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暮らしてゆく
かこいの上

眺めると流れがある

土から 
かえるためだけに
乞う 涙ではない

吹きなれた風の足が
ところどころ 無くした
甘いくぼみに にゃーと泣く

逆 ....
呼びさえしなければ
知らずにすんだ苦しみを
あやまることしか思いつかず
ただ 宿っただけの意味を
悲しんでいたのだけれど

あれから十年以上もたち
やっと今 私だけでなく ....
よりどころになる火は
つぐなう先をもす

じくの浅瀬に
なぎ払ったものが倒れ

喉が 海に泣く

制する夜は きたての波
しのぶ朝 しのぐ昼は 隠れ

ついえて春と
声 ひめる
数字の機械化カラー
うすまるいたまご
星光る夜 
あんちょこ どんちょうの隅
かしこまったタクト君
ふられふれれふらら

とけはじめたオイルに
つんとつまれたベイビー
しくじりぎみの ....
こよりのむすびめ
ねじってつないだ
どこにもいけない
かみの おれめ

かくしたことで
かなうというもの
しんじたよるゆび
まだ いきをしている

あめに ゆきに
やぶれておちる ....
雪が降ってきたので
冬の靴や手袋を用意する
マフラーもと思い
若い頃に編んだものをだす
新婚の頃
夫の帰りを待ちつつ
夜に編んでいた古いものだ

クリスマスのプレゼントに
チョコレー ....
書いておかないといけないのかな
十一月の林檎もぎをする足元に咲く
たんぽぽと

実った林檎をもぎ取る同じ時期に
今年は 林檎の花が咲いている
全部ではないけれど 全部だったら破滅だけど
 ....
崩れた崖にしか
射せない陽射しがある

とがった石くれが こぼれ
風に拾われた 影を埋めた

朝焼けを浴びて 土の奥が泡立つ
浮かばなかった あの想いが

花のように上を向いて
踏 ....
雨という予報で
雨合羽を着込んでの
葉取りの作業と
覚悟は決めていたのだが

袖口をカバーしたつもりでも
やがてしみこんでくる雨水
顔に落ちる雫に
少しづつ体温が冷える

まだ こ ....
ひなごおり の よ
しずむつち はしゃいだ
わたりふね にがして

そろりと りょうて
あたたかく ないた

つめにかけた おまもり
しろいくも の ひも
稲刈りをしたら稲についた菌が
米粒を石のようにころころにしたのが
意外と多く
出荷前に手作業でつまみだす
ついでにゴミも

ゴミ
と言っても うっと手が止まる
米の中 菌のころころと一 ....
夜杖に狭間梳き
地より柔らかにうねりゆく朝もや

泊められていた火船
砥石の角をたち

白く月の望む腕に
かなえられて昇る
頬づきの
われた視線 くびる

つけた 前髪敷く

地下に ひらいてる窓
写ってる 引き戸

つつぬけの
息 熱く ガラスに

かかしのように 突っ立って
だけだって 咲いてい ....
やっぱり残業してから見舞いに行くと
二十歳の彼が仕事を続ける
おじいさんの入院で家族も忙しいのだろうが
今 自分が抜けたら仕事も大変だと見極めた
この二年近くで働き 大人になったなと思う

 ....
いだいてくれていた
ちからがぬけていく
だれのまえにもでない
ねいろで
いとしさで
ふさいでいてくれていた

もういいよ
めをかくしてくれていた
いじのわるいてが
なきむしのように ....
真っ直ぐな棒は
水面に
真っ直ぐに写らない

水は集められた檻の中でも
ゆらいでいて
少しの風にも
ついて行く

熱さがよれば熱くなり
冷たさが触れれば冷たくなり

真っ直ぐだ ....
手をのばせば はしごはゆれて
いたいけな木の棒が
うながすようにみつめる

登りはじめた私の背には
羽と
足は 鳥のようにまがり

くちばしが言葉をなくして
指が忘れていく世界の風
 ....
世界地図の下に貼り付けてある
アイドルの切り抜き

骨髄バンクに登録をって
生前の拳を掲げた姿が
笑顔で写っている

歌声は今も響く
妖精のような可憐な彼女が
何 ....
ウィンカー点けて
スピードを落とす

助手席から夫を不思議な顔でみる
どうしたの

後ろの車が追い越していく
若いカップル

追い越したいのは越させた方がいい
その言葉に驚いて笑っ ....
ボールペンの中
色づけされた決め事が
力を預けられなければ
生きた証をはしらせられないことと
無関係に沈黙している

トンネルに守られてる
暗闇の声達

キャップをとって
かみへ
 ....
出会い系という話題があるようで 同好の者同士
話がはずめば楽しいと思うし 良い事だと思う。
あくまでも 犯罪まがいにならなければの話だが。
実をいうと 私自身 若い頃 詩集のメンバー募集を
地 ....
重たいスカートのひだも
ほっとして忘れていく夕方
会社前のバス停で くみちゃんと会う
寮に帰るため一緒に並んだ

秋田へ帰るんだ
熊本出身のくみちゃんに言った
そうだってね これ ....
食べるのならあげるけど
おそるおそる声をかけられた
手に持っていたのは 漬物のようなお菓子

中国の方から戴いたものだという
仕事がらみのおみやげで
自腹でせっかく持ってきてくれたものだけ ....
かぶとの木と呼ばれていた
通学路沿いの
道から少し滑り降りて入る草薮の中の
真ん中がくり抜いたようなくぼみのある木

樹液が蜜のようで 夏にもなると
かぶと虫や  ....
火をつけた
裸ではないから あなたは
時の中へ流れて行く 

服の重みに
囚われてやしないかなって

灯籠から 灯りをこする爪の音
ぼんやりとあふれてるぬくみに
口をつけて すすって ....
目覚めろと夫が言う
育てた花から種をとり
今年蒔いたものが発芽した
花はいい
はやく お前も目覚めろ
水と陽射しを気にしながら
隣りでいう

と それは
パソコンに向かってる私が
 ....
寝苦しい夜 はみだした足が
そろりと風を止まらせた

畳の上を這う 小さな羽虫の陰

名札をはずしたつもりになっても
はずれたくない場所がある

どこからもひ ....
体に雨があたり続けると
冷えていく寒さに
体内に取り込めば力となる水の
私とは相容れない歩みを知る

宿り木のような両手の指を暖め
握りしめる手の甲を濡らす雨と
向かい合っている体内を巡 ....
小窓が開いてる水面
くい込んでくる ヒールの流し目

セメント楽譜に 回るこぶし
フリーなの?

ロケット台からはずされる素足
雑草の お茶会に泳ぐ 雨雫

雲は いってしまった
 ....
洞窟が歩いている
しっぽがついてる
持つと 取っ手だ

時計のおしゃべりで
眼が咲いていく
片側通行の車線へ
ながれ星がころんでくる

焼き海苔で包まれた過疎地
望遠鏡のような振袖 ....
千波 一也さんの砂木さんおすすめリスト(294)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かえる_ほとり- 砂木自由詩8*08-2-3
祈りと呼ぶ- 砂木自由詩7*08-1-20
ぶりょう- 砂木自由詩6*08-1-10
テ・カラー- 砂木自由詩6*07-12-25
おりて- 砂木自由詩8*07-12-23
マフラーイズム- 砂木自由詩6*07-11-20
ゼロの星- 砂木自由詩11*07-11-10
絵描き- 砂木自由詩11*07-11-9
捨てられないもの- 砂木自由詩7*07-10-21
そうそらに- 砂木自由詩5*07-10-13
でも_まだ_だ- 砂木自由詩5*07-10-1
つげる野- 砂木自由詩6*07-9-28
くもる者- 砂木自由詩7*07-9-24
空を描こうと思って- 砂木自由詩9+*07-9-23
とべ- 砂木自由詩14*07-9-13
水面の棒- 砂木自由詩9*07-9-5
なごり- 砂木自由詩8*07-8-30
シャウト- 砂木自由詩4*07-8-26
買物へ- 砂木自由詩4*07-8-24
色づく紙- 砂木自由詩6*07-8-22
メンバー募集のはずだった- 砂木散文(批評 ...3*07-8-15
気をつけて- 砂木自由詩7*07-7-26
困る- 砂木自由詩11*07-7-23
ノスタルジア・メロウ- 砂木自由詩13*07-7-20
Red- 砂木自由詩12*07-7-16
花と- 砂木自由詩13*07-7-7
刻塔に渡る- 砂木自由詩16*07-7-5
水の唄- 砂木自由詩11*07-7-1
チョン4_(ミドリ様作_チョン3への返詩)- 砂木自由詩3*07-6-24
チョン_5- 砂木自由詩5*07-6-20

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