僕はキノコ

 魔法使いのおばあさんに

 呪いをかけられて

 キノコになっちゃった

 深い森の中で

 ぽつんと

 日陰に佇んでる

 最初は戸惑ったけど

 ....
吐き出したくてたまらない
感情が
弱さのために
置き去りにされていく

そうして自身は守られている


紛らわす娯楽が
今は溢れていて
でも何かが残る
痛みの無いかさぶたのように ....
原っぱを
分捕る
草を刈る
ボールを縫う
子供を泣かす
犬を蹴っ飛ばす
大人を騙す
直球を投げる
ゴロを打つ
バウンドさせる
ヒットを打つ
デッドボールで泣く
盗塁に失敗して
 ....
雪ばかり融けずにいる
針が突き刺したような
星夜の暗闇が恐ろしいのです

あまたを溶かすはずの暗闇が
かすかな影のいいわけを
裏切るのです

ひどく凍らせる結晶に
張り付いた切り絵を ....
公園へと続く夜道の街灯に照らされて
{ルビ百日紅=さるすべり}の木は裸で独り立っていた

枝々に咲かせた無数の桃色の花びらを
過ぎ去った夏に{ルビ葬=ほうむ}り
樹皮を磨く北風に じっと口を ....
そんなふうにね
上からものを言われるのが
いちばん傷付くのよね

文句があるなら
正々堂々と
アタシの目の高さまで
下りてきて言ってよね

あ〜、もうっ!
ご飯もそんなふうに見下して
「餌をやる」
な ....
隣の白蛇が、
皮を脱ぐ。

彼は失恋すると、
いつも絶食して、
いつも脱皮する。

センチメンタルなのだ。

脱皮する少し前から、
蛇の目は白濁しはじめる。 ....
   ゆらぎ。


   その声に
   その指に
   その、まなざしに。

   信じたいのは
   あなた よりも
   この、アタシ。
 

   アタシ を  ....
叱られて
とてもとても哀しくて
哀しくて

身体中が震えて
しゃくりあげる
苦しくて
身体が鳴く
胸に哀しさがいっぱいで
苦しくて
泣く

我慢しないで
声を上げて泣け

 ....
少女は

夜半死んで、
乙女となって朝早く目覚める

花ほころぶよう、湯は赤く染まる

乙女は

夕べ死んで、
女となって昼過ぎに目覚める

うなじより、むせかえる花の香り ....
(11) バイオハザード:真エンディング


ドッキリだったのに・・・


 倒れたゾンビのマスクを取ると
 ほろ酔い気味の友人達が!


----------

(12) 密 ....
夏みかんのドロップをひとつ頬張る
尖った円みはじゅわりと溶ける


バスは南進し
北の曇天にルートを決める


僕は街燈になりたくて
街燈になった


こんな砂利道に
仲間が ....
雪の噂に
膨れ上がるセーター
長いマフラー四重巻き
ふかふかのミトン

降り零れたのは 噂
雪の結晶は午前で消えて
暖かな午後
剥がれた細い人たち
踊らされた事実に
明るく笑う
 ....
君にとって次の場所が
楽しい場所になるのか
厳しい場所になるのか
まだわからないけれど

君ならなんとかするはずだよね

見送られるよりも
見送るほうがいい

君の姿が見えなくなっ ....
しゃらしゃらと
粉雪が風に渡る音
鈴の音も高らかに
朗らかな笑い声が
こだまする

雪山が呼んでいる
動物のアシアト てんてんてんと
梢からがさっと雪帽子が落ちる音
真っ白な ....
少しだけ
夢見るように
呼吸してみる
赦されているかどうか
確かめるために

わたしたちはすべて
結ばれていない
それはわかっている
結ばれることはない
それも
わかっている
 ....
冬の夕暮れ 老人ホームの庭に出て
A {ルビ婆=ばあ}ちゃんと若い僕はふたり
枯葉舞い散る林の中へと ずんずん ずんずん 進んでく

「 A さん、目的の宝物がみつかりました・・・!」

 ....
もっともっと弄って下さい。

わたしは、
あなたのための最後の小鳥。

(そして嘘をつく舌)
冬の空のしんとした質感に
しなだれる肺のたおやかなこと

木枯しに枯れていく太陽のもと
不透明な雪の結晶となる重さを
熱く呼吸して火照る

湾曲している波に共鳴する
空との境界で
風 ....
うつぶせに寝た彼の下祖父帰る

驚いた家族「おかえりなさい祖父」

ワシとても腹が減ってる飯をくれ

ちゃぶ台で本人囲み三回忌

あの世には吉永小百合五人いた

父は母母は娘の頬つ ....
ともだちが多いほど
幸せなことなんだって
そんなふうに信じてた
ときもあったけど

誰かを一心に
想いつづけて
生きていくほうが
もっと幸せ

そんなふうに信じてた ....
甘噛みの
子犬のように
くちびる
じゃれあって

ゆきが
しんしん
窓のそと
回って

髪が
さらさらと
その場に
落ちて

時計
たいくつな
FMの
向こう

 ....
彩りが白く染められ
輝きが覆い尽くす
秋に重ねるから美しい


君の
季節に染まったほおに
想いが重なれば
雪景色のように
清らかに美しいだろうか


それとも


ただ ....
あなたは 天邪鬼だから

ときどき わからなくなるよ

誤解の元になるんだからね!


散々なこと言った後に

優しくなるのは ずるい

ずるいよ

いつものことなのに

 ....
言霊は無色透明たどりつくところによりて色を変えゆく

雑然とした日々のこと雑踏の中に紛れて目を閉じないで

ありのままそのままでいい君の目はくるっていない間違ってない

戦場で逃げ惑うひと ....
今日も
トマトが
降っているから
空から落ちてきたものを
食べてはいけません
とは
誰も言っていないから
朝のサラダは
皿を
素直に
差し出すだけで
私たちは
満たされて
形 ....
聞き慣れぬメロディーが
不意に耳を訪れ
きみのケータイを発見せり

外出先で気付いたろうか
今の電話は急用かな
届けてほしいと言うだろか
どうしてくれよう
白いフレームが
こっち ....
あいとくちにするのがてれくさいから
いつでもぼくはくちぶえをふく
のんびり のほゝんと
うたをかぜにのせて
たしかなきもちがとんでいく

あいとくちにするのがてれくさいけど
 ....
目には見えない「現実の壁」に敗北して
言葉を失いしばらく立ち尽くしていた僕の背中は
やがて青空からの{ルビ息吹=いぶき}に押されて
いつのまに
古時計の長針と短針がゆったりと逆回転する
不思 ....
真っ暗な筒、ひとりズルズルと降りてくる

あぁ、靴下がないな 枕元でいいか。

大きなリボンにぶら下がる 大きなプレゼント

さて、あと何件周れば終わるかな

袋の中を覗き見る。

 ....
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