ああ、それは
みずのように
おとをたべてそだつ

ちをゆさぶって
そらをかすめる

いきをするたびに、せかいがひろがる

ああ、わたしは
はりをおとし
うたをたべていきる

 ....
繋いだ手の感触を
消してしまえずに

たとえば、今
この空のあの雲
と 私の指が示しても
あの人にはもう
届かないでしょう



尾とひれのついた
魚の形の 群れが
泳いでい ....
人間の警戒心と恐怖心味わっているピラニアの前

捨ててきた、この身に続きがあるんだ。と、死んだ目をして嘆くマンボウ

海の月そう名づけられ水槽のくらげは少し得意気にした

「丸まれ!」と念 ....
花の名前を知らない僕は
きれいな花を見つけても
誰にも教えてあげられない

植物図鑑を一冊買って
花の名前を覚えよう

いつ芽が出て
いつ花が咲くのか覚えよう

小さな庭に種をまい ....
破裂するくらいなら

ずうぅっと漂って

ゆっくり、ゆっくりと

しぼんでいきたい

しぼんで行って
終わりには小さくなって

また、膨らましてもらって、
ひどく澄んだ冬の六時が

赤茶けた月を破裂させようとしていた

森が木枯らしに波立つ

子供たちの影だけが薄く揺らめき

灯りに群がって死のうとしている

毛糸の帽子を頬までかぶっ ....
僕の部屋には大きな貼り紙があって
窓と名乗っている
ときどきそいつをはがしては
あっちへ貼ったり
こっちへ貼ったりして遊んでいたのだが
ある日ふとしたはずみに
僕の胸に貼ってしまった
 ....
目がさめると
世界は半透明だった


そうか、ゆうべ 
基地をつくったのだ
求めていた体温に
ほどちかいぬるさと
液体でも固体でもない感覚の
その場所で
眠ることは
ひどく ここ ....
朝になると
静かにそれを繰り返す屋根の波を
勝手に世界と呼んでいた
語る言葉はどこかに置き忘れて
少し笑う背中で世界に潜り込んでいく

息を吸えば吸うほど
体は軽くなっていくはずで
両 ....
何気ない会話で
笑う
マスクにかくれた
君の顔の
半分が
紅く染まると
なんだか
勝った気分になるぞ
    女


愛しいあなたを抱きたくて
透明から青
青から碧へ
変色する
この静かな淀みの池で
禊(ミソギ) する


今夜の月は丸いから
お前、美しい女になるのでしょう ....
シャワーを浴びた君の
髪の毛の先に雫がひとつ

君のつま先にぽたりと落ちるまで
君の体といっしょに眺めている

どこかに雫はないのかな
君のつま先から君の髪の毛に視線を戻すと
なめ ....
すべりだいの
かいだんは

たのしい

すすんでいくから
うれしい



すべりだいの
てっぺんは

ひろい

とおくがみえるから
きもちいい



すべりだい ....
他人に優しいって事は
自分にも優しいって事かな
君に優しい顔を見せるたびに
僕は自ら犯した罪を
古いものから順に消し込む



過去に犯した罪を贖う為に
君の気侭な振る舞いにも優しさ ....
多くの星が
自ら輝くことができないように
僕らもまた
自ら輝くことはむずかしい

たとえば僕がそうであるように
一つとして同じものなどない
そんな僕ら星のかけらたち

一つの存在が放 ....
折れてはじけた針の先
小さく鋭い小さな痛み


難しい言葉なんてほしくない


せめて 恋の証として
ただ一つ残された瞬間の
君の末梢を

いつでも
思い出せるように
「たぶん、もうすぐ雨が降る。」/ かおり


 たぶん。
 たぶん、もうすぐ雨が降る。
 重たいグレイの空
 湿った空気
 ぼやけて見える隣の町の赤色灯。

 煙草の煙も
 な ....
あたしはまちの人気者
運動会には引っ張りだこで
野良達の羨望のまなざしに囲まれる
気のいい、やおやのおいちゃんや
魚屋のあんちゃんから余り物の貢ぎ物
喰いっぱぐれる心配は無い

オリンピ ....
炎抱き天に向かって捧げんと燃えて散りゆく桜木並木

ただ青いただただ青い空に合う赤を散らせて木枯らしが吹く

舞い落ちる火の粉に巻かれここでなら秘めた想いを一人言ちても

振るうこの葉の数 ....
薄荷煙草の火も消さぬうちに
十二月が階段を上ってきた

(マフラーの準備をしなければ冬は来ない)

身勝手な先送りを
誰か聞き届けるはずもなく
暦の挿し絵は 赤 緑 白

聖 ....
咲き残る
幾重もの紅き花片は
誰人かに
散ることを留め置かれた

木枯らしに晒されて
「私はもう疲れたの」と

通りすがる男達に
哀しい微笑を投げかける
ふと
雲に隠れたオリオンの

それは
燃え尽きたように思われた



濃い
紅茶に落ちた
黒砂糖
それは
溶け尽きたように思われた


あなたが
発していた言 ....
   空が赤くなる頃
   見慣れぬ街で
   聞きなれたメロディーが耳に届く
   どこに住んでいる人も
   みんな同じ感情を持ち合わせ
   町中に響く
   家路のメロディ ....
夜店で買った
金魚が死んだ
汚れた水には住めないと
金魚が住める綺麗な水に
私は二度と戻れない
他者の言葉に傷ついて
赤い涙を流すから
金魚の住めない水になる
他者の心の物差しで貴方の ....
ぎゅうっとだきしめられて
わたしのあごを
かたにうずめる

もうかえれないはずの
胎内に
かえったみたい
からだがおぼえてるんだ
ひとつだったこと



パズルみた ....
宵の衣の澄む空に
水を含んだ
  月浮かぶ
果てを映したせせらぎに
火照る裸体を浸します
夢に染まった
  つめたさが
しずかに狂って微笑した
(すわ)
終りにそなえて 花が咲く
4年分ふたりの過去を巻き戻しあの日と違うバイクでデート

デートとは果たして言ってよいものか指輪は無言でふてくされてる

風を切り向かった先は思い出か国道1号秘密駆け抜け

吾纏う香りは前 ....
こぼれる 刃
渡った眼 閉じる
光の ぬかるみに

紡いで 望む両手
つかえる やぐら
踏み 登りつめ

土鬼の から腹
澄んだ 眩暈
刈り取られる風

香り
塞いだ灯の 
 ....
石がゴロゴロの川岸で
ひとりでバーベキュー

水はタンクでどのくらい
鉄板と網と
トングと
あれとこれ

そんな非現実的なこと
非実現的なこと

準備から後片付けまでを
目を閉 ....
沈む中、目を開いた

放つ声は丸く
天上へ昇っていく

耳元で緋がささやいた

私たちは花
咲いては散るばかりの花
幾重にも重ねられた月光を浴びて、
それでも報われない花
私たち ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歌がわたしの目をひらく- ミゼット自由詩2*05-12-4
空をいく魚の群れに- LEO自由詩11*05-12-4
未知(生物について)- 一代 歩短歌1*05-12-4
笑顔の種- ベンジャ ...自由詩9*05-12-3
ふうせん- 仲本いす ...自由詩305-12-3
十二月の遊戯曲- 相馬四弦自由詩2*05-12-3
- たかぼ自由詩505-12-3
寒天の内側- 望月 ゆ ...自由詩1205-12-3
背中から零れていくように- 霜天自由詩10+05-12-3
紅くなる- 蒼木りん未詩・独白5+05-12-3
秘密- 千月 話 ...自由詩13*05-12-2
光る雫- とびまる ...自由詩2*05-12-2
すべりだい- 043BLUE自由詩305-12-2
優しい関係- 恋月 ぴ ...自由詩28+*05-12-2
星のかけら- ベンジャ ...自由詩6*05-12-2
梢のとげ- たりぽん ...未詩・独白605-12-2
たぶん、もうすぐ雨が降る。- かおり自由詩7*05-12-2
*道化者の小唄*- かおる自由詩5*05-12-1
恋枯し- 一代 歩短歌3+*05-12-1
十二月- 銀猫自由詩8*05-12-1
冬薔薇- 落合朱美自由詩13*05-12-1
燃え尽きたように思われた- フユナ未詩・独白305-12-1
夕焼けの鐘- 遊羽自由詩2*05-12-1
心の物差し- ひろよ自由詩6*05-12-1
ただいま- アルビノ自由詩305-11-30
終の季節(ついのきせつ)- こしごえ自由詩16*05-11-30
シンデレラ- 一代 歩短歌3*05-11-30
浮き時雨- 砂木自由詩10*05-11-30
バーベキュー- 蒼木りん未詩・独白205-11-29
花を宿す- ミゼット自由詩4*05-11-29

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