暖かな雨に追われて迷い込み君と出会った六月の町


  徒に花びら数え占った恋の行方を君も知らない


  花は花やがて綻び散るものの定めの前に花鋏有り


  裏庭でか ....
はじめて詩を読んだ時
若くて とてもかわいいと思った

しかし しだいに冴え
凍るような苦痛 けど
美しさをまして

貴女は 詩を うとんじていた
悲痛な思いを記す事を 嫌悪し ....
ありがとう
私の好きな いもけんぴ
覚えていてくれて
ありがとう

分かり合えないなんて
言わないよ
高知名産いもけんぴ
覚えていて
くれたよね

いつでも笑顔 ....
靴の紐を
結び直したら

坂道の
残り半分を
上ろう

君への決意が
ほどけて
しまわぬよう

固く、
固く
結んだ
大阪駅前のな
でっかいスクランブル交差点
アンタもよく知ってるやろ
あそこのド真ん中で
赤信号のド真ん中で
車がブンブン走っとるド真ん中で
けったいな婆さんが踊っとったんや
ピンクと緑の ....
宙を舞い
クルクルと円を描く
透き通った瓶が
床に当たって 
砕ける



ロンドを踊り続ける道化師と全裸の美女
その周囲を舞う俺の精液に群がるハエの飛翔によって生まれた
目覚める ....
久しぶりに会った友達は
標準語になっていた

関西生まれの関西育ち
生粋の関西人の彼が
標準語とともに僕のもとへきたのは
ゴールデンウィーク真っ最中の
ある日の夜だった

2000円 ....
白い波 静かに溶ける 綺羅の波
はるかと続く 青い空
大地の時へ 人は旅する
吹き上げるのは 硫黄の煙
ひび割れるのは 氷の巌

再会の {ルビ言葉=ことのは}眠る 森の夢
月日を止めた ....
昼下がり
あなたが汗を降らせて
春の風
ひよどりが笑う
日が出ているのに くらやみ祭り?
そう

日を見送ったまち
どぉぉん…
真っ白い麻のシャツ  灼けている手の甲
見つめても  ....
明日
一日だけ
生きる

いい訳を

今日
考えて
いる
シューズを履いて
髪を束ねて
顔を上げて
この道を走る

あのころと同じリズムで
あのころと同じ呼吸で

夢は叶えるためにあり
自分は何者にでもなれると
本気でそう信じていた

 ....
だったらそうすれば
そう言いたそうな女がいて

ぼくは6910円分の切符を買い
電車に乗ることにした

駅弁はビジネスランチを買った

行き先はきれいなお姉さんが乗った反対の方向に決め ....
放送室では今、とてもいやらしいことが行われている
マイクの編み目一つ一つ、アンプ、インジケータ


視聴覚室で上映されているビデオ映像
ズームイン、ズームアウト、駆使される技術

 ....
{引用=桜の頃を過ぎて
ふとした淋しさがこみあげてくる
そんな五月の夕べ
ずいぶんと久しい人へ
したためた手紙を読み返している


 前略

 いかがお過ごしでしょうか
 花見の頃 ....
橋は燃え上がり
燃え上がる橋をわたしはゆく

蝉は二次元の丘で鳴く
その声があなたに聞こえるか

蝶は死とすれ違いながら羽化する
その身じろぎがあなたに伝わるか

いつ、と問うな
 ....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない

言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
一人で立っている
あなたは
吹きすさぶ風に向かい

横顔しか見えない
見せてはくれない

風があまりにも強いので
あなたは
目をしばたいていて

けれど
目を背けることはなく
 ....
きーたんが笑う

きーたんが笑うと
みんなも笑う

笑わないと
だれかに撲たれる

強いきーたんが
楽しそうに笑うから
安心して笑える

きーたんは怒らない
いつも愉快そ ....
コップ一杯の冷たい水
そんなささやかな願いさえ
叶わないまま
死んでいくこどもがいる星
きっと百万年前も今も
あんまり変わってないんだよ
この星は
せめて
冷たい雨が降って
その唇に ....
-ねがい

春は ことの始まりを思わせ
夏は 汗をかき 試練の時に似て
秋は 信じられない早さで過ぎ去り
冬は 長く暗くどこか寂しく これでお終い

そして それは繰り返えされる

 ....
息をしなくなったおまえを
かたわらにそっと置いて
土を深く掘り返す
樹の根
固い石
そんなものをひとつずつどけてゆく
おまえの眠りをさまたげるものが
ひとつでも少なくなるように
無意味 ....
感情が表に出やすいのは
母ゆずりだ

そんなところだけでなく
顔も話し方も似ている
考えていることも何となく
わかってしまうのだ
けれど

母は僕の拒食を理解できない

夕食どき ....
僕の腕には骨のない子ども
僕の隣には乳房の三つある少女
骨のない子がくねりくねりとうごめくので
僕の両手は自由にならず
電車が揺れるたびよろけて
少女の乳房をわざとではなく肘打ちしてしまう
 ....
長い髪は
一本残らず白かった
乾いた額には
まるで張りがなかった

けれど
一筋の年輪も刻まれてはいなかった

陽光に光る白髪が
宇宙の漆黒の色と見えたのは
ぼくの気のせいだったか ....
ウルが帰ってきたと誰かが言った
わたしは黙って
カペラ産の苦い酒をグラスに注いだ

酒場はさっきからウルの噂で持ちきりで
ウルと話したことがあるという
地球生まれの男が
まるで自分がウル ....
そう 今
なによりも重要なのは
うどん だ

金よりも
命よりも
愛よりも

うどん こそが
全てに優先する

ゆっくりと だが確実に
その事実に 誰もが気付きつつある

 ....
夏のとおい空に
誰もいない部屋あって

積乱雲の斜面に
眩しい青春が引っかかっている
ぼくは懐かしく見つめたりしてる

2Hの鉛筆で描いた
チーターが
風の中を奔っていくとき
遡れ ....
花を摘んだの?

群青に沈んでゆく
風の流れてゆく
窓辺で
聞かれて

君の後れ毛を
遠くに感じて

僕は急に
君の腕をつかんだ
とてもやさしい腕を

君は驚いてそして笑っ ....
遠吠えする犬と
ただそれを聞いているだけの空

消化しきれないメロディは
この地に降りて
雨に流され
水溜りとなる

雨傘を揺らして
男の子

長靴で踏みつける
その波紋
 ....
どうしようもない気持ちを
家に持ち帰ってしまった
疲れた と体が軽くなるまで
脱ぎ捨てた

未消化のまま
腹の中でムカムカと
この続く感じが
たまらなくいやで

吐き出すように
 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紫陽花ヶ丘- 嘉野千尋短歌16*05-5-12
月光の花のような詩を書く_貴女へ- 砂木自由詩12*05-5-12
遠いおみやげ- 佐々井自由詩205-5-12
坂道- 043BLUE自由詩305-5-11
舞踏婆- 大覚アキ ...自由詩305-5-11
起床10205「優しさ補給中」- 虹村 凌自由詩2*05-5-11
1泊2日の里帰り- ヤマト自由詩105-5-11
山の心- 感人自由詩2*05-5-11
くらやみ祭り- たちばな ...自由詩205-5-11
Excuse- 043BLUE自由詩405-5-11
夢のかけら- フォマル ...自由詩2*05-5-10
ゴルゴ症候群- tonpekep自由詩3*05-5-10
a_drop- Monk自由詩805-5-10
花便り- ベンジャ ...自由詩5*05-5-10
橋は燃え上がり- 佐々宝砂自由詩305-5-10
武装放棄- いとう未詩・独白62*05-5-9
横顔は- ふるる自由詩13*05-5-9
きーたん- あおば未詩・独白3*05-5-9
水の惑星- 大覚アキ ...自由詩405-5-9
「源」- 自由詩3*05-5-9
埋葬- 一筆自由詩2*05-5-9
母の背中- ベンジャ ...未詩・独白6*05-5-8
途中下車無効- 佐々宝砂自由詩105-5-8
星涯哀歌_2- 佐々宝砂自由詩305-5-8
星涯哀歌_1- 佐々宝砂自由詩505-5-8
うどん革命- 大覚アキ ...自由詩205-5-8
夏の部屋- tonpekep自由詩7*05-5-8
花畑- ふるる自由詩14*05-5-7
6月- 大西 チ ...自由詩5*05-5-7
詩を書いた- 自由詩4*05-5-7

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