老人を見ると枯れ木を思い出す
無駄なものは一切取り払われ、水を通すだけの老木だ
水を通す、それだけしか出来ない全く透明な存在だ
錯覚に過ぎないが
若者にはそう見える

若者を見ると泥の匂い ....
ワインなどは

まったくもってウラヤマシイ

寝ているだけで熟成していく

評価もあがる

でもって俺はというと

時間が経てば経つほど

酸味も増して 異臭も漂う

もう ....
野菜の苗を
手に受けて
指から白い
根っこが生えた

「植物の三大栄養素は窒素・燐酸・カリです。
これを8:8:6で配合し、苗を植えつけて行って下さい。」

手に取った苗は
陽の輝き ....
「お前をつれていくことはできない」
とネコは言った
「お前はこの旅に耐えることはできないからだ」
と言った
「それほど過酷なのだ」

凛とした目で遠くを眺めるネコ
何かを決意した ....
女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


 ....
長い眠り
    そして夢
彼は水の底で 海の底で
静かに
雌伏の時を過ごしていた
そして眠り
またも眠り
心地良い水のゆらぎの中で
彼は際限なく眠りつづけていた
動乱の前の
不気 ....
このうそつきの唇は
あなたの耳に嘘をつく

このうそつきの唇は
あなたの唇に素直になる。
乱れた裾をからげて、
少女は細い山道を下る。
淡く青い春の匂いが満ちている。
その春の匂いに、
突然あまく重苦しい香が入りまじり、

 こむすめ。
 こっちに来い。

声の主はと探せ ....
どこかの方から誰かが去って
白い砂漠がぽつんとあって
顔のない人が歴史の本なんか読んでいるのでした
私は私を側に置いて
私を見つめ続けなきゃならないのでした
ひとつ思うことがふたつに別れ
 ....
日がな一日中考え。
また朝を迎え、一日を考える。

五月二十九回目の朝、今この時間。
五月二十九回目の朝を考えている。

三十四回目の五月。
死ぬ理由と生きる理由 ....
くだらない、と思って
一生懸命だった詩を捨てた

でも よくよく考えてみると
私からその
くだらない詩たちを取ったら

何が残るというのか

もしかしたら
そのくだらない詩たちが
 ....
頭がおかしい人でいいのだ
そう呼んでるんだろう
誰かが
一言
あれは変だと言えば
変なように見えてしまうもの
誰かが
一言
あれは凄いと言えば
凄いのかなと思えてしまうもの
世の中 ....
遠くなっていきますものが
小さなものと大きなもので
知らないものがたくさんできて
そうして見知らぬひとになってゆくのでした

ありがとうがとても透きとおって
私の前で響いているのでした
 ....
Mは転校生
Mの洒落たジャンパー
田舎の小学生にとって
それは
恰好の標的

休みの日になると
僕らは誰かの家に集まる
あるいはグラウンド
僕らの遊びには際限がない

野球にも飽 ....
たくさんの顔

顔が
わたしを見つめる
一心不乱に
恥ずかしそうに
真剣に
いいかげんに
夢現に
だから
鋏を持って
首を切ってやるの
ばちん
ばちん
ばちん
ばちん
 ....
双子の兄弟が天秤の右と左に乗った
同じものを食べ同じものを着ているのに
右にのった弟の方が重かった
弟が髪の毛を数本抜いて
ようやく天秤は釣りあった
天秤から降りると
母親は二人の ....
街の上で
朝を 投げている

小さな 丸い 飛沫が
きらきら ころがりながら
あふれかえる

夜よ
よき 友人よ

くりひろげられる
問いの多くを 吸い取り
泣きな ....
家焼けた 寝タバコしてたら なくなった

タバコ吸い 何の得もなく 家もなく

毟られて ちぎられ巻かれ やってくる

タバコには 罰・罪もなく 妻が泣く


  ごめんなさい それ ....
生真面目にあいさつ交わすその影にほほ笑み潜むデスク前にて

ためいきは貴方の家庭(うち)に置いてきて私の前ではヒーローでいて

バブル期の企業戦士は家も見ず寝る間も惜しんで女を抱いた
    ....
{引用=洗っても
洗っても

僕は、僕


  雨が降る日曜日の午後
  雨宿りをした金木犀の木の下で
  電線に連なって揺れる雫を見ていた
  耐えるように震えながら
  世界を逆さまに映した雫が静かに落ちる
  君はその小 ....
脚で折れるものは、なんでも折った。
脚で砕けるものは、なんでも砕いた。

この脚は、おれの凶器で狂気。

おれは天才だと、
思っていたあの頃。
この脚さえあれば、
どん ....
天窓の向こうを見上げたら、
空は一面の白い雲。

だから、絵の具をちょっこりのせて、まぜて。
お絵かき描き描き、そうしたの。

お空のパレットさん。
今日のご機嫌いか ....
深夜2時僕と君は出会い系のメールで目が覚めた

そんなことではまだまだ怒ったりはしない
精神はもう大人
「そんなこと思う時点で子供っぽいよ」
君の声がちょっとイタイ

なんとなく眠れなく ....
おじいちゃんは手を振った。

おじいちゃんは笑っていた。

また来いよ、と言った。

また行ったら

おじいちゃんは白黒の写真になっていた。

写真のおじいちゃんは笑っていた。
 ....
優しい男の子は嫌い
どこまでもずるずると優しくて
決して傷つけようとしないから

優しい男の子は嫌い
いつまでも愛してはくれないのに
どうやってでも手を放そうとはしないから

それでも ....
また朝が来て夜が来る
どんなに深い悲しみも
人はいつか受け入れる
それが出来ない者は容赦なく淘汰され

この世界にしがみつくために
私も悲しみを受け入れる
進化を義務付けられた私達は
 ....
きみといくなら奈良

ぼくとなら恐くない鹿

奈良の鹿

奈良ならではの鹿

奈良でしか見れない鹿

柵越しに鹿

見てることしか

できなかったならなおさら

触 ....
夜、
その背後で扉が閉ざされる
いまこそ人は
謎に踏みこむ
謎は 古の道として人の前に開ける
道はいくつもの曲り角を持っていて
靴先がそれらにさしかかる度に
人の眼は 閉じたり 開いたり ....
ふいに君と目があってしまったから
とっさに空を見上げて

あっと声をもらしてしまった

そんな僕を見て
君も不思議そうに空を見上げる

めずらしい鳥が飛んでいたんだよ
なんてもっとも ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
枯れ木と泥- 成澤 和 ...自由詩405-5-30
ワインなど- 六弦自由詩3*05-5-30
- ふるる自由詩9*05-5-30
荒野- Monk未詩・独白1205-5-30
クレヨン- Monk未詩・独白23+05-5-30
水の中の目醒め- 岡部淳太 ...自由詩9*05-5-29
うそつき- くしゃみ自由詩4*05-5-29
春紅葉(おまんとくれは、その弐)- 佐々宝砂自由詩3*05-5-29
誰かが去って- tonpekep自由詩7*05-5-29
「_そして五月は二十九回目の朝を迎える。_」- PULL.自由詩3*05-5-29
駄作- 千翔自由詩105-5-29
杉の枯葉が燃える音- 蒼木りん未詩・独白1*05-5-29
五月は終わり- tonpekep自由詩11*05-5-28
_M_- umineko自由詩6*05-5-28
夜のお花畑- チアーヌ自由詩305-5-28
正確- たもつ自由詩1205-5-28
とべない_鳥のために- 砂木自由詩16*05-5-28
タバコバカ- 六弦自由詩505-5-28
SAYONARA- 落合朱美短歌9*05-5-27
シミ- 043BLUE自由詩4*05-5-27
六月の二人- 嘉野千尋自由詩13*05-5-27
「_蹴撃。_」- PULL.自由詩2*05-5-27
「_27日の朝。天窓の向こうを見上げたら。_」- PULL.自由詩3*05-5-27
迷惑メールから始まる真夜中の情事- ヤマト自由詩205-5-27
空が晴れて- ブルース ...自由詩3*05-5-27
優しさについて- e R i自由詩3*05-5-26
死者の言葉- 快晴自由詩4*05-5-26
奈良- 六弦自由詩7*05-5-26
- 岡部淳太 ...自由詩3*05-5-26
そのとき鳥は飛んでいなかった- ベンジャ ...自由詩6*05-5-26

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