


空 を み て

涙は
より輝くために

七色に

歌うため


ここから
あと少し
ギガバイトのうねりのなかで
わたくしの三半規管
忘れない 忘れたくない
あなたの 優しい こえ


花蜜から花蜜 あまりにも
気まぐれ過ぎる あなた
プラトニック と プラスチック
 ....
サクラは様子をうかがっています。

サクラは花見客の様子をうかがっています。


すべてのサクラは本当は

稀代のソルジャー達なのです。


春、皆が浮かれている、

そのほん ....
踏みつけていた
いつの間にか踏みつけていた
{ルビ直線歯車=ラックレール}

きれぎれにされた
人生のように
強さだけを必要とされて

  ずっとつながっていました
  峠を越えるの ....
{引用=その靴は履かないけれど捨てられないロボットの足音が聞こえる}




バイテクで創った人魚抱きかかえ海へ駆け落ちロボットの恋



風俗に生身の女消え果ててロボット小指を切り ....
夜明け前の道を 
自らの高鳴る鼓動を胸に秘め
歩いていく 

川に架けられた橋をわたり 
駅の改札を抜けて 
無人の列車に乗り込む 

腰掛けると 
発車を告げるベルがホームに響く  ....
あまりに長い間ひとりでいたせいか
ある日わたしはふたりになってしまった

わたしたちはさすがに元ひとりだったので
顔も体つきも声も性格もそっくり同じだった

「さみしかったよね。」
「う ....
とほうにくれるところで
重ならないでいる
身体の温みの底で
遡れない時の残響が笑っている
空のような深い過程が
手と手を結びつける引力ならば
きみとりんごの木の下まで歩いて行って
飼って ....
あなたがあまりにも
私に優しくするから

あの薬缶は汽笛をあげている。

スカイ スカイ スカイ

空を見上げて
私を見てほしい。

スカイ スカイ スカイ

ぎりぎりのところ ....
どんなに遠くを見つめても
そこは一面のブルースカイ


「青」は

けしてきれいな色じゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない

無邪気に微笑んで
悲しみを忘れるために見上 ....
{引用=

わたしが小さく息をしたら
この胸の奥の おくで ひりりといたむ
そんなことを
あなたは知らずに


乳首を這う舌
執拗なまでに
それでも挿入れない
唇を這う舌
執拗なまでに
それでも絡ませない

「先生助けてください先生の事を考えていると一日10回は射精してしまうんですいいえ一日に最低 ....
青春が溶けて
空に垂れて広がる
そして空は
青色になる
雲は青を食い散らかさずに
自分の色を忘れない

僕は青色の靴を履いて
神よりも空が好きだと
外に見せびらかす

黄色の ....
想いを何度も
辿るから刻まれる
傷という名の痛みが
証だというのならば

     想いを何度辿っても刻まないもの

{ルビ轍=わだち}も残さず
同じ道のりを
落下し続けることに
 ....
夏の日 帽子を残して
水平線の先が見たいと少女は

夕焼けが水面を染める
裸足で砂を踏みしめると
体温によく似ていることすら
知らないまま

空との区切りが曖昧だから
触れてはいけな ....
  


なだらかな 坂 の

おりても のぼっても

やがて

おんぎゃあ 

って 聞こえる の 

ぷつり 


  

{引用=fromAB 「濃縮回廊 ....
淡いピンクのチューリップがいけられた
硝子の花瓶のそばに
罅の入った銀色の金属製の心臓が
取り外されて置いてあった
彼はその代わりに
肋骨の中に脈動変光星をひとつ
納めようとしていた
昨 ....
弦が弾け飛んだ世界で
美しい旋律など
ない

ただ
哀れみを乞うように
垂れ下がる世界が広がる

せめてその
あなたの腰部
しろく張り詰めた曲線をなぞり
歌声を響かせる
こんな ....
あえぎながら

必死で たぐり寄せた 空は
黒いビロードに 天の川さえ 輝く

美しい 夜空

掴んだ 空が
ぼくの 幻覚だったとしても

この都会(まち)にも
以前、ほんとうに ....
いま精神科に一年一ヶ月入院しています。退院も程近くなっています。
復活を楽しみにしてください。
ぼくの作品に好意を持ってくださった方へ。
牛の潤んだ大きな眼に

映る透きとおった空と

静かに過ぎゆく雲

私の世界



そんなことを
ふと思いながら
牛丼を食べる







 ....
人妻刑事

人妻道案内

人妻暗夜行路

人妻ホームラン

人妻トスバッティング

人妻急ブレーキ

人妻の小槌

かきくけこ人妻



人妻給食

 ....
気がつけば部屋中掌だらけだった。私は小さ
なため息をつきながら場所を空けて座り、滞
っている作業を始めることにした。

遅ればせながら私も掌を買いかえることにし
たのだ。確かに飽きてきたとい ....
旅行から帰ったら
あなたと
さくら見たいです

あなたのメールに
胸が詰まる

そう
そうだね
はなびらが
はらはら落ちる川沿いは
きっとまだ
風も冷たく

見上げた角度に ....
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