丘が燃える
   潮騒の果てで

   ラムネ壜の中の気泡が何処から生まれ
   そして何処へ消えるのかを知っているだろうか
   耳を澄ませば聴こえるだろう
   遠い海の ....
浴槽。

膝。

俯いて、抱えて、
今、誰か出会った。

あまい波が
寄せては返す。

わたしは、
匂いに飢えてたね。
よごれっちまったかなしみなんて
そんなもんまだ書くつもりかい
でっちあげなよでたらめ書けよ
あんたはあんたを信じなさいよ
それができなきゃあたしは知らん
勝手にやんな好きに嘆きな
あたしゃ ....
闇のふたを開いて
いってしまったのだから
どこかで
光のふたも
開けられていて いい

さがしてみよう
せかいのきを 
みつめていると
ああ おおきいね

だれにも
かぞえられないほど
えだわかれして
たいへんだね

ひとつひとつのえだに
はっぱがついて
あったかいね

ねもと ....
てくてくと
歩く足にすりすりしながら
猫になる
おひさまの匂いがする
ぽっこりしたお腹にのって
重いって言われるまで
だだっこしたい
 夜が終わる音を
 聴いてみたくて
 ふとんから顔だけ出して
 ひっぱった毛布の端で
 口元の辺りが隠れている
 暗い水槽の中で
 向きを変える熱帯魚の尾ひれは
 水を斜めに ....
  冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
  懐かしくてももう泣けない自分がいました
  それが寂しくてそっと瞳を閉じました
  太陽が淡く輝いた冬の日のことです


  太陽 ....
空から落ちた
星の砂
母さま想って
泣いている
優しい浜辺の神さまが
お空へ返して
あげました
お空へ返して
あげました
大きな羽の中で
何も考えず
ただ眠りたい

愛しい匂いに包まれて
時を過ごしたい

そばに

ただそばに

それだけでうれし涙を流すほどに
ドライブは 
良好なんだ
暗闇のハイウェイ
は ユニバース
土星の輪と見違える速度で
タコメータはみたこともない角度で
追いかけてくる遠い街灯だ
白線がトコロテンのように
バニッシング ....
  ト (まえならい!)

  下 (ふたをして)

  上 (ひっくりかえして)

  止 (とまって)

  正 (ふたをする)

  工 (はしょって)

  王 ....
あなたの名前を何度も呼んでいるうちに

気づいてしまいました

あなたと僕が結婚したら

同じイニシャルになるのだと
   冬のくじらは島になりたかった
   椰子の木を一本 背に飾って
   あの人のために家を建て
   そして浜辺を用意した


   一人きりの夜に 歌を歌う
   夜の海に ....
  
  レールに雪がつもっている

  雪がレールにつもっている
「うんこが出たい!」
 姪が言う。

僕はちょっと考えて

まさしく うんこが出たいのだって思う。

うんこを思い通りに出せる人がかつていただろうか。

もよおしたらこう言うべきだ。 ....
解りません
普通は白衣でしょ、先生


昼休み
今日も先生は芝生の上で寝ている
あいかわらずの黒いコート
先生、白衣は着ないんですか


理由を訊いたことがある
先生はにこり ....
パイロットが飛行中に突然にてんかんの発作を起こしたり
医者が手術中に突然ヒステリーを起こしてしまったり
散髪屋でマスターが突然に髭剃りを止めて首刈りにくる事も無いように
俺とお前が深く深く愛しあ ....
被爆者二世の
おじさんは、アメリカ人に
「広島ってまだ荒野なの」
と問われる度
なぜ知らないのかと
聞き返す事にしたのだ
と言う

謝らなくたっていい
何千と言う米兵を救ったと
 ....
微笑みかけながら
ゆっくりと揺れる



僕のリズムに
合わせながら
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
 
  誰もいない空は  

  誰もいないままにせよ  
 
からだにはいつも火の精が住んでいて
受け入れる場所で炎を上げる
紅をさしたような君の唇からは
水の精がそっと頬を濡らす

「知っていますか、
 とってもやわらかいんだ。」

強く抱かれ ....
夜中、目がさめて階下に降りると
君が僕を積み上げていた

たどたどしい手つきで慎重に積み上げ
途中で崩れると
ふうとため息をついてまたやり直す
時々どこか気に入らないようで
何か ....
{ルビ湖=ウミ}を{ルビ守=モ}るは{ルビ巨=オオ}いなる蛇
山を守るは{ルビ猛=タケ}き山びと
ダイラ坊は山{ルビ跨=マタ}ぎ
{ルビ龍=タツ}は天に踊る
{ルビ言霊=コトダマ}{ルビ幸=サ ....
私は大腿骨である
私は頸骨である
私は肩胛骨であり鎖骨であり肋骨であり
胸骨であり恥骨である

私は横紋筋と平滑筋である
私は繊維質の束である

私は気嚢であり胃腸であり  ....
あんた大晦日の紅白みた?久々に僕は見ちゃった。
なぜか?
松平健を見るため
ホントに感動しました
暴れん坊将軍という時代劇で有名な硬派の役者…
彼の中の「暴れん坊」ぶりが、大爆発したの
や ....
指のあいだからこぼれてゆく、
アルファベット、
ひらがな、
漢字、
カタカナ、
見覚えはあるけれど読めない象形文字、
もしかしたらヒエログリフ、
言葉になる以前のかけらたち、
さりりと ....
血が出るまで掻きむしるかさかさの肌は
乾燥した高地のミイラより無様だ
ミイラになっても美女は美女
みずみずしくてもブスはブス
こたつに半身潜り込んで
少しずつ消滅してゆくなら
どんなにかい ....
ふりかぶって

いっしょうけんめい なげたものは

とどかず

こいしを ほうるように

なにげなく なげた

そんなものだけが

とどきます

ふしぎですね
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
潮騒の丘- 嘉野千尋自由詩10*05-1-8
膝のむすめ。- かのこ自由詩505-1-8
七七の唄- 佐々宝砂未詩・独白9*05-1-8
ふた- こむ未詩・独白205-1-8
世界樹- こむ自由詩8*05-1-8
ねこにんげん(2)- 暗闇れも ...自由詩5*05-1-8
夜が終わる音を聴いてみたくて- カンチェ ...自由詩1205-1-7
十三月記- 嘉野千尋自由詩45*05-1-7
星砂伝説- ツクヨミ自由詩5*05-1-7
ゆめ- 暗闇れも ...自由詩4*05-1-7
暗闇のハイウェイ- バンブー ...自由詩305-1-6
【お父さん】の書き順- バンブー ...自由詩505-1-6
イニシャル- ベンジャ ...自由詩7*05-1-6
冬のくじら- 嘉野千尋自由詩9*05-1-6
廃墟の駅- バンブー ...自由詩505-1-5
正しい表現と言う言い訳を- Tシャツ未詩・独白205-1-5
カラスは仰向けに- RT自由詩605-1-5
ぜろ- 虹村 凌自由詩3*05-1-5
戦後60周年- 月山一天自由詩7*05-1-5
メトロノーム- くしゃみ自由詩7*05-1-5
冬の夕焼けはタイ焼きか- 天野茂典未詩・独白705-1-4
命令- 煙と工場自由詩405-1-4
想うからだ- たちばな ...自由詩705-1-4
身辺雑記より(七)- たもつ自由詩2205-1-4
言霊幸わう我が天地に- 佐々宝砂自由詩2*05-1-4
言うまでもないこと- 佐々宝砂自由詩1005-1-4
マツケン讃歌- 石川和広散文(批評 ...4*05-1-3
涸れ井戸スコープ- 佐々宝砂自由詩705-1-3
がり_かりり- 佐々宝砂自由詩7*05-1-3
ふしぎ- こむ未詩・独白5*05-1-3

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