窓を開けると 外は雪だった
静かにゆっくりと雪は落ち
ひそやかに積もり、僕の指で融けた

思い出す

あの頃、僕らは遠く離れていた
あの頃、僕らの街にも雪は積もった

今はもう 遠い ....
  

   疲労は龍のようにはねていた

   生きるってことは淋しいことだ

   キルケゴールも言っている

   『死しにいたる病』を病んでいる

   女も男もみんな一生 ....
何処から来たのかも
何処へ行くのかも
言えない旅人は

それが旅だと呟いた
まあ、もう、ごたくを並べるのはやめにする

ごたくって、どうやって並べるか知ってるか

こう、定規をあてて、まっすぐ、きっちりな

ちょっとの乱れも許さない、職人のようにな

例えばこ ....
ところで

お前の魂はどこをさすらうか知っているか

俺は知らない

知らないけど、知ってるぞ

今来た言葉だ

真冬のさなか

さなかの、さなか


どっかそのへんてこ ....
自転車で坂を下っていると
君の顔が浮かんできて

私を後ろに乗せて

笑う君に負けそうになる


バイト帰りに疲れ切った俺を
気軽に呼び出す君に

一度腹を立てたフリをして
し ....
ねむらない 転回
の上

めざめようと 立つ

剥がれていく 
瞼 こすれ

短くとも

大破 の 孤独
燃やしたい
道端に操り人形
ごまかして 抜き足差し足
阿波踊りで路地に消えても
光りに照らされて糸 見えてますから

聖なる夜にサーチライトの雨あられ
悪行は穴の開いたカビカビチーズ
大衆の面前で焼 ....
それは
風吹きすさぶ高原
それは
{ルビ陽=ひ}照りかえす街並
それは
忘れられない魂の傷痕
年末ジャンボは
やっぱり見事に外れた

でも
僕は今
しあわせだよ

コンビニで
ガリガリ君を買ったら
当たりだった

ほら ね

こんなにも
僕は今
しあわせだよ
卵二個とひきかえに
体を売った 女の子

てびきした 少年
十代らしい

権力のある大人が
相手 らしい
新聞記事 外国の記事

よいわるいではなく
よわい立場で

 ....
西のあの山が 紅に染まる頃
さっきまでの あなたはいない
微かに残る あなたの移り香を
冷たい風が さらっていくようで
この肩を 抱く
寂しいから
そうではなくて

その真上には 半分 ....
目の前にある箱を片っ端から開ける
どれもこれもいらないことを
確かめたくて
どうせなら
きれいな公衆便所に入りたいでしょう?
みんなが使っているのに違いないのに
いつもきれいで
新しいペーパーが補充されていて
いい匂いがする
そんな公衆便所に入りたいでしょう?
 ....
むらさきの雪が降っていましたのよ、奥様

ええ、それで坂をごろごろと転がっていきましたの

そりゃあもうものすごい速さで。

わたくし、慌ててジョゼフィーヌを抱き上げて、

二階に上が ....
うさぎは
「じぶんが
あいされていない」と
かんがえたので
みずうみに
みを
ひたしました

つぎのひ
ぽっかりとうかんだ
うさぎのからだをみた
どうぶつたちは
このようにしゃ ....
おやすみのひに
ねてばっかりなのは
パパのわるいクセだね

 むすめよ
 そういうのは
 クセとはいわないのだよ

わたしのこと
だいすきなのは
パパのいいクセだね

 むすめ ....
ことばの夢の季節のような図鑑のなかで
あしたの少女たちが眠っています。
かすかなひびきがきこえます。
青い虫の名前のようにそっとゆれてることにしましょう。
彼は 十四の夏に 獅子を 背に背負った
と 言う
かもめが 一羽 仲間とはぐれて 波間を 漂っていた
と 言う
もう一度 言う
彼は 十四の夏に 獅子を 背に背負った

かもめが 好きだ ....
道は渋滞で
バスの中は混み合っていて
みんな一日の疲労でうつらうつらしていて
外はもう真っ暗で
バスはなかなか進まなかった

ドアの側に坐って
ぼんやりと前を見ていた
ふと目に留まった ....
夕明りの文法でねむる
涙のようなガラスですから
青いコンタクトレンズ。

それをつけたぼくには
青雲のみずのような波と
月の光のようなこころで、
ノートのうらの
神経のかすかな生の魂の ....
  滝が凍る
  心が凍る

  魚が凍る
  港が凍る

  それでも街は生きている
  それでも町は生きている

  真っ赤な手紙がほしいね
  真っ赤な心 ....
本論にうつる前に、まず文章についての私の考え方の一端を述べたいと思います。私は、たいていの主題はわかりやすい文章で書くことができると考え、わかりにくい文章に出くわしたら、執筆者の腕が悪いのではないかと .... 君が泣き止むまで

僕は待っているよ


邪魔と思うなら

その辺をぶらぶらしている

助けが要るのなら

何でも話してくれていいよ


誰にでも

辛いことはあって
 ....
なりゆきで くちづけて

たわむれに だきしめて

とりあえず むすばれて

なんとなく うとましく

しかたなく うちすてて

きまぐれに おもいだし

すこしだけ かなしん ....
夏のかかとは海を渡る
渡って向こう側の大陸へとたどりつく
潮くさいにおいに魚どもも逃げ出し
伸びる砂浜ほどの清潔さを持たない

夏のかかとは山を渡る
渡って峰から峰へと踏み越える
傲慢な ....
  ことばの枯れた井戸を掘ってみる

  夜空のように星星が輝いていた


  ぼくは夢を見たのではない

  ことばの星は無数にあるのだ

  掘削機はいらない

 ....
  夕暮れの図書館で
  あなたは時間を忘れて頬杖をついていましたね
  わたしは夕焼けに見惚れるふりをして
  ずっとあなたを待っていたのですよ
  あなたがわたしを思い出すまで
   ....
「奥さん」
と呼ばれて振り向いた
そこにはオウムがいた
オウムはオウムスタンドに
鎖で繋がれて
にこにこ笑っている
「なあに」
とわたしは答える
オウムは首をかしげ
「こんにちは」
 ....
時速180キロのスピードでしか、

癒されない悲しみがある。
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- Kj未詩・独白105-1-19
カモがネギしょってやってきた- 天野茂典未詩・独白405-1-19
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しあわせ- みもる自由詩2*05-1-18
新聞記事から- 砂木自由詩7*05-1-18
月片- LEO自由詩2*05-1-17
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求めています- 岡部淳太 ...自由詩10*05-1-16
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★124_マッテイルヨ- 貴水 水 ...自由詩405-1-16
ねがわくば- 大覚アキ ...自由詩405-1-15
歌_3- 岡部淳太 ...自由詩3*05-1-15
プラネタリウム- 天野茂典未詩・独白505-1-15
夕暮れの頃- 嘉野千尋自由詩12*05-1-15
オウム- チアーヌ自由詩805-1-15
第三京浜、午前二時- イグチユ ...自由詩605-1-15

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