来年も
ふたりは
ここにいるのだろうか
こんなに
おだやかな夕暮れを

落ちてゆく太陽を
川面に映る木立の影を
ふたりは
並んで見るのだろうか

ふたりには
きっと何かが欠けて ....
黒い眼
まっすぐに見つめるとき
伸びた前髪から覗くとき

大人びた輪郭
頼もしく引き締まるとき
負け犬みたいに歪むとき

すっかり大きくなった掌
やさしさを差し出すとき
憎しみを投 ....
彼は一度もピアノを見たことがない
白いところと黒いところが
どんな風になっているかを
彼は知らない

彼の耳には
白いところと黒いところの
音が聴(み)える

彼の音に ....
マリン・スノウが 結晶するように

思い出は いつか降り積もる


 (人はただ)

 (生きるだけの事ではない)


それが本当なら
君は帰ってくるだろうか

こんな僕の思 ....
あ、
あさごはんが
きょうもやわらかい


そしゃくされた
いのちが
おなかに熱くしみとおる


やわらかくなって
この手に
とどくまで
いったいどれほど
かみくだかれたの ....
木漏れ日を見たくて
木の下から
ブルースカイを見上げたら
葉についていた水が
夏風と混ざり合い
雨が生まれて
僕にだけ降り注ぐ


緑をばらまく夏風
受けた僕は
色づいて大人にな ....
哀しみのあなたに
なす術をもたない
わたしもまた
その非力さゆえ
自らの存在に
哀しみをおぼえる

星の瞬きの
ひとつひとつが
人の願いというならば
わたしのそれは
確かな理由を ....
本当なら君といたい一緒に 
煎餅布団の中で
君の背中の後ろ
勝手に約束してる 
今度生まれた時の事を

みんなが知ってるつもりの
ほんとうのこと
強がってた俺が泣いてる 
みんなが帰 ....
午後に吠え夜に己れの洞に哭く肉の{ルビ葛=かずら}に囚われし我




消えてゆくひとりの時間ゆうるりと道に{ルビ描=か}かれた雨音のよに




午後に墜ち静かに ....
付き合ってたって?

同窓会の席で唐突にきかれた

は? 誰と?
と 聞き返すと

詩の交換してらがったって
話 聞いてきたど と
興味津々の同級生

確かに 詩を見てもらった同 ....
息止めてトランペットを組み立てる

菜を並べるまっすぐ雨になるように

遠くのビルを飛び降りる無数のドミノ

日没に窓砕かれ見え出す透明街

誰彼の名前叫んでねじまく熱

鮮やかに ....
ないよ、
とくにない
まったくない
と、いう事もないが

餓えもせず、
とりあえずは寝床もあって
飯が喰えたら 好しとしなけりゃ
テレビも見れるし、
女がいて
子どもが育って
ま ....
あなたがその手の中に包んでいる
小さな小さな光が
私に大きな勇気をくれたから
ありがとうを伝えたいの

あなたは私の見えない物を見て
少し笑いながら手を伸ばすから
私はただ
どうしたの ....
帽子を覗くと
中には都会があった
かぶることも出来ないので
しばらく眺めることにした
頬杖なんてしたのは
いつ以来のことだろう
自分にも重さがあったのだと少し驚く
風変わりな光景があるわ ....
星の言葉 降る降る
空の端から

投げかけられた 放物線
かすめていったひとかけら
こぼれて描いた その軌跡

ほんの少しを呼吸して
小さな夢を叶えるために
届くといいな 流 ....
胸の奥底を突き刺す

あの時の届かなかった想い

尖りきった気持ち

傷つけてしまったことば


風が攫っていったのか

冷えこんで行く空に

張り巡らされた鉄条網から
 ....
ためらい傷
みたいな三日月
彼方で雲の風紋
ついやされる言葉
私という
熱を届けるため

   無数の
   海に降る雪
   水平線をかき消し
   どこにもつもることもなく
 ....
茜色の夕陽が沈んだ
輝いた今日は地平線の彼方

夜の帳が下ろされて
明日の舞台の準備が始まる

もうすぐ今日が終わりを迎える
昨日は今日の別名でもあり
明日は今日の別名でもある
そう ....
水の上に凍る陽の音
霧の祭が去ってゆく音
緑の底を流れ来るもの
道にあふれ 道をひたす


いきどまりが双つ 手をつなぎ
傾いだ螺旋にはばたいている
岩の壁 土の壁に触れ
生 ....
一握りの気まま、は
自由と呼ばない

不自由から逃れて
背中の羽根を伸ばしても
きっと名前が違うだろう

いくばくの束縛から逃れた、
小鳥のようなあなたは
一粒の木の実 ....
氷のような風が
朝からずっと吹いている
体を凍らせて
心を縮ませて
地面を向いて歩いている

でも見上げれば

海のような空が
朝からずっと広がっている
体を伸ばして
心を開けて ....
眠っていると、
杓文字が遊びにきた。
ご飯つぶまみれで遊びにきた。
ご飯つぶ舐めてくれよぅ。
となついてきた。
なんどもなんども、
しつこくなついてきた。
しまい ....
画面から
音楽が聞こえると
文字のコビトが
囁いて
画面に文字と書き込んで
そんなことないよと
笑われて
苦笑してから
画面の下を覗いたら
ピアノのコビトが佇んで
今か今かとタクト ....
静かに燃えている胸の炎
雪の舞い散る冷えた空気にも
消えないで燃え続けている
このままあなたに会えないで
一人きりせつなさにとらわれて
涙の河で溺れてしまうなら
胸の奥の埋み火消してしまお ....
静かな湖面に
あなたとわたし
ふたりきり
いつもは感じ得なかった
あなたの男らしさを
ちょっと見直してみたりして
(フレアミニなら喜んでくれたかな
季節はずれの湖面に
あなたとわたし
 ....
うすずみ色の空はひくく 
ピアノ線を地におろし 
哀しみという歌をかなでる 
さえずる鳥さえもいない 

こんな午後は 
暴かれてしまうことをおそれて 
いくどもたしかめた肌の  ....
月は泣く
また一人だけ
真っ暗闇に照らされて

遠い遠い昼間の
あの太陽へ

手を伸ばせども
届かない
もし辿り着いても
か弱い彼女の体はきっと
丸焼けになってしま ....
勤める店のある街には
空は上にしかない
疲れた街路樹から
遥かに上
高く遠く硬い

季節は駆け足で過ぎてゆく
日々は戻らぬから
私は大人にしかなれず
この街が似合う年になって
こ ....
バックドロップの様なバク転をした記憶があるのはなぜですか。






喧嘩十段なんてそんなおもしろいこと言わないでくださいあはは。


回し蹴りの恍惚は止 ....
庭に落ちた夕焼け、それだけじゃ
君を好きになる理由にはならないけれど
よく挨拶を交わす新聞配達夫がいつもよりも少し急いで
豆腐屋のラッパがいつもよりも何だか妙に心地良い
ご無沙汰だった静寂を内 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さよならの木- umineko未詩・独白8*06-12-31
十三歳- yaka自由詩10*06-12-31
彼の音- なかがわ ...自由詩4*06-12-31
遠浅のアデン- soft_machine自由詩4*06-12-31
やわらかなあさ- まほし自由詩19*06-12-31
夏うた- ゆうさく自由詩4*06-12-31
星のない夜に- LEO自由詩27*06-12-31
伊勢丹で朝食を- 虹村 凌自由詩6*06-12-30
灯夜へ- 木立 悟短歌1406-12-30
みられてた- 砂木自由詩7*06-12-30
しずかなくるぶし- 黒川排除 ...川柳1006-12-30
何かひとこと- atsuchan69自由詩8*06-12-30
ありがとう- プル式自由詩7*06-12-30
都会- たもつ自由詩2206-12-29
「星の言葉」- ベンジャ ...自由詩9*06-12-29
*降りそそいだ*- かおる自由詩10*06-12-29
三日月、波の背中に- たりぽん ...自由詩9*06-12-29
- 1486 106自由詩5*06-12-29
離譜- 木立 悟自由詩406-12-29
きんいろの自由へ- 銀猫自由詩16*06-12-29
冬の風、そして空- ぽえむ君自由詩7*06-12-29
「_杓文字。_」- PULL.自由詩6*06-12-29
ピアノのコビト- あおば自由詩7*06-12-29
埋み火- 未有花自由詩13*06-12-29
静かの先まで- 恋月 ぴ ...自由詩31*06-12-28
冬の雨- 落合朱美自由詩29*06-12-28
月が泣く夜に- なかがわ ...自由詩5*06-12-28
大人になる- さくらほ自由詩17*06-12-28
「_喧想幻躁。_」- PULL.短歌5*06-12-28
○○○- はらだま ...自由詩6*06-12-28

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