今日は庭に積もった雪に、
カルピスをかけて食べました。
雪のかき氷は、冬の妖精さんの味がしました。

ママは白い着物の袖を振り回して、
「越冬つばめ」をアカペラで熱唱しています。 ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
どうしてかおれがここに生え
風が無いだがそよいでいるのは
波が無いだが漂っているのは
ああ おまえかい
不確かでも いいかい
憎むには空気が足りず
掴み難い構造の手を透かしながらも
ただ ....
うさぎのうんちは、
にんじゃうんち。
ちょこにまぎれて、どろんどろん。

うしのうんちは、
ほかほかうんち。
じょうきがもうもう、うっしっしー。

うまのうんちは、
うる ....
鈍色に、はぐれて
まやかしの夢を見る
空の重さに耐え切れず
落下するものを/

(そは、ありなんや

/握り締めて
熱の、かけらに酔う

鈍色の、底
契るべきものなく
 ....
  
    淋しさは機械の油
    切れてしまった地軸の方位

    淋しさは裸の立ち木
    いつまでも震える梢
 
    淋しさは男と女の染色体
    数億の星雲 光っ ....
「なんだってきみはそんなに忙しいんだ!」

と久しぶりにあった君に問う

君はきょとんとして

「私、最近暇で暇でしょうがないんだけど...」

と言われてしまった

不覚 ....
            
わたしの子は今ごろ
どのあたりを歩いているのか
母を恨むな
父を軽蔑するな
生まれた子
親のない子
母に見捨てられた子
生まれなかった子
 ....
  青い森の中の小さなベンチ
  腰掛けたままの少年は
  もうずっと切りとられた空を眺めています
  かつて街角の公園だったその場所は
  今では小さな青い森
  時折少年の握り締めた手紙 ....
指先でつまんで
そのあとどうするの?

まさか捨てたりしないよね

脇役は最後まで残っても
結局脇役で
だけどその場面を彩るのには必要なんだ

パセリ
緑色のアクセント

僕が ....
   喜びは天まで昇り
   はじけて消えた

   哀しみは砂漠の水を
   補給できずに

   怒りは津波を起こし
   人身家屋をうばった

   楽しみはいま文字がつづれる ....
あなたの子供は駈けていきました
あなたの急を知らせに
道の向こうの
そのまた向こうまで
私が知らない間に
他の多くの大人たちが
それぞれの世界の片隅で
何も変えられないでいる間に
あな ....
ばあちゃん

ごめんなさい

1月27日は
あなたの命日でしたね

予想はしていたけれど
やはり
忘れていました

あなたの写真に
水と
ご飯と
花とを
手向けなければい ....
   

        
    {ルビ緘黙=かんもく}

    きょうも土星は回っているのだが

    リンクは冷たい氷と岩だ

    雑草は生えていない

    ほ ....
午後に揺れる はちみつ色の池が
   とろり とろり
  眠くて仕方ありません

医学的にホルモン・バランス
春の陽気を否めませんのよ




かすんだ景色を走るの 普通電車が
 ....
荒れるといった 天候はやはり
買い物に行こうと 車だしたら
あたった

ふきさらしの 水田に積まれた雪は
風にたたかれて 横に 流れる

降る雪と 流れる雪で
前も 後ろ も見 ....
そこに居てくれる それだけの 幸せ

寄り添っていると ほっ とする 我が侭な ひととき

不意をつく

我が侭の上をゆく あなた と いふ人
 偏頭痛の片隅で
 子供が
 膝を抱えている

 いつかの子供

 立ち上がってもらわないと
 そこは
 一番痛みがひどい

 僕は手を伸ばす

 知ら ....
  
   枯れた草むらに
   寝転がるようなことはしないで
   ライターで火をつけてみた
   なかなか燃えない
   新聞紙がない
   紙屑がない
   諦めた
   炎は美 ....
静かに という言葉を 使いすぎてはいけない
そこには たしなみ が あるから

多くを語らずにいても 多くが漏れる
ので さいだいげんの 多くを 語る

よそ者のなんにんかは いじけてしま ....
口でいう以上に、
口でする以上に、
愛して下さい。
天使の羽根もぎとって、
あそこで泣いてる子供の背中に
そっとつけてあげたい。
真夜中に
車を走らせて病院に
きみを隣に乗せて

きみは知らないかもしれないけれど
真夜中の病院というのは
何度来ても落ち着かないんだよ
物音一つしないのに妙に騒がしいんだ

救急窓 ....
はけ が とどいて
ぬられる めと て

ほおばる いろいし
つめたい みみたぶ

ひ に すか され
ひ に こげ つき

そら の くに よ
ほほ さらわせ て
お願いです

僕が風邪引いて寝る時くらい

余所で寝て下さい

君も風邪引きますよ


『うるさい 黙って枕になれないの?』


…………………

すみません
誰もいない小屋には
誰もいないので
屋根に雪が降っても
積もるばかりで

誰もいない小屋には
誰もいない部屋の片隅で
蜘蛛がぢっと巣を張って

誰もいない小屋に飾られた
日に焼けた ....
て ぶくろう
ほけちょ

たるんだ
ゆめ み

あしあと ついばんでる

って ふく ろ
あ ほう
おとぎばなしで
ねむらせてください

ちいさな わらやね
ふりつむゆきで
ねむらせてください

おにさんのなみだで
ねむらせてください

たろうどんや たごさくどんと
いっしょに ....
この前
青白い顔をして
「死にたい」
と言う客が
いましたので

僕は宮沢賢治にならって
「怖がらなくてもいい」
と言ったところ
「私はそんな事を聞きに
 きたんじゃない」と
ぷ ....
   ふと婦人は席を立った
   向かいの席だった
   ぼくは隅が好きだ
   ぼくは隅に座っていた
   カバンを架けかえようとしていた
   ジャケットのフードがじゃまで
   カバ ....
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