り りく 

蝶 の 足は
おもくなり

つかまっていた 草葉
そっと 目を 開ける

大きな杉の木 のてっぺん
見る間に越えて

生まれたすべてを かけて
のぼり ....
空からカエルの降る夜は
かたつむりに乗って 砂漠に行こう
羽の生えたカエル達が 僕を捜して
砂嵐の向こうから跳ねてくる

ムラサキカエルの思い出が
お化けになってやってきたよ
死んだら ....
ぜったい とか
えいえん とか
そんな関係はありはしない

なんてことは知ってる
けど

つっかえ棒がなかったら
アタシはきっと
どこまでもどこまでもどこまでも
ただひたすらに倒れ ....
パラパラとガラスをたたく

大地から沸き上がるあつさと

ねつの滴りに

味サイが帽子を揺らす

アスファルトは硝煙のかおり

かさのはながさく

しばし 追憶にまどろむ
私が、よく考えることの1つに、作者と詩と読者の関係というのがあります。
関係っていうと、大げさかな・・・。お互いが、お互いをどう思っているか、というの。
それが違えば温度も違うということで・・・。 ....
  誰彼の

  人生の一幕を引き受けながら


  幾度の夜をくぐり

  幾度の朝に停まり


  巨大な車体は

  物悲しくも

  満足げにも

  重々しい ....
仕事とわたし どちらが大事 って迫ったら
迷わず 仕事 って答えないでね

せめて3杯目のコーヒーまで
がんばって悩んでね
さんざん悩んだあげく
さも苦しげに 仕事 って答えてね
まちが ....
忘れない
高い小さな窓から覗き込んだ時間を
校舎の隅、零れていた笑い声の隙間に混ざった寂しさを


夏だった
世界がゆっくりと溶けていくまでの時間を
知らない、知ることもない
あと少し ....
何年も
荒れはてていた庭に
野菜の苗が植えられ
植木鉢の
マリーゴールドが置かれた


母と父が水をまいて
コンクリのように
馬車道のように押し固まった土を
いくぶんか、柔らかくさ ....
わたしの体の真ん中に
小さな芽が
顔を出しました

わたしはその芽を
大切に大切に
育てようと思いました

その芽は私の体から
養分を取るので
わたしは土になりました

数ヶ月 ....
「いらっしゃいませ、ありがとうございます」
レジスタァの前に沢山の女の人が並んでいる

僕は美人のお姉さんには、優しくお釣りを返す
ナプキンは袋を二重にして入れてあげたりしている
綺麗なお姉 ....
わたし
猫好きやねん
本間に
大好きやねん

この前
小学生が木の上の猫に石投げててん
許せへんから
わたし石拾って力一杯投げたってん
そしたら小学生の前歯と猫
一緒に落ちてきてん ....
君に触れたことはない。
君を弾いたこともない。
だけどこんなに心惹かれてる。

これは君のため息。
心弾かれて、今夜も音を愛撫する。








 ....
まっすぐ、ね
すすもうとしてるんだけど
うしろをみれば
くねくねと
ついている
あしあと

つまさき だちして
あなたとすれちがった
あたりをながめてみる
あら?ころんだあと
か ....
  やさしさの
  形は何かと尋ねたら
  君は丸だと答えたね
  金柑蜜柑夏蜜柑
  すこやかに香り

 
  夕暮れの
  色は何かと尋ねたら
  君はまっすぐ指差して
 ....
六月は私を
饒舌にする

こちらにおいでと
手招きする から

とむらわなくてはいけません

あやうく
道路の真ん中に
立っているから自分で怖い

輪郭だけが強くなり
私もい ....
卵を眺めている
何の卵か
判らないから
卵の中から
何が出てくるのか
さっぱり判らない
卵かどうかさえ
実はあやしいのだ
いっそのこと
割ってしまえば
少なくとも
卵なのか
そ ....
想い髪を切りにゆく。
君が嫌いだったこの長い髪。
君に逢うために切りにゆく。

あれから一度も切っていない。
そんな泣かせることは言わない。
何度だって切っているし ....
あのころ
あなたの優しさに包まれて
ふたりで歩いた一本道

あなたが消えてから
ずっと近づく
勇気がなかった
この通り

寄り添った肩の
あたたかさ
出会ったことを
大切にしよ ....
  ふしちょう

ねのまに さるまい


  ゆき

うみ

なみ


  うみ

はくえんの だん


  かぜ

ち の ひ


  つき

 ....
足音は立てないで来てね
待っているから
足音はいらないの
足なんかいらない
あなたはいらない
足音だけのあなたはもっといらない
ことばをください

わたしが一生
元気に生きていけるだけの
強い力をもった

あなたに二度とあえなくても
それを支えにずっと
笑顔でがんばれるような

スマートな優しさや
きれい ....
手のひらの中のことばしか
私はうたわない

振り絞る
ようではだめで

あじさいの
集めたあさつゆは
いつか
消えていくように

そんな
出会いだったと思う

それは消えた ....
わたしは わたしの中に
帰る仕度をしている
わたしは わたしの中に帰るために
たくさんの本を読んで
否 そんなに本を読まなくても
大丈夫な気はするが
帰る仕度をしている

わたしは わ ....
あなたが暗くならないために
わたしは夏になれば
旅行を計画しなければならない
身体のために
美味しい空気を吸わなきゃならないと言ったなら
わたしは山の温泉を
インターネットで調査する

 ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
昔から僕の家では朝は紅茶で
それも普通のティーバッグで作るやつなんだけど
僕はそれが好きだった
透明なお湯に少しずつ漂うように染みていく
あの色が好きだった

自分の世界が少しずつ広がるよ ....
家具屋に行った
広いフロアを丹念に見て歩いたが
家具はどれも高くて
困ってしまった
結局小さな置時計をひとつだけ
買って帰ることにした
また時計を買ってきたの?
呆れ顔でそう言う妻に ....
 
めを つむり
くちづけを待つ

1びょう 2びょう
めを あけて




みえたのは
うすぐらいてんじょう

鼓動の早さだけが
熱を帯び枕に響く
 
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝_わたる- 砂木自由詩11*05-6-25
空からカエルの降る夜は- The Boys On ...自由詩3*05-6-25
人模様- 落合朱美自由詩5*05-6-24
*あまおと*- かおる自由詩11*05-6-24
作者と詩と読者の関係について(ネットの詩の温度差)- ふるる未詩・独白8*05-6-24
夜行列車- yaka自由詩5*05-6-24
究極の選択- yaka自由詩3*05-6-24
あの日、飛び越えた五線譜を- 霜天自由詩705-6-24
初夏の庭- フユナ未詩・独白8*05-6-24
わたしは土になりました- 自由詩11*05-6-23
ブス大爆発- 虹村 凌自由詩11*05-6-23
猫を救った日の事- 月山一天自由詩15*05-6-23
「_グランドピアノのため息。_」- PULL.自由詩8*05-6-22
まっすぐなきせき_- 玉兎自由詩7*05-6-22
金柑蜜柑夏蜜柑- 嘉野千尋自由詩12*05-6-22
饒舌な六月- umineko自由詩5*05-6-22
- 大覚アキ ...自由詩505-6-22
「_想い髪。_」- PULL.自由詩8*05-6-22
曲がり角- フォマル ...自由詩6*05-6-21
陽光月(ようこうつき)____おうぎの_まい- 砂木自由詩7*05-6-21
足音- チアーヌ自由詩805-6-21
最初で最後のねがいごと- フォマル ...未詩・独白9*05-6-20
あさつゆの消える街- umineko自由詩10*05-6-20
帰る- tonpekep自由詩7*05-6-19
愛_彩- tonpekep自由詩4*05-6-19
アンダンテ- 望月 ゆ ...自由詩52*05-6-19
モーニングティー- 半知半能自由詩4*05-6-19
- たもつ自由詩1105-6-19
夢枕- LEO自由詩3*05-6-18
蒸し焼きの雨- 岡部淳太 ...自由詩37*05-6-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258