いくつもの停留場が
いっせいに
羽を広げ
南の方へ渡って行った
停まるべき場所を
失ったバスは
大人たちの口から口へと
走り続けている
高層ビルが突き刺さった
地平線の向こう側
 ....
この手が
いくつもいくつもあったなら
泣いて光をうしなっている
あの子の
背中を
なぜてあげたい
頬にこぼれるものを
ひろってこの川に捨てたい



この手が
いくつもいくつも ....
きのうの じぶんを
コピーする だけですから
いくらでも すぐできます
じまんするようで てれますが
なかみは なんにもありません
火と花と手
小さな胸
火は花は手


風と声が水になり
窓の外を流れている
音の影は 鳥に分かれる


古い息が聞こえくる
指に触れて 景は走る
何かから逃れようと振り ....
真夏の陽炎の向こうから
短い編成の列車はやって来る

そのいっぱいに開かれた窓から
ショートカットの後ろ姿が見える

列車の外から
車両の様子は
ありありと伺えて
制服の脇に置かれた ....
おわりなど明確でなくて良いのです冷やし中華もはじまるばかり

それそうでそれていかない台風にきみへの思いかさねたりする

なにもかもぬぐいさるよな強い雨このままずっと夏でいいのに

都合よ ....
  

晴れない空がある
晴れた空もある
ゆれた気持ちがある
手垢のついたおもちゃがある

微分したキャンディーは溶けて
積分した気持ちは夕焼けに

父がいた
母がいた
笑って ....
砂に埋めた記憶が
呼吸を止めて
海水の表面張力が
零れそうになる

あなたは
なくしたものばかり
瞳にうつしたがる
こんな夜は
星なんかいらない
いろんな自分が壊れて

 風の吹き抜ける地下通路を
 歩くのはひとりだけど
 橋の向こうをめざしていく
 笑いながら

どこで夢見たのだったか、きみ ....
お香の煙が立ち昇る 
傾き揺れる炎の指さき 
すうっとのびて 
天をさす 


  * 


{ルビ蝋燭=ろうそく}は 
人と似ている 

明かりを灯し 
身を溶かし 
や ....
ゆっくりと水位が下がる速さで
湯船の底に
夜がすいこまれていく
排水溝を通り抜けた夜が
ひんやりと
海まで流れて
水面で
光とすれ違った。

その
速度を捕まえて
ポケットに ....
らうあ らうあ
翳りの帆
道を泳ぐ道を読む


悲しさになると
消える悲しさ
空と水をつなぐ坂


そばだてた耳が唱になり
影を踏まない影の足もと
ほころびをひとつ ....
(おしえて
 
そっとめをとじるだけでは
 くらやみのうまれるまえになってしまうから

 もうすこし おかおのみえるばしょで
 やさしく すいこんでほしい

 こどもだとおもっても
 ....
まばたきもしないまま
どこまでも駆けていけるって
目を閉ざした瞬間に
世界は一変してしまうから
そんな風に思って、た

目に映るものは全て嘘だと
世界はマボロシで出来ているん ....
                070805



一人前500円
それ以上は駄目!
経理担当に釘を刺されて出てきたが
500円のお弁当は少し貧弱
食欲旺盛の人たちにはもの足りないと
 ....
我は オサ
この 水の草原を 進む
異なる血の 家族を連れて
はるかなる 陸への途上

我は ハシラ
気がつくと 我は長だった
傍らに 成熟できぬ 仲間達
たまたま 我は
手と足と眼 ....
雨と晴れをくりかえし
建物はまた高くなる
いつのまにか空は細く
うたは縦に縦に流れ
震えと響きははざまを覆い
異なる風の種が降る
いつか道の涙から
小さくひらくかたちが現われ ....
 どうも批評というものは、ネットのような有象無象が集る場所ではかなり誤解されているようだ。批評を作品に対する単なる悪口と同義に思っている人がいるらしくて、びっくりしてしまう。その程度のものだったら「批 .... 優しい、せせらぎ

豊かな水の
湧き出すところ

素足で岩場を歩き
小さな蟹を捕まえた日は遠い



空には光が溢れ

眩しさに視界を覆えば
木の匂い



水面に映 ....
41

市民会館の大ホールを
ゼリーは満たしていた
屋外では雨が
土埃の匂いを立てている
観客の思い浮かべる風景は
みな違っていたが
必ずそれはいつか
海へとつながっていた


 ....
三度に分けて呑み干す光
その日かぎりの地図にこぼれ
街はひとつ低くなる
空き地は碧くたなびいてゆく


わずかに曇った風が吹き
ふところに涼しく正座している
頬を染め 空を ....
旅先で出逢ったひとと 
うまい酒を飲んだ日は 
深夜にひとり戻ったホテル部屋で 
まっ赤な顔のまま 
はだかになりたい 

ベッドの上で 
パンツいっちょう 
はだけた浴衣 
へべれ ....
自分を
きりきりと
ねじこまないと
どうにも
ポロリと
はずれてしまう
よのなかで

自分を
ぺったりと
平らにして
はさみこまないと
どうにもおさまらない
よのなかで

 ....
たまには こちらから
さかびん かついで
向こうへわたる 死者たちと
のみあかすのだ そのまま
帰ってこなくても 気にするな
日が沈む音がして
二人は無口になった

語り尽くされた
愛の抜け殻の中を
夏の匂いが吹き抜ける

あなたの心の声も
花火の音に掻き消されて
何も聞こえなかった
私が見つめていたいのは
空だけであり

私が見つめられていたいのも
空だけである

その真実が
私から空を遠ざけている
近くにて花火の爆ぜる音のして
幼等の声 広がりてゆく

指染めて高菜をもめばよみがえる
故里の畠にゆるる菜の花

窓明けて寝ながらに見る夏の夜
高層ビルの窓に動く人影

夕立の前 ....
{引用=

  ? 友からのメール



風の切片のように
舞いこんだ
友からのメール


あの里山の木々のように
川面の細波のように
やわらかな光る雲のように
夏の匂ひに ....
(あいしてるについて

ゆりかごに乗せて寝かせてみたり
バギーでおとなしく座って
目玉の病院
待合室にて。
おしゃぶりがいらなくなった 季節
こいしてるとのちがいを探すこと
いみのない ....
今日はお祭り
君はもう十六歳
サングリア片手に
夕暮れの会場を歩く

オレンジやレモン、アプリコット
色々入ってる
かわいい歌みたいなお酒
ひとくち
ふたくち
僕にもくれた

 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
のまど- Tsu-Yo自由詩407-8-7
この手- 唐草フウ自由詩13*07-8-7
そろもん(私詩の話)- みつべえ自由詩507-8-6
降り来る言葉_XXXII- 木立 悟自由詩407-8-6
夏列車- 銀猫自由詩23*07-8-6
冷やし中華はじめました- たにがわ ...短歌307-8-6
ポケットに速度- AB(な ...自由詩307-8-6
表面張力- 小川 葉自由詩507-8-6
アルクトゥルスの頃- たりぽん ...自由詩7+*07-8-6
蝋燭の灯_- 服部 剛自由詩607-8-6
ポケットに速度- もろ未詩・独白407-8-6
ノート(昼)- 木立 悟自由詩807-8-5
夜中- 唐草フウ未詩・独白8*07-8-5
まばたく世界- 快晴自由詩3*07-8-5
ポケットに速度- あおば自由詩3*07-8-5
オサ_〜_海にねむる*より- The Boys On ...自由詩3*07-8-4
ノート(花)- 木立 悟自由詩407-8-4
批評について、ふたたび- 岡部淳太 ...散文(批評 ...14*07-8-4
夏の日- 由希自由詩2*07-8-4
「その海から」(41〜50)- たもつ自由詩1407-8-4
数と光- 木立 悟自由詩607-8-4
はだかになりたい_- 服部 剛自由詩807-8-4
よのなか- こむ自由詩3*07-8-4
そろもん(盂蘭盆会の話)- みつべえ自由詩807-8-3
花火- 小川 葉自由詩307-8-3
真実- 松本 涼自由詩607-8-3
52P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-8-3
友からのメール- まどろむ ...自由詩5*07-8-3
夜中- 唐草フウ未詩・独白6*07-8-3
十六歳- ふるる自由詩607-8-3

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