あおくひろがる海
きんいろの空の境

ひかる波も白雲も
遠くて浜
ふたりで歩いて浜

ただ この一時だけでも
私とおなじく想ってくれれば


仰いではみおろす

  ―(わた ....
今朝、校舎の前で
無口な少女を見た
目が合うと
少しだけ笑って
そのまま自転車の
静かなスピードで
追い越してった、八時十五分。

無口な少女の
名前を知らない、
先生が出席をとっ ....
雨から雨へ
飛びつづける声
かすかにまだらに色褪せながら
遠く遠く張られる弦に
願いのようにふるえ伝わる


にじみ ひろがり
蒼く猛り
たわみ ゆがみ
灰にさざめき
ひ ....
ブルーベリージャムの あまずっぱい朝に
「お早う」と言って
庭へ目をやる
すっと口許に手をそえ
ちいさな欠伸
すこし涙がじんわり
(うつむいて)
すっと小さな海をふちどる
縁側でやんわ ....
テーブルの向こうで
カエルがなくのだ
涙もろいカエルがなくのだ

悲しみの理由は
支離滅烈
取り乱したカエルの日本語は
とてもビジネス文書向きではない

だか 悲しみという命題は
 ....
美しく
溶けるあなたは
かき氷
夏のさなかの
熱き接吻(くちづけ)

雨が降る
その日に限って
嫌なこと
降って湧くのは
何故なのでしょう

サッカーも
恋も初めが
肝心 ....
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖の畔
チチカカ湖を小舟で行く
小舟に波がぶつかると
小舟は揺れる
揺れる小舟に
チチカカ湖は歌う
チチカカ、チチカカ、チチカカと
一人の男が ....
真夜中にせんたくものを干すきみの着ている服も濡れている手も


立ち直りかけてるきみに悪いけど闇を失くしたきみは抜け殻


伸びる影のびないひかりの集う朝みえない牧師が祈りをサボる
 ....
時間が、かたちになるとしたら
思うよりも綺麗に見えるかもしれない
夕日を右側に受けながら
止まった部屋が揺れた気がする

ほんの少しのリズムを
みんなが取り戻していく
いつかよりも欠けた ....
なみなみと カップに注いだ

たっぷりの時間は

ごくごくと それはあっという間に

君に飲み干されてしまって

僕は呆れてしまうのだけれど

君があんまりにも

美味しそうに ....
*翔る*

頭上の
ヘリコプターに向けて
大きく両腕を振る
「おーい」って叫んだ
何度も叫んだ
声だけが
翔けていく



*風*

自転車の
ペダルを漕ぐのも
間に合 ....
からみついて
はなれ ない

わたし の

あし を
て を

はな して

そら を みつめる
あ な た

きえない ゆめ

す てられ ない

きら ....
遠ざかる青いカンパスの咆哮が、
夜の鋭い視線に切り裂かれて、
街は、暗闇の静脈を流れるひかりのなかで、
厳かに再生されてゆく。
落下し続ける星座の森が、映し出されている、
高層ビルの滑らかな ....
花ならば君を待つのも安きこと
    ラベンダー蒼きこのうすにおい


この想い忘れてしまえマーガレット
    花びら散らし涙にくれる


ローズマリーやさしい罪は思わせぶり
   ....
千代紙こうてくれへん?
匂い付きのやつやで。
嗅ぐと、鼻の奥んとこが、ジーンとなんねん。
何や懐かしいこと、思い出せそうで、思いだせへん
あわーい陶酔があんねん。
千代紙には。
何でやろ、 ....
どうやら朝を迎えたような気がする
朝の日差しに目覚める窓ひとつ無い部屋
暗闇に閉ざされたキューブとでも
例えられそうな この狭い部屋のなかで
確かに感じられるのは
未だ眠りから覚めぬあなたの ....
あたしの心の奥底に
善と悪のふたごがちんまり住んでいる

哀しい事があるたびに
鏡の中の世界だと言い聞かせ
嬉しい事があると
これが当たり前だと言う現金な奴ら

言い訳上手なあたし ....
お前にそっくりな
ひよこ豆をゆでる

おまえにそっくりな
ちいちゃな鉤鼻と
これまたおまえにそっくりな
ちいちゃなおしりがついている

圧力釜なら早いが
ああ、
それはぜんぶお ....
ふうふうと
息をのぼらせ
この坂道をのぼってゆく
季節は溶解し
逆転し
暗転し
眠るものの肌を焦がした
ふうふうと
息をのぼらせれば
ふうふうと
あえぐ空 または地

(私はあ ....
{引用=鍵盤を
さわれば
ほら

(ぽろん)

窓から
こぼれてく

(ぽろん)

かなしみは
空に
とかそう

(ぽろん)

青空の
はしご
最後まで
のぼろ ....
どういう縁かは知らなかったけど、ひと夏、おばあさんが家にいた。

でしゃばらない、口数の少ない人だった。

私は小学6年生。すきな人がいて、友達がいて、楽しかった。

「主人は、三男坊 ....
見透かした誰かが
ネジを巻いて
僕たち生きていきましょ
背中から声だして

可愛いあの子は
きらきらを手のひらで捕まえて
そっとポケットにしまう

それを見ていたけれど
じょうずだ ....
「そっちへは行っちゃだめよ」ときみの声だけが録音されてるテープ





てのひらおもいきりひろげこれはゆび、これはつめだと思い出すまで


足音は、いつもみづから踏 ....
雨の部屋に静かに崩れる砂の声に
それでも傘を差せずにいる
いつも狭い夕暮れだった
零れていくものといえば、僕らの影ばかり

当たり前なほどに
当たり前はなくて
二十年後の空の色よりは
 ....
小雨の降る夜道を歩いていた。
ガラス張りの美容院の中で
シートに座る客の髪を切る女の 
背中の肌が見える短いTシャツには

「 LOVE 」 

という文字が書かれていた。 
 ....
自分すら他人に思える夜。わたしは無精ひげに、アクセサリーの水晶をつける。本を拾い読みし、起き上がりベッドにすわる。マリン・ブルーの表紙に手を置く。こめかみが痛い。胸に水晶の玉がゆれてあたる。外を走るバ .... ざわわと、海が鳴る事は
地球が三回転半しても
難しいことだろうけれど

すきだと、僕が声を出すことは
地球が三回転半するまでに
何万回言えることか。

ぱたりと、本が倒れることは
風 ....
戦中戦後の「マチネポエティク」から現代の「中庭詩集」までの定型詩の試みは、口語自由詩のとめどない散文化への警鐘であった。それは個々の作品うんぬんよりも、饒舌冗漫でいつ果てるともない詩法へのあてつけとし .... やっと、
波が来た。
ヤセイに満ちた、
笑う波。砕けてさらに、
あざ笑う波。

細胞
細胞が闘えという
波と
海と

アフロのカマレラもニカッ

親指立てる
走って帰って ....
ぐるぐる太陽の下、
ぼくたちは生まれて、
食べて寝て起きて、
また食べて、
生きて、
いる。

まいにちまいにち、
いつもまいにち。
食べて寝て起きて ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふたり海- 明日葉自由詩5*06-6-17
無口な少女のうたう放課後- 夕凪ここ ...自由詩15*06-6-17
声_めぐる_声- 木立 悟自由詩406-6-17
初恋- こしごえ自由詩14*06-6-17
ポーカーフェイスの涙- The Boys On ...自由詩5*06-6-17
そのかき氷に接吻を〜ふつうのせいかつ五七五- AKINONA短歌406-6-17
チチカカ湖- あおば未詩・独白7*06-6-17
踏み絵- 本木はじ ...短歌806-6-17
メトロノーム- 霜天自由詩906-6-17
いっぱいの時間- 藤原有絵未詩・独白6*06-6-17
少年時代- LEO自由詩19*06-6-16
つた(03_05_28作)- 砂木自由詩8*06-6-16
いのちのいる場所- 前田ふむ ...自由詩16+*06-6-16
花言葉- 石瀬琳々短歌14*06-6-16
ぶるー・びぃず- 佐野権太自由詩22*06-6-16
Morning_Blue- 恋月 ぴ ...自由詩17*06-6-16
*ふたごパラドックス*- かおる自由詩8*06-6-16
ひよこ豆- 水在らあ ...自由詩20*06-6-16
地霊- 岡部淳太 ...自由詩8*06-6-15
(ぽろん)- 青色銀河 ...未詩・独白406-6-15
幸薄き人の声を- 逢坂桜自由詩5*06-6-15
トリック- 藤原有絵自由詩2+*06-6-15
きみのいない物語- 本木はじ ...短歌806-6-15
蒸留水- 霜天自由詩706-6-15
「汚れた足」- 服部 剛自由詩21*06-6-14
サイレント・ブルー- 光冨郁也自由詩406-6-14
オノマトピア- 仲本いす ...自由詩706-6-14
●そろもん第三の栞- みつべえ散文(批評 ...706-6-14
ヤセイ- 水在らあ ...自由詩9*06-6-14
「_ナパパホパパ・ヘパ・ウパパヤ。_」- PULL.自由詩12*06-6-14

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