サッカー場には
虹になりそこねたかけらが落ちている。

足も頭もかすりさえしなかった、
何人もが身体をこちらに向けたのに、
とひとつのかけらが嘆く。

飛んでいった方角には誰もいなかった ....
結露が止まらない
いくら拭いても
壁や窓から滲み出てくる
このままでは
部屋が水でいっぱいになってしまう
僕らは慌てて非常食、ラジオ付き懐中電灯、
釣り竿等々をリュックにつめる
 ....
霧は晴れた 夜は明けた そして戦争は終わった
だからこそカーニヴァルがひらかれ
娘たちと青年たちはみな
陽気な音楽のリズムに身体を預け踊り狂ったのだ

レイヴンよ おまえは覚えているか
戦 ....
深夜
血を吐きました
世界が
美しくなりました

君には秘密にしておきます

部屋の中は君の寝息でこんなにも静かなのに
テレビの中では相変わらず人が死んでいきます
閉じられたブライン ....
今朝から遊び相手がいないので
うさぎくんもいない
少し遠いけれど
こやぎくんもいない
丘の向こうのトラくんの家まで
きりんくんもいない
オイラは遊びの誘いに行く
さるくんもいない
すれ ....
銀河の向こうには
銀河を超えた何かがある
造られた自然がある
華奢な蜃気楼がある

あの星の向こうには
広がる星空がある
傾いた調理場がある
晴れ時々夕立がある

夜の向こうには
 ....
車に轢かれつづけた傘が
側溝の泥のなかで鳥になり
やせた鉄の羽をひらくとき
午後の空はもう一度泣き
街をゆく人々の手を濡らす
妬ましきをみなの名を
記しては破り、
願へども叶はぬ懸想を
綴りては破り、

執心こめたる{ルビ玉章=たまずさ}を
{ルビ文車=ふぐるま}に納めしをみなは
{ルビ西方=さいほう}へ去りて ....
何年前だったか

俺とあなたの

熱い夜は


ただ

雪の白さだけを

俺の心に刻んで


ただ

白い時だけを

俺の心に刻んで


かりそめの恋って
 ....
 




 男の部屋なんて
 臭くてオナニー三昧だ
 自分ではわからない臭い
 自分の臭いしか返ってこない毛布
 畳にころがった週刊プレイボーイ
 ビデオを借りに行くほど熱心じゃ ....
五時を告げる
  鐘が鳴る
  まるで夢みる
  羊のように

  空腹が番犬である


      2004・12・26
わっこ ほっこ ゆぎっこ ちみで

なして おらえのほうさ ふるなだべ
まんじ あさはやぐがら おぎでしゃ

みぢ こしゃねば あるがれねべた
ゆぎっこ つもって あるがれねべた 
 ....
[黒き衣に]

星は輝けども
我を導かず
月は地を照らせども
我を照らさず

我が手を取りて
道示したるそのひとは
黒き{ルビ衣=きぬ}召し
闇に立ちたり

さればこそ
黒き ....
かみさまをつくった にんげんたちは

くるった かみさまのかみさま

つくられたかみさまは

いつも ぜんちぜんのうですが

かみさまのかみさまの 

おもいどおりには

せか ....
住宅地のはずれにあって
草がぼうぼう生えていて
樹木は無い
遊具は
赤いジャングルジムと
青いブランコと
錆だらけの滑り台
隠れるところもなく
逃げることもできない
近くにはもう
 ....
私の父はある日
「お前の頭は大丈夫か?」と言いました。
私は
「別に普通だよ」と返しました。


詩に埋もれて生きている私を、父は心配してくれているのです。
私だってたまに自分がキチガイ ....
暗闇の中で誰かさんとワルツ
手を合わせ
回るように
流れ星の歌声が降り積もる中
くるくると
ワルツ
暗闇のあちらこちらから
ため息と共に
一夜限りの夢が咲く
しゃあないこと
いうても な しかたない こっちゃ けど な わしにも いわして な
てんのじにな まあながいこと な くらしとる というか ほれ あれや あれ  ....
ルドルフのハナ
赤いハナ
どうして赤いのかは
サンタも知らない

その1
おてんばルドルフ
そりの上
調子にのりすぎて
雪のカベにつっこんだ
出てきたおハナはまっかっか

その ....
さっきまで
うなりをあげてたヒーターが
お構いなしに突然黙る
きっと勤勉なセンサーは
こう告げたのだ

 もう十分
 暖かくなりました
 わたしの仕事はここまでです、と

寒々とし ....
幾何学を、なぞりました
隙間にきみがいないかと探したけれど
隙間なんてさいしょから どこにもなかった

堀のうえをつま先であるいていたとき
それは降り注ぎ わたしを焼き尽くしたのです
未来 ....
私の「木葉 揺(このは ゆり)」ってペンネームです。本名は平仮名で「ゆり」です。
「ひらがなでいいじゃん!」と声が聞こえてきそう(笑)いや、これ私のこだわりなんですよ。
多くの人の逆の発想。。。皆 ....
                   ソンナコ ト アッタ?
                       −− 入沢康夫

きょう外へ出かけたら
道でばったり十数年ぶりで
なつかしい人に会 ....
あずき と かぼちゃ
仲良くなれたら

おこめ ひとつぶ
日 が長くなる

あなた
はじまり を食べました


のね
えんぴつの上についてる
消しゴム は

何を書いてるのか
知らないけど

間違いは 消す

正解も 消す
穏やかな
心地 は たらちねの

手編みの靴下 ぼっこの手袋
編み返して セーター

あかぎれの
温もり に うもれて 眠り ます
好きだ とは言わない
あなたの声に
不確かな不安を覚える

淋しい とは言わない
わたしの声に
確かな安堵をくれる

それがあなたの答え
 
袖 の 小鶴 が 遠のく
こすれた城への 道 薄れ

つづられて ひろげられて
すすけた手 にじみよる矢

玉揺り篭の奥 くり抜かれ
流れに咲いた 冷たい刺青 

すすり ....
夕日を見送り

月を背にあしたに向かう

急いても、急いても、

朝が僕を追い越し

今日もまた

夕日を見送る
僕には二つの目があって
ちゃんと見てるのにな
君は背中だけを向けて
話しかける
君の目は何を見てる

手を伸ばせは
こんなに近い距離なのに
君の言葉は遠くかすれて
聞こえない
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