「冬へ」
波の立つ浜で声を待っている 強くなる匂い 「わたしはここよ」



「神話 ?」
母眠る 零る血吸いし地下茎に 乙女は実りてそのときを待つ



「花を宿す」
管の中  ....
きみは
花のみるゆめ
よりも
冷酷さ

けれど
くちびるが
とじられると


小鳥が
鳴いてる
風が
吹いてる


きみは
ぼくの
好きなひと

そっと
やさ ....
冬の青い空を眺めて
見えたのは
光の粒子だった
きらきらと光るその粒は
純粋な希望の輝き

冬の白い地面を眺めて
見えたのは
水の結晶だった
きらりと光るその粒は
純粋な創造の輝き ....
   

   ひとつの恋の終わりは、
   ひとつの音楽とひとつの香りを残す―――




いつだったか
すれ違った文庫本の帯が
そう主張していた

乾かないルーズソックスの ....
腰のまがったひとが
夜のとばりに 星をうえていた
しんぼうづよく ことばを
なくす過程が 大切なのです
と おしえてくれた
読みかけの雑誌を開いたまま あのひとが
透明なルリルになってしまった

笑みもそのまま ときめきもそのままに
ガラスのルリルになってしまった

うす青い 摩天楼の最上階
ここでは 音がこ ....
公園に散歩に行くと
楽しげに飛び回る犬を横目に
足下のシロツメクサを見つめてしまう
あ、もしかして四葉かもと
思わずかがみ込んで
でも滅多な事では見つかりはしない
三つ葉が普通で四葉は ....
兄ちゃんのヘタクソなギターを思い出す
12月、寒い夜

妹は彼氏が出来たとはしゃいでた

東京には空もないし、星も見えないぞ
父ちゃんは乱暴に俺の頭をはたき
戻ってくるなと言った ....
  (それは罰でしょうか
   それともただの汚辱でしょうか・・・・・・)


   樹の幹につと掛けられた梯子に登ったのは
   愚かさでしょうか
   それとも下卑た好奇心でしょう ....
{引用=





聞きたい声を
花束のさやぎに求め
逢いたい影を
揺れる水面にさがしても


白磁の花瓶は
花を傾けながら落ちていく
闇の波紋が広がって
あの輝きに罅( ....
もしもわたしが秋ならば
都会のビルや街路樹ごしに
優しくあなたに
オレンジ色の陽だまりを届けよう


もしもわたしが空ならば
あなたが見る通勤電車の窓の向こうに
透んだ永遠の水色を用意 ....
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ....
青空に鉄塔高くそびえたり


ワイン色の暁の空に酔いしれて


虹の橋渡って会いに行きたいな


星月夜君と二人でランデブー


首筋に冬のくちづけ雪の華


雨上がり君 ....
君を想っている
君を感じている
君は僕が生まれてきた時
どこかに落としてきてしまった
大切なもう片一方
たとえ遠く離れていても
いつもそばにいる
そのことを
忘れないでほしい
 ....
繰り返される季節の
永遠を想う冬の朝
一面の土が白く広がる大地は
きららきららと光から音を奏で
音は寒さを物語る

繰り返される季節の
瞬間を想う冬の朝
一面の水が白く波立つ湖は
ふ ....
雪が天命を授く様に
空よりの言の葉を乗せ落ちる
拾い集める結晶の断片を
つなぎ合わせて見る伝言

手にした物は自由かい
虚ろに消える毎日かい
解けて消える私の伝言に
答え ....
何が 入りこんでいたのかも

突き止めては いけないものみたいに
吐き出すものに 流れて 流して

ターン するために ターンさせられ
海 の 底

開けられちまった 無口な口に

 ....
  1.永遠の序章

(総論)
一人の少女が白い股から、鮮血を流してゆく、
夕暮れに、
今日も一つの真珠を、老女は丁寧に外してゆく。
それは来るべき季節への練習として、
周到に用意されて ....
廃校舎に月がさしのべる

光の中野エントランスの階段を

少しずつ確かめるように登っていく

昔のクラスの自分席に座って

月明かりに照らされて

まぶしいので目を細める ....
(何も求めなければ済む)


白紙の闇

きみのあらゆる叫び

墨以外のものは持っていない

黒く印すほかない



黒い蛍が舞い始める


2006/11/30
白い花弁に滲んだ色は、
褪めた肌の哀しみにも似て
わずかな岩の裂け目へと根をつけた
くらしの危うさを今も孕みながら
押殺した声の倹しい日々さえ底なしに
やがて崩れ落ちる恋に焦がれて

夢 ....
あおいそらをおなかいっぱいすいこむと

こころがうわぁんと大きく広がっていく

そう、自分が空と同化していく感じかな

はっぱや樹々とお揃いで空の下が大好き

ピッポッパッ♪ミ ....
あなたに愛される
蝶のようには
なれなかった日

私は一匹の蛾となって
その燐粉は七色に
辺りに飛び散るのです

私の周りには虹ができ
私は私の毒に
やられてしまう

あなたは ....
初めて彼の実家にお邪魔したとき感じた
他のひとにとっては些細なこと
それでいて我慢出来ないこと
緊張して過敏になっていた訳じゃない
踏み入れてはならないもの
その家の家族だけが安らげる
ど ....
無口な男がもてる時代は
もうとっくに終わったかい

遠くを見つめて
佇む姿は
もう飽きたかい

一瞥すれば寄ってきた雌たちも
今では面白い奴が
好きなんだとよ

 ....
ぐるり


(一)



いつか必ず弾ける
儚く揺れて

緊張を保った不安定が
震えていて

無数のしゃぼんだまが浮かぶと
僕は切ない美しさの中に取り残されてしまう

 ....
       ブラインドの隙間を

       汗を滲ませて 
             
       這いのぼる月



       窓辺の寝台の上       

    ....
砂が舞う

晴れた日ほど景色が白む
風のせいでもなく
冬のせいでもなく
グラウンドから逃げ出したい
砂のせい

砂が舞う
口に入る違和感
砂のせいだ
景色が、白い
手の中の水に
浮く満月

そっと息を吹きかけて
夜の空に飛ばす

一つ
また一つ
揺ぐ度

思いは消えて

深夜の淵に腰をかけた
ディアナは丸く

夜が終わるまで
百と ....
剥がれ落ちた

爪を

見ていたの。


まるで

複雑すぎた人生を

真後ろから

眺めてるみたいでさ。


光りもしない

石を

ただ磨いていたの。

 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミゼット(17〜29)- ミゼット短歌5*06-12-2
風のキス- 青色銀河 ...未詩・独白506-12-2
生まれてくる未来への予感- ぽえむ君自由詩12*06-12-2
ひとつの恋の- Rin.自由詩24*06-12-2
そろもん(導師の話)- みつべえ自由詩806-12-2
透明なルリル- 藍静自由詩29*06-12-2
*幸せの三つ葉*- かおる自由詩13*06-12-2
東京ラーメン- 大西 チ ...自由詩1706-12-2
寓話- 月夜野自由詩15*06-12-1
夜が揺れて- まどろむ ...自由詩12*06-12-1
もしもわたしが- さくらほ自由詩19*06-12-1
冬の窓- 石瀬琳々自由詩29*06-12-1
空模様Ⅱ- 未有花俳句12*06-12-1
ラブレター- たもつ自由詩14*06-12-1
繰り返される季節- ぽえむ君自由詩14*06-12-1
雪葉- なかがわ ...自由詩3*06-12-1
海底の瓶- 砂木自由詩16*06-11-30
寂しい織物—四つの破片_デッサン- 前田ふむ ...自由詩42*06-11-30
君が好きだったコスモス- こめ自由詩1306-11-30
創書日和「白」_余白- 大村 浩 ...自由詩506-11-30
奈落に咲く_★- atsuchan69自由詩19*06-11-30
*ミトコンドリア系*- かおる自由詩12*06-11-30
虹のドクガ- 三条麗菜自由詩15*06-11-29
におい- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-11-29
スヌーピーの多弁- なかがわ ...自由詩8*06-11-29
緑と紫- 結城 森 ...自由詩3*06-11-29
発熱の夜- 月夜野自由詩10*06-11-28
- アイバ  ...自由詩8*06-11-28
しゃぼんだま- 深月アヤ自由詩2*06-11-28
そんな、人間- ごまたれ自由詩17*06-11-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258