それは
頑なな蕾

慈しみの雨にも
きららの陽射しにも
咲かずにあり

  ひっそりと
     花弁の色を思案している

いつかきみの唇 触れて
眠れる森の姫のごと
ゆっくり ....
{ルビ吾=あ}の胸を刺した蜜蜂命絶え痛み残してポトリと落つる

もしかして君は誰かの化身かといぶかしんでる薬塗りつつ

あの刹那君は死んでもよかったと思えたのかと傷跡に問う

もう一度刺さ ....
今日も手を振って別れるよ

君が小さく見えても

大きく手を振るよ

振り返りたくなるぐらい

たくさんたくさん




紅い葉っぱをとばす風には惑わされず
ス ....
 現代詩フォーラムでは投稿した詩に共感していただいた方よりポイントを頂戴できます。それは、詩の言葉を通じて心を通わせ、思いを共有していただいた証であり、とても大切でありがたいものです。ですから、その方 .... どうしたら君に届くんだろう

たとえば木洩れ日が
レースのカーテンに映した
まだら模様のさざめく言葉たち

秋の一日は
誰もがみんな一人ぼっちと云いながら
肩を寄せあって群れている ....
君は言う疲れてないの大丈夫?甘えられずに笑顔を返す

木曜の夜が来るたび思うのは君置き去りし今夜のメニュー

さみしいと口が裂けてもこぼさない意地を演じる役負う男

飽きるほどともに過ごせ ....
怪獣ギロンが現れた
地球防衛軍にはさっそく怪獣ギロン対策本部が設けられ
どうすれば怪獣ギロンを倒すことができるのか
各国代表によって様々な議論が取り交わされた

とにかく爆弾やミサイルの類を ....
君の為に書こう。
君に向けて書こう。

そう決めて、
昨日一日、
ずっと考えたけれど、
何も書けなかった。

だから、
平凡だけど、
こう書くよ。

お ....
胎内より産まれ出るとき 人は両の掌を握り締める
これからの生を掌から逃さぬように
そして命絶えるときも 人は両の掌を握り締める
これまでの生き様を掌から逃さぬように
これまでの記憶を掌から溢さ ....
#51

 花の降る午後に
 はちみつタンジェリンのどあめ
 口ン中で転がしながら
 歩いていきたいよ
 コロラド州デンバーまで



#52

 魚肉ソーセージだと思って
 ....
昔はぁ よかった

これは じいちゃんの
クチグセ

昔はぁ よかった

これは ばあちゃんの
クチグセ

昔はぁ よかった

これは ボクの
憶測


100円だまを ....
死ぬときはひとりでいたい
本当にひとりで
見守るものもなく
見捨てるものもなく
星が
星の瞬きが
気づかれないうちに黒く
黒く輝くように

かなしいとか
なみだとか
そんなも ....
霧雨のなかを
朝ぬすびとは帰る
愛するひとのもとへ
かれこれ三日もなにも
食べさせてあげることができない
ついできごころで
ぬすんだほしを
返してしまったせいだ
俺のこころも
俺のゆ ....
毎日 違う朝なのに
ありきたりと
つづられる

こいこがれて うごかない
待つだけの 人は さておいて

違うことを みつけるめは
たやすくないようで
単純で

今 生まれた
 ....
あ行

足音が遠ざかってゆく朝8時、きみは出かける わたしを置いて

今までと変わらぬようにこれからが続いてゆくか冬空に訊く

「うん、うん。あぁ」電話の先にいるひとと、なに話してる?その ....
君は彩りのある口付けをする
時折ゆれるのは風の悪戯
やさしい音色は僕の耳を擽る
誰も見てなんかいないさ
瞳が青く遠ざかっていくのを
夕日が赤く遠ざかっていくのを
黄色い波が揺れていくのを
 ....
この
てのひらに届く
吐息のような
君の伝言


手が届かない切なさ
抱きしめられない寒さ


その孤独が私に
乗り移ればいいと
おもてに飛び出してはみたのだけど


刺 ....
満天の振り子時計の催眠術 そしてあなたも地球を忘れ


寝る前に目覚まし時計を仕掛けなさい 冬眠なら苗床でしなさい


哲学者と詩人と恋人達のため囀り止まぬプラネタリウム


窓際の ....
『頑張れ』は
嫌われる言葉となって久しい

わたしは情けない人間である故
毎朝『頑張れ、頑張れ、頑張れ、、』とつぶやく

情けなくても
まだ生きなければならない

また
おいしいも ....
友人の ポケットにはいってた
あめだまは
しりもちをついたせいで
見事に
粉々になっている

しかし
僕には関係のないこと
僕の頬にはまるまるとした
いちご味が
世界を広げている
 ....
肩にかかる雨を解いて
湿った髪を指で梳いて
煙る匂いに瞼を伏せて
あの人がいた夜を
濡れた手の平に
描いている



 窓ガラス
 ふたつの顔を
 映し見て
 微笑む目と目
 ....
{引用=ことばを生気づける、死でもって。
                          こもん}


隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み


やさしさは午後のひかり ....
君の知らない深い悲しみを
僕は背負って生きている
そして君も僕の知らない過去の残骸に
足をとられては涙を流す


この街のプラタナスも深まる秋の気配に
すっかり色づき始めたよね


 ....
小さくて

可愛くて

甘すぎて


少しの熱で

すぐ熔ける
 
星の駄菓子


まるで


恋心



今宵の涙を

緩く固めて


鋭い三日月 ....
 
風呂上がりのヘルスメーター
体重の増減よりも
脈打ちで震える文字盤に
くぎ付け

(生きてるんだ
 ねぇ
真正面の三日月を眺めながら
帰りの坂道を登っていた

薄ぼんやりとしたその境目が
どこか僕に添うようで

しばらくの間僕はじっと
三日月を見つめて歩いた


するとやが ....
停車禁止区域の車はドアを破られ
搭乗者は引き摺り下ろされ
窓ガラスは粉みじんに割られ
点火され爆破

異民族の若者たちがついに立ち上がる
お前は納得できるのか
生れ落ちた地が飛行機一日分 ....
部屋を散らかしたのは
くうはくを誤魔化すためでした
ちっぽけな体一つあらわにし
眠る胎児のように
埋もれてしまう
冷たい床に左耳を押し当てたら
渦巻く激情が
ごうごうと唸る音

泣く ....
君がベージュの毛布にくるまって
あざらしの出産をテレビで観ている

そしてその横顔をぼくは見ている

ぼくを見ていない君は
ぼくの知らない女のようだ

横顔は画面の光に照らされて
君 ....
夏休の校庭で逆上がりの練習をしていた
鉄棒にぶつけた脛はどす黒く変色して
何故か分からないけど
鼻血まで出る始末だった

汗と鼻血が土の上に落ちて
どんどんと吸い込まれてゆく様を見ていた
 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
頑なな蕾- 銀猫自由詩14*05-11-11
蜂の一刺し- 一代 歩短歌3*05-11-11
オータム・メトロノーム- たりぽん ...自由詩605-11-10
ポイントとともに消えるもの- 恋月 ぴ ...散文(批評 ...12*05-11-10
伝言- 落合朱美自由詩8*05-11-10
水商売- 一代 歩短歌2*05-11-10
怪獣ギロン- 大覚アキ ...自由詩6*05-11-10
「_ぷれぜんと。_」- PULL.自由詩14*05-11-10
葬送譜- 恋月 ぴ ...自由詩7*05-11-10
フラグメンツ_#51〜60- 大覚アキ ...自由詩7*05-11-10
ポップティーン- 仲本いす ...自由詩5*05-11-9
僕たちはいつも独りで- いとう未詩・独白3205-11-9
朝、ぬすびとは- ZUZU自由詩805-11-9
日記- 砂木自由詩11*05-11-9
カルタ遊び- 一代 歩短歌6*05-11-9
テーマ:サイレントムービー- 自由詩3*05-11-9
冬の道行き- たりぽん ...自由詩1005-11-9
ピアニカジオラマ- ソマリ短歌15*05-11-8
頑張れ- 蒼木りん未詩・独白605-11-8
あいつはあめだまが好きだった。- 仲本いす ...自由詩3*05-11-8
冷たいキス_*短歌もどき*- LEO自由詩6*05-11-8
儀式模倣- 本木はじ ...短歌10*05-11-8
落ち葉のプレリュード- 恋月 ぴ ...自由詩16*05-11-8
金平糖- 士狼(銀)自由詩8*05-11-8
ヘルスメーター- 夜景自由詩305-11-7
坂道にて- 松本 涼自由詩6*05-11-7
怒りの炎はじわり燃え- kw自由詩5*05-11-7
生活- かや自由詩4*05-11-7
気づき- むらさき自由詩4*05-11-7
逆上がり- 虹村 凌自由詩4*05-11-7

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