秋桜が
風に
揺れている

僕は
探していました
ひっそりと
乗り越してしまった
最終電車の
裏寂れた駅舎の
ベンチで
夏を
追い越していく
秋の息吹を

空が
 ....
風が言葉をさらっていった

ただ黙って
夕暮れを見送る

綺麗なものへの憧れは尽きることなく

たとえばそう
悲しみの結晶が透明であるならば
過去も無かったことにできるだろうか

 ....
あのな
屁ぇここうとしたらな
一緒にな
実ぃまで出そうになってな
あわてて引っ込めたんよ
でもなちょっとだけ間に合わなくてな
こんにちわ したからな
今ちょっとだけ
ケツくさいねん
 ....
嘘みたいな夜明けがきて
はしった


くちずさむうたは 誰もしらなくて
ベッドをさがしてるのに
誰もしらなくて
わたしの目じゃみつからない


猫のジロさんが言うには
「 ....
{画像=070222142254.jpg}

{引用=
小さな水たまりは

はしゃぐ子供達の
泥足を受け入れて
玩具である自分が
うれしかった

何台もの車が走りすぎ
 ....
夕焼けに気づかないまま過ぎてゆく 道ゆく人の暗い横顔

あんな{ルビ表情=かお}するようになる必然を怖いと思う 立ち向かう前

ニュートラのままでアクセルおもいきり踏んでるようなままならぬ日々 ....
家を出て
アパートを借りたら、とりあえず
あたしのそれまでの小さな夢は
全部かないました

大きなまぁるいスイカを切って
いくら食べても自由
まるごと全部あたしのもん

大きなケーキ ....
みなさん、まず次の文章を読んでみてください。

{引用=
なみだは
にんげんのつくることのできる
一ばん小さな
海です*

どうですか、読めましたか。
読めたと思います。簡単ですね ....
きりすとが赤くきれいに咲いている
きりすとが青々と茂っている
一本の樹齢二千年の木のように
立っているきりすとは
大きな丸い世界を{ルビ蒼=あお}く包む空にとけゆき
無限の宇宙へと広がりゆく ....
くすぐったいと

   言えずに{ルビ母=あなた}は

         くくくったい。
すらすらペンを走らせれば
紙の上にハトを飛ばすこともできる

あるときは灼熱の雪を降らせ
またあるときは凍りついた心も融かす

僕はマジシャン

人の気持ちも思いのままに
不思議と動かす言葉を使う

 ....
おやすみの挨拶に
朝目覚めた時に
会社へ出かける前に
君は僕に言って欲しいらしい


機嫌の悪いときもあるし
朝は何かと忙しいから
毎回言うのはめんどいなあ


本気じゃなくても ....
永遠に続いてくはず。不確かなふたりの日々を疑いもせず

真夜中の“着信あり”は君からの聞きたくもない別れ話で

さよならと言ってしまってよかったの?自問自答の朝日が昇る

この恋のリセット ....
涙をふいた手を見つめて
胸を締める
責める


世間は
冷たいものだ

わたしが哀しくても
「うるさい」と
平気で言う

ものには
言い方というものがあるでしょう?

か ....
エメラルドグリーンの
カーテン越しに
月におやすみ
泣いていた瞳は
滲んだ月ヘ飛ぶ

アイボリーの日記を閉じて
埋葬される文字たち
お別れの祈り
余白から文字を
包み込む

宝 ....
ほんとにいい陽気ですね

魚屋さんの店先でも
おかみさんのお愛想いい感じ
月曜日だというのに
悪魔に魅入られたようないい天気

みんなは外へ出たがっていて
おおくの人が歩いてる ....
やっと仕事が終わりましたが
今日はアナタを誘うの やめておきます


このところ 毎晩のように会っているので
アタシよりも弱いアナタの肝臓は ちょっと疲れていることでしょう

でも ....
一瞬で
それと分かる匂いは
金木犀


 幼き頃の庭遊び
 細かな花びら
 摘み取って
 硝子の瓶に蓋をした
 秋の陽だまりにも似た
 満ち足りた表情で

 その濃い芳香さえも ....
ゆらゆらり 追いかけた
君の影 月あかりに照らされて
揺れていた

つかめそうでつかめなくて
もどかしくて
僕は立ち尽くしてた

どうして近付けば近付くほど
つらさが満たされてゆくん ....
家を飛び出たとき
こっそり タッパーに入れて
持ってきたの

毎日手塩にかけて掻き混ぜて
泪も汗もいい塩梅に混ざり合い
父と喧嘩をしても必ず
母は
台所でぶつぶつ罵りながら
一心不乱 ....
母の小さな手が
ざわさわと高菜をもむ
塩と合わせる音が
その歴史を刻むリズム

器の底に横たわる思念
そこには計り知れぬ
脈々とした息遣いがある

その高菜を味見した母が
{ルビ辛 ....
やさしい歌うたいは
やさしい歌をうたいながら
なみだを流す

やさしい歌うたいは
自分のやさしさを知らなかった
ひと山に切り離されし髪の毛の時の長さを横目で計る

これ以上ないってほどに慎重な手つきで髪を洗う君。その耳たぶに揺れるピアスが

リセットの仕方分からぬ不器用な私にできるひとつの手段

必 ....
前を歩く背中
このまま私がいなくなっても
貴方は気づかないんだろうか

それでも
それを実行に移す勇気は無くて
無理して早歩きをしながら
その背中を追いかけた

やっと近づけば
遅 ....
メールでは返信を促しているようで
そんなことを期待しない今日の私は
便箋に走らせてみようと思うのです


書き出しは、季節のことや天気のこと
やわらかに二人がつながっている
なんてことを ....
存在の黒い影に向かって石投げた
人の姿になって起きあがり
黙ってこちらを見た

怖くなって逃げ出した

存在の黒い影
街の方に歩いて行った 







---- ....
手さげ袋の紐は
ぶらさがったまま
ずっと重さに耐えていた

手に
さげてみてわかった

手さげ袋が
耐えられる重量を
明記しておくべきだ

突っ張って耐えていた紐を
はずして
 ....
よく世の中では「人生の勝ち組・負け組み」だとか
幸せになれる数は決まっているだとか、不幸な人のほうが多いだとか
なんかよくわからない結論が飛び交っているけれど、ボクはそんなの全部全部
嘘っぱ ....
母が零した水がテーブルに広がる
その小さな湖にナプキンペーパーを投げ込むと
木の葉みたくひらりと堕ちた

着地した瞬間から水を吸い始め
自らを濡らしていく
染みは生きているように
時に速 ....
肌にふれる
ざわめきの波に
もういいよ
さすらうため息

とまどうことなく消した
たばこの残り火が
灰皿に冷たく燃えていく

おびただしい熱が
さみしいからだを満たす夜
かえりみ ....
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