なつかしげに からまった
毛糸玉をほどけば
ふわふわと 手触り柔らかに
つながっている糸

すべてほどいてしまったら
もう一度 からまりあった玉に
丸めてゆきましょう

もう一度 ....
一日はそのように始まって
一日はそのように終わっていく
きっと



部屋の隅、テレビの上
ほんの少しの暖かさ、の裏側で
空が重心を失って色を零していく
十時十分
並んでいる時計の ....
{引用=からだ
すこし熱くして
あなたは
立っていました}







だらしのない
ゆびさきがふれた
ちいさなしぐさで あふれてゆく浴場
朝が来て
また
あさのくる ....
傷ついて
しまった者
遠くからみてる
見守っている僕は

傷だらけの朝
まどろんでいる
ねぼけた手つきで
昔を
まさぐって
あんまり欲情しない
大丈夫かな
おんなのこと思う
 ....
わたしの空より
青い青いその先に
あなたの見ている空がある


夏から二ヵ月毎のカレンダーを剥がして
こころの奥まで秋が染みた日


それぞれの手に触れる温もりは
少し哀しい距離感 ....
橙色の風が吹き
壁をめぐり
木々を螺旋に上下する
ふいに無数の猫になり
屋根の高さの季節を乱す


吐息が導く双つの手のひら
合うようで合わないはざまから
遠く見知ら ....
「      」

昨夜のあいさつは、耳からこぼれる雨のよう
に切なく潤い熟し、さららと色を空を映す欠
けては満ちる月の鏡。

お早う
もうこんな時間
そろそろ失礼します

耳に残 ....
失恋の傷に追い討ち栗の毬


秋風の所為と言い張る君の嘘


秋ついりポチはハウスに引篭もり


月観れば腹を叩くか遠吠えか


天晴れと誉めてつかわす秋の空



 ....
今夜―、銀河は沸騰している
星雲は膨らみつづける
銀箔の輝きがゆれている
何光年も離れた向こう
完璧な真空の空間のうち

宇宙は決まって沈黙している
時には激しい爆発音もあるらしいが
 ....
見ないふりをした
知らないふりをした
都合の悪いことをなかったことにした
その中には
大事なものもきっとあった
二本のレールはずっと平行線
交わる時は必ず分岐点です

  言い訳の出来ない
  ダイヤグラムでは
  二つの時間だけが時折
  交叉していきます

ホームの対岸から差し入れられ
 ....
薄暗い軒先で
植えてもいないのに咲いている
高貴とは程遠い
紫の嫌な匂いを放つ花を
じっと 見ていた



「毒に彩られた花やね。」と教えてくれた
少女の丸くかがんだ背中から
 ....
折りたたみ自転車が
折りたたまれていたのは
空いたばかりのトランクのなかで

トランクをバタムとしめると
あなたは取り乱しもせず
じぶんじしんを折りたたみ
わたしのバッグのなかにもぐりこ ....
歩き疲れた素振りを見せず
意固地なくらい背筋を伸ばして
灯りの少ない舗道を歩けば
月の兎と靴音だけがついてくる


無感情に道程を辿り
行く手を遮る列車を見送ると
何故かしら
乗りそ ....
この季節は
いつもからっぽだ
おまえがいなくなってから
からっぽになってしまったんだよ

今日みたいに
よく晴れた秋の日の夕方
公園のベンチで
ぼんやり吸う煙草は
すこしだけ
冬の ....
どういう
ことかしら
丸い物を転がすなんて
何も転がさなくっても
わたしは、ひとりよ
自転する内臓が
閃いて

新陳代謝している
ぷふ
それも
わたしの限界を

諦めず
つ ....
生足は季節のアンテナで
感じる微かな蠢きを捕らえては
白い小箱に忍ばせる

真夜中のブランコ
揺れる君のくるぶしは
季節はずれのアンクレット
楽しかったはずの映画も
楽しみだったはずの ....
わたしのなかに うちゅうがあって

あの 青い空より遠くへ 遠くへと広がってゆく気持ちと
つま先で くるん くるん くすぼっている気持ちが お話ししている

そんな時間が いちばん 好き
 ....
あなたが愛と呼ぶものの
正体がわからない
愛がなくても
たぶん
抱きあったりできる
でも
抱きあったりできない
場合もある
だからといって
愛していたり
することだってある

 ....
言葉なく交わすあなたとの言葉

静寂に落ちたひとしずくの音色が

あなたのすべてを物語る

言葉なくあなたを抱きしめて

あなたへの誓いの言葉とする
玄関のドアを開けたら
鈴虫がいた

小さい頃の歌 思い出す

リンリンリンリン リィンリン

鳴くのを待って
じっと見つめる

鳴かない
睨み合う

僕が負けて
歩き出す
 ....
季節にはまるで関係のない温度に
振り回されていた僕は

全てを吐き出せる場所を
作ることにした


それは近所のスーパー「オオゼキ」の店先に
特価980円で売っていた

 ....
ビニールの中
息で

つっぱらせた
よつ足 

窒息する前
吹き込んだものに

騙されて
かわされて

プシュー って
謎が とけても

ふくらんだ ほっぺに
 ....
貴方の瞳があまりにも
澄んだ色をしているから 
向かいあうと俯いてしまって
貴方の爪先ばかりを見ている

眩しいと感じるものが苦手で
目を逸らしてしまうのは
自分の穢 ....
曇のなかで
ねじれる光
灰に 銀に
尽きることのない色に
池を隠す雪の上
蒼い熱が散ってゆくさま
その繰り返されるうたを聴く



けだものはけだもの
世界を狩る ....
影を切り絵にする
凍てつく月夜


わたしの秘めた暗闇を
湿った地面に縫い付ける


月をみたか


わたしには

眩しすぎる
 悲しみのうちに少女がいた
 少女はなにも語らない
 その少女の秋が終わろうとしている

 彼女のむねの内にはたくさんの
 こぼれおちそうな夢がたくさんあった
 
 こころなきものがその ....
宇宙は極上に澄んでいます。

美しい漆黒に漂う、

つやつやした青色の星は

エイリアンの観光名所になっています。

月から地球を見るのが

最も美しいそうです。


宇宙は ....
会いたいと訪ねられても
指先に止まることさえ許されなくって
いつだって
危うげに空を舞う
今年も
冬は来る
質の悪いミストサウナで
のぼせたような月曜日

懲りない欠伸と
落ちかけるたましいの急ブレーキ


脱線してばかりの
長い夢のメトロノームに

巻き込まれた僕は
 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほどく- こむ自由詩4*05-10-21
サボテン- 霜天自由詩705-10-21
女生徒- はな 未詩・独白9*05-10-20
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街と光- 木立 悟自由詩905-10-20
朝帰り- こしごえ自由詩15*05-10-20
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夜に呼ぶ名は- プテラノ ...自由詩4*05-10-20
ごみ箱- 一代 歩自由詩3*05-10-20
ローカル線で携帯をスクロールする- たりぽん ...未詩・独白7*05-10-19
自然治癒- 千月 話 ...自由詩25*05-10-19
折りたたみ自転車- ZUZU自由詩5*05-10-19
タクト- 銀猫自由詩7+*05-10-19
落日セブンスター- 大覚アキ ...自由詩405-10-19
反逆- こしごえ自由詩7*05-10-19
Loving_Blue- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-10-19
すき- ひより未詩・独白5*05-10-19
夜明けのメルヘン- umineko自由詩7*05-10-19
言葉なく- 自由詩3+*05-10-19
鈴虫がないている- 自由詩5*05-10-19
- 松本 涼未詩・独白4*05-10-18
キリンの浮き輪- 砂木自由詩8*05-10-18
片想い- 落合朱美自由詩14*05-10-18
凍空- 木立 悟自由詩705-10-18
月を見たか- たりぽん ...携帯写真+ ...15*05-10-18
揺れるだけ- 炭本 樹 ...自由詩505-10-18
細胞宇宙- ブルース ...自由詩405-10-18
おとづれ- ひより未詩・独白6*05-10-18
月曜日- 松本 涼自由詩1*05-10-17

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