プロペラが分裂していく
男の目の前の
さらに前時代に

雨が降って椅子ができた
その椅子に男が一人
座って森を見ている

何を見た
プロペラでできているのに

男は台の上にのぼり ....
とおい記憶の
ちいさな電車
だいすきな
祖母といっしょに
がたんごとん
たんぼと空
いい空気
おひさまの光
まぶしさに
目をつむる
みっつかぞえて
目をひら ....
ミッキーマウスが好きだっていうから、とりあえずネズミさんの格好をしてみたんだよ。

でも、これじゃぁ ミッキーマウスじゃなくて、”ねずみ男”じゃないかい?

うん。知ってる。
君が大泉洋を好 ....
祖父は戦争で韓国から強制徴用され
月も眠る夜に専制君主の目を盗み
田舎の山奥の炭鉱を逃げ出した
今は亡き祖父の苦労は想像することも出来ないが
ある頃に祖国の弟にトラクターを贈ったらしい

 ....
  谷川俊太郎様 

 今僕は、ショパンを聞きながら手元にある詩集を開き、「ネロ」
という詩を再び読もうとしています。もし、人の心からいつまでも
消えることの無い詩があるならば、今から五十年以 ....
静かに窓を閉じる
終わってしまった映画の後で
部屋の明かりを静かに閉じると
空間が水の中に満ちたようになる

溺れてしまうと、答えは出るだろうか
息継ぎをすれば、漏れてしまうだろうか

 ....
ポイントは、スロウ

誰かが間違ったとか、テレビが吐き出しているけれど
それが本当かどうかなんて誰にも、分からなくて
無駄なものを省いてきた、そんなつもりの生き方だけれど
結局何も捨て切れて ....
それはもう私の中で始まっていますか
とか、君は問いかけて
僕は聞いてない振りをしながら
大きく頷いたりする

海へ突き出した街へ向かう電車は
青い車体に、菜の花が描かれていたりして
最近 ....
夕陽がしぼんでゆきます砂時計

冷凍庫いつかの恋がフリーズドライ

夜景はね化粧が下手ねとすっぴんで

片恋はまた雲となり俄雨

言いそびれし言葉のジュラ紀の地層調査

またあした ....
 
あの頃の
二人に捧ぐ
カスミソウ
無邪気なままの
君は遠くて
 
 
歩き出す
二人の旅に
タンポポを
また逢える日を
祈りて贈る
 
ぼくたちの

よろこびや

かなしみには

いろいろないろが

ふちどっている


どうかどうか

まぶしすぎることが

かなしみにならないように




 ....
風の中に夏がいる
瞳を輝かせている夏がいる
汗の匂いが風を通して
伝わってくる

じりじりとする太陽の
その気温に負けないくらいの
心に燃えるものを抱いて
一生懸命の夏がいる

結 ....
そこはまるで
ひとつの街であり
ひとつの物語でした

私はもう誰も居ない
公園のブランコに

キーコキーコ
と揺れていて

さようならの練習ばかりを
しています

あなたには ....
 いい子ねえ、って
 大人からいつも
 あたまをなでられていたから
 ぼくはおおきくなれなかったんだ


と、いって
そらちゃんは笑う


海のみえるブランコが
そらちゃんのなき ....
          2007/05/12

ギリギリギリ
なにかごようは
ありますか

擬音の世界に
ぎりぎりの
擬音の狭間に
押し寄せて

夜明け前

擬音の忍者と
計ら ....
若草色のスカートの金具が
押さえられた背中に擦れて
小さな傷をつくる
心地良く冷たい 磨かれた床は
父だったのに

眠ったふりをして
扉に向けた工作鋏を
両手できつく握り直した
桜色 ....
光なく音もたてずにうねりゆく野火の描く蛇さまよういのち



はねのける受け入れるだけが生でなく争うことは戦いでなく



足跡も足音も絶え他を焼かず自らを焼く火を歩みゆく ....
編みかけの服が
国旗に採用された
みんなが喜ぶなか
ほつれを気にする母
灰に浮く花は崩れた春の迷彩

非植化物の黒い目をして這ってすすむ

風上を骨まで笑う羊飼い

槍たててみる砂場おなじモンゴルまで

無を紙で包んで馬の形にする

待ちびと来たらず鏡 ....
瞳孔に赤い花束しのばせて指揮棒で追う蝶の白さよ

シンバルの彼はスポーツ選手の眼、100mとか、なんかそうゆうの



部長から提案があります「なんでしょう」もっと白目を剥いてください
 ....
目頭が熱くなるほどに
時愛おしく
過ぎていく一秒すらも
繋ぎとめておきたい と 
願わずにいられない
名残惜しいのは何

少年は大人になる
しなやかな指も
小さな顔も
 ....
{ルビ劔箭=つるぎや}神社からの
細い参道の坂道が好きだった
不思議な人体図がかけられた漢方薬局
古ぼけた占いの館
必ず救われる新興宗教の教会
日本で3番目に大きいという大仏
確かめようの ....
曲がり角ごとに鳥はいて
夜を夜をとまたたいている
青紫の窓がふたつ
甘い手管にひらかれてゆく


うすぐもり
なりひびき
皆なにかを
抱きしめるかたち


昇るもの ....
ボルヘスさんはアルゼンチンの詩人さんだ
彼はいつの頃からか
世界中のあらゆる本が集まる巨大な図書館で
年若い妻と共に暮らしている
盲目の身のボルヘスさんのために
妻は毎日本を読み聞かせる
 ....
海に還る
手続きはいらない

横たわり
網膜を青で満たしたら
循環する感情を
濾過する

やがて
余分な手足は
抜け落ちて
流線型になる

心配するな
そのころには
陸な ....
このかた ふわり

ふわり

ほかっておいてもいいのにね


あのかた しゃらら

しゃら ら ら

ささやいてゆくので

ふわり
「ゆうれい列車」




ホームで下を向いていたので
うっかり
ゆうれい列車に乗り込んでしまった
しまった
向かい合った二列のゆうれいたちが
脚をそろえて腰掛けている
脚は途中か ....
蒸発した母のかわりに満ちる月


懐かしい向日葵の微笑返してよ月!


正しい人間のはずが砂の温もり


蛍光灯割れるたびにうたううた


若葉のような生きる意味があったなら
 ....
常に読み手の読みは一方的かつ独善的であるのだから、読み手として評(感想)を書くときは、その範囲で読んでいるのだという意識が必要で、それ以上は踏み込めない。

だけどまあ 愚かな思い込みも含めて全て ....
春がじかん切れとなり
贅沢な地下鉄のゆれにまかせて
それぞれ 肩から鳥を逃してゆく
そらにまいあがれ、ちぎれないままで 
そらを

みじゅくな鳥が
春の隅っこを
ゆっくりと ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
泣きながら完璧に- ロカニク ...自由詩207-5-13
電車- 小川 葉自由詩5*07-5-13
みっきーまうす- 北大路京 ...自由詩13*07-5-13
不細工なカーネーション- 快晴自由詩7*07-5-13
谷川俊太郎氏への手紙_〜名詩を読む①〜_- 服部 剛散文(批評 ...6+*07-5-13
フォルティッシモ- 霜天自由詩607-5-13
アンダンテ- 霜天自由詩1107-5-13
ピアニッシモ- 霜天自由詩607-5-13
俄雨- 小川 葉俳句7*07-5-12
花言葉- 秋桜短歌8*07-5-12
びーだま- 玉兎自由詩507-5-12
風の中の夏- ぽえむ君自由詩9*07-5-12
ブランコ- 松本 涼自由詩707-5-12
そらちゃんのそら- まほし自由詩26*07-5-12
擬音の忍者- あおば自由詩4*07-5-12
- かや自由詩8*07-5-11
火と歩み- 木立 悟短歌1107-5-11
ノート(旗)- 木立 悟未詩・独白307-5-11
あくむ- 黒川排除 ...川柳707-5-11
青春狂想曲- たたたろ ...短歌10*07-5-11
君の季節- さくらほ自由詩6*07-5-10
駅・石切- たりぽん ...自由詩13*07-5-10
午後の声- 木立 悟自由詩2007-5-10
ボルヘスさん- 楢山孝介自由詩5*07-5-10
進化- 佐野権太携帯写真+ ...31*07-5-10
おもえば- ひより自由詩3*07-5-10
「ゆうれい列車」- ソティロ自由詩18*07-5-10
荒廃する場所- 青色銀河 ...川柳11*07-5-10
評,単純に感想- リーフレ ...散文(批評 ...1207-5-9
砂の城- はな 自由詩29*07-5-9

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