蚊が血を吸っている。季節は夏なのだろう。

「俺」の血を吸いたいだけ吸うが良い。短い命。「俺」がお前にあげれるものは血くらいだからな。後のかゆみは我慢するさ。

「僕」はそう思わない。蚊を殺し ....
僕の歌を聴いてくれよぅ!
出来れば歌詞のわからない洋楽を聴きながらさぁ!
僕の歌を聴いてくれよぅ!


夢の中で知らない女とベッドで寝ていた
その女の向こうに同級生がいた
真っ青なベッド ....
夏のことをよく知っている人がいて
その人は
例えば緑の葉っぱを重ねたような人で
ときどき
鮮やかな花を咲かせていたりする

ただ画家がその人の絵を
描こうとするとき
その人は
たちま ....
台所の隅でゴキブリが
腹を天に向けて死んでいる


死骸にざまあみろって言ってやったんだ
その死骸さえ嫌悪感を抱かせる


何もしていない彼らを殺し
何もしていない彼らを罵り
彼ら ....
あの日から
わたしのからだは
透明なゼリーに
くるまれていて
それはずっと
あなたの温度を保っている

その感触は
やさしくて あたたかで ぷるるん

いつまでも
その中にいては ....
雨の日のピアノの音が好きだ

お前も 雨が嫌いなの

そんな憂いた声で鳴いちゃって



あたしはあんたの 雨の日の

鳴いた声が一番好きだ

だからそんな

機嫌悪 ....
青い空
白い雲
かんかん照り
山の緑
田んぼの黄緑
風で稲の葉が揺れる
白い幟
神社では黒光りするお稲荷さんが
触れないほど熱くなっていて
崩れそうな鳥居の下を
坂道なのに走って
 ....
もう遅いよ
そう言ったら
あなたは泣いた
みっともないから泣かないで
と思ったけど
実際
言い出したわたしは
とても後味が悪い
別れ話は
途中経過は関係なくて
話を出したほうが
 ....
体育の後の教室
濡れ髪のフローラルを手でおおいながら
つかのまの夏に飛び込んだ
空の青は私の青を許してくれる青で
急アングルにめまいながら
ただ 何かを得たいと思っていた


胸が腫れ ....
そうぞうしいみちのうえで 
林檎が鳴った
歯をみせて おとは失せる
あなたのつちいろの肌
ゆうぐれと 宵のすきま 

てれびをぼんやり ぼんやり
ながめてすごす
ふとしたとき
とばさ ....
港を背に
路地を抜けると
山の中腹に向かって
道は登っていく
海からの
北風を受けて
枯れかけた草むら
そこにあなたの
標がある

数えるのはもうやめた
齢だけじゃない
なにも ....
こどもたちは でかけたから
ふたりで ひきこもり
ちちくりあいましょう
さんかくもくばにのって 
いけるところまで いきましょう
無数のソーダ水の泡が
ソーダ水から夏へ飛び立つ
そのときの一頻りの冷たい破裂音を
私たちは聞きます


ね、
それは、模範的な別れの際だと
ほら、そのあとに残るぼんやりとし ....
かけおりた坂道のおわりには
ボーダー柄の、夏が
波のような顔をして
手をふっていた


それから、 と言ったあとの
あのひとの声が
ノイズにのまれて、ちらちらと
散ってしまったので
 ....
君の制服は
まるで脱ぐために存在していたかのように
フローリングの床に

君はほとんど
命を潰そうとするみたいに
吸い殻で溢れたビールの缶

雀はそれが
生きている証と主張するように ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
いま泣いたら
なぜかもう二度と
笑えなくなるような

そんな気がしたから
空に向かって入道雲を
ググっと睨んでやった

まひるに嘘をついたりしてはいけません

善良なあたしは
 ....
自分で自分が保てないとき
ベッドの中で
ヘッドフォンつけた魚になる


音は内壁を舐める
あたしの形をなぞって
まだ崩壊してないことを教えてくれる



でもあたし
気分は ....
君のSOSが何処にも届かない



帰りたくない僕等は
冷やっこい煙草なんかふかしながら
汗をかいて夜の街を歩いていた
そんな
帰りたくない僕等


目指すは立川幸福の会
会員 ....
おいらは死にたい
死にたいよ

ネクタイで首を
吊ろうと思ったが
何故かおいらはクールビス

 死にたい
 死にたい
 死にたいよ

飛び込む電車に
サラリーマン
サラ金地獄 ....
    どこへ行っても  ただ  ひとりの道 肉を焼きます
美味しいですから
正解は無いにしても
ミスター
それは髭です
目にしみる煙です

ジーンズには穴が開いてます
そこからは夏が覗けます
もう少し肉の話を
美味し ....
{引用=八月の月で海鳴り
それでも僕らは響く波音を知っていた}


  僕は今、紺碧の{ルビ海=マーレ}を閉じ込めた窓辺から
  君に宛ててこの手紙を書いている


  {ルビ ....
−祈りは役に立たない

いつか言われた
その言葉ずっと胸にひっかかっていたけど
やっぱり認められない


何かできることあるかなぁと探しても
何だかひとつも見つからなくて
結局いつも ....
むかし

一年に一度しか逢えない
ひこぼしとおりひめは
可哀想だとおもった


いま

一年に一度必ず逢える
ひこぼしとおりひめを
うらやましいとおもう
富山から鎌倉へ帰る旅の終わりの朝
旅の宿を貸してくれた
姉が作ってくれた目玉焼きを食べながら
居間の床に座る3歳の{ルビ姪=めい}が
赤いリボンを頭につけたキティーちゃんのぬいぐるみに
話し ....
窓から見えるヨットハーバーは
近いようで遠かった

あなたとなら逢いたいわ
次に逢う時も
ここで
七月 街は 熱帯雨林になった

そして 彼女は 服を脱ぎ捨てて

見事なフォームで 泳いでいった

鮮やかに 滴り落ちる 七月
テレビが
下でひとり
さびしそうに
喋っている

わたしは
立ち上がり
階段を降りて
テレビにあいにいく

安心したように
アナウンサーが
元気に喋るので
テレビを消した
 ....
また、ここに夏がやってくる
僕の広げた手のひらの内側
少しうつむきがちな背中にも
広げた葉っぱのトンネル
その先の坂道は空へ消えていく
青い青い夏、遠い遠い世界
少しずつこの街からは何かが ....
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