自分が自分かもしれないことを
思い出すのに時間がかかり
鏡の前で
裸のまま立っていた

自分は
どこにもいないのかもしれなかった



    わんこ ほえる
    ....
森の奥で一輪の花と出会う
落ち葉道に紛れ
ひっそり咲いている
慎ましく透明な花に

この感動を伝えたくて
スコップで根を掘り起こし
花瓶に生けて持ち帰る

机の上に置いて眺めた
不 ....
じっくり
と 
ゆったり

間延びした

きを巻き取り
一日が静かに
暮れていく



出番を待ちかねた
まんまる

ほころび
が青白く

煌煌
 ....
真夜中の、窓辺凍てつく タバコ呑み ため息も混ぜ、{ルビ宙=そら}に放てば

眠れぬ夜、もてあましてる午前2時。動かない街、我はひとりか

本当は明けてく夜が怖かった。リセットされる私の孤独
 ....
あなたはよく熱を出して
自分できづかないでいるので
いつも僕は
こっそりとあなたのひたいをひやす
あなたがきづかないままで
また 
まっしろな
あのベランダに 立てるように


 ....
憧れのフリージアさま

こんにちは
私はカラスノエンドウです

あなたはきれいな名前を持って
あなたはきれいな香りを持って
あなたはきれいな姿を持って
咲いてらっしゃる

{引用= ....
風のかたちになりたいのです
なのに
縫いつけておいたはずの秋風が
かたちをうばいました


(ほたる  湯けむり  はぐれ雲)


うばわれたと思ったのは勘違いでした
かたちがない ....
笑う父親
はしゃぐ母親

こうして家族が会うの3年振り。

当たり前にあったものが貴重になってしまった

これは嘆きではなく、

当たり前のことに喜べるようになったというそれぞれの人 ....
ひがな一日 双眼鏡をひっさげて
人間観察 ならぬ 人生観察
しるぶぷれ?

淫乱で有名な 人気AV女優だって
彼氏からのメールが来なくて 涙する日だってあるんさ

目に映ることだけ 信じ ....
救急車が来ない。

だから、
ないてみた。

ぴぃーぽー。
ぴぃーぽぉー。

ぴぃーぽー。
ぴぃーぽぉー。

救急車は来ない。

周りには、
こんな ....
戸惑いがちな指先で
そっと書いた「の」の字たち

あの その

真っ直ぐ言えないことだから
くるりと曲がってしまうんだ

その あの

「僕の好きな君の
好きな僕でいさせて下 ....
まあ、まあ、まあ

作り笑いでなだめる
その中腰こそが
よっぽど役に立つ
世界平和のポーズ
そこから発射される光線で
僕らはみんな怪獣を辞めて
頭をポリポリと掻いてしまう
いや ....
ある広い荒野の一角に象さんの家族が住んでいました。象さん一家は仲良しでした。そして、幸せでした。
 それには訳がありました。先祖代代受け継がれているまあるい形をした石の宝物を大事に拝んでいたから ....
我ひとり凛と咲きたるケイトウの立ち姿に見る揺るぎなき赤


夕焼けを映して林檎の色づいて食むる乙女の頬にうす紅


ひそやかな紅き花よと見惚れたる君のまなざし吾もまた乞う


い ....
「30になってもお互い一人だったら、結婚しよう」

テレビドラマでよく聞く台詞を残して彼は出ていった。


彼が残していったもの
(わざと置いていったのか・・?)

くさいセリフ
 ....
ついっと 顔をあげ
仰ぎみている

病室の 窓は薄暗く
パジャマ姿の そのひとは
ベットを 脱け出し 立ち あがって いた

「いまねえ そらを かこうと おもって」

少しとまどい ....
頭ごなしに
叱られた息子は
カスカスのスポンジになっていた

このままじゃ
乾ききってボロボロになってしまう
絞りすぎてるんだな
反発しようとしてるけれど
ねじられて押しつぶされてる
 ....
秋桜揺れる 
秋揺れて
風の彼岸を見渡せば
時の遥かに思い出揺れて



塩辛い川面に光注げば
懐かしく
哀しく
かの人は手を振る



道を分かちて
生きた君
人のか ....
国語の授業を担当している
教育実習の女の先生
ニキビの後がちょっと残っている
笑顔が素敵な女の先生


授業はいつものように教科書の音読
順番がぼくに来て
決められた範囲を音読していた ....
 
 朝おきて、虚脱感に襲われていた
 恋人と別れる夢を見たせいだ 

 恋人の飼ってる犬が この世を去った
 僕は北窓の薄暗い部屋に住んでいる

 仕事をする気になれず貯金も使い果たし ....
 不思議な気持ちで目が覚める
 隣で眠る猫を押しどけて
 その向こうの背中に手を添える
 上下する体の動きで分かる
 定期的な呼吸は
 深い眠り、夢の果てで出逢う為であることを
 私は密か ....
私の大好きな二人が
木蓮の詩を書いていたので
私も書こうと思って
毎日 家にある木蓮を見に行った

山の日陰にある木蓮は
つぼみはつけても
なかなか咲かず

そこだけいつまでも
く ....
七月の雨、
アルバイトの休日、
自らの髪をかきあげる。
爪から指の間に、流れる。
部屋には、青い光の点滅がある。
わずかに開けた窓からは、水の音がする。
身体を曲げて、寝返りをうつ。
手 ....
雪の中

反射望遠鏡を囲んで

オリオンをみたかい




どの星の並びを見ても

君の残像に見えたのは

ぼくのせいなんだろうか




雪の白黒を反転し ....
山を駆け 風を纏い

 花を愛し 詩を歌う
海はまたおほきな墓地であるだろう魚たちみな水葬されて


昔、龍がいたのと妻が子に語るうろこ散らばる魚屋の庭


会ふべきか会はざるべきか点滅す横断歩道の信号の青


水性じゃなくて ....
今日の仕事は うさぎだった

陽気なピンクだ

道行く車にいっぱい手を振ったよ

振り返してくれる人は

みんな笑顔で

おいら、ちょっと

幸せを振りまいた気分。
 ....
キスの途中で
なんだか
可笑しくなっちゃって

クスクス

だって
わたしたちは小鳥みたいで
くちびる
ついばんで
ビルの 隙間で

タクシーのライトが
 ....
じめんにあながあいています。

それをおとこのこがのぞいています。

ふかいふかいあなです。

おとこのこのあたまくらいのあなです。

みみをすますと

ひゅうううとおとがします。 ....
    衣擦れの音は
    人の声のようにやさしく
    草の声のようにきびしく
    夜を過ぎる者の足元にからみつく
    あたたかく 目を閉じ
 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
観察報告- 木立 悟未詩・独白405-9-26
花の咲く風景- kw自由詩7*05-9-26
*まち*- かおる自由詩6*05-9-26
宵過ごし- 一代 歩短歌3*05-9-26
平熱の朝- はな 未詩・独白18*05-9-26
フリージアさんへ- 未詩・独白5*05-9-26
低い風で雲を流せば- たりぽん ...自由詩16*05-9-25
家族の今- 一代 歩自由詩2*05-9-25
凱旋門を目の前にせんべいをかじる。- 仲本いす ...未詩・独白5*05-9-25
「_ぴぃーぽぉー。_」- PULL.自由詩13*05-9-25
「の」の字- ベンジャ ...自由詩12*05-9-25
にせウルトラマン- AB(な ...自由詩6*05-9-25
象さんの宝物(童話)- 炭本 樹 ...未詩・独白1*05-9-25
照葉- 落合朱美短歌14*05-9-25
バカとトランクス- 未詩・独白1*05-9-25
画家- 砂木自由詩12*05-9-25
スポンジ息子- 蒼木りん未詩・独白305-9-24
川のほとりで- 銀猫自由詩11*05-9-24
たけしと消しゴム- suzu自由詩505-9-24
弱音を聞いてください- 炭本 樹 ...自由詩9*05-9-24
今君にキスしたかった- りぃ自由詩105-9-24
日陰_の木蓮- 砂木自由詩14*05-9-24
淡水魚- 光冨郁也自由詩805-9-24
巡礼:野辺山- たりぽん ...自由詩7*05-9-23
自然児- 炭本 樹 ...自由詩4*05-9-23
青のエチュード- 本木はじ ...短歌905-9-23
ちょっとだけラビット- たりぽん ...携帯写真+ ...19*05-9-23
ことりキス- umineko自由詩3*05-9-23
ぶらっくほーる- ブルース ...自由詩3*05-9-23
ノート(38Y・2.11)- 木立 悟未詩・独白305-9-23

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