つつき割る事を
あきらめたのか
雛は
まるく
まるく
丸まっている

身体は否応無しに育ち
卵の殻は変わらない
身体に合わせて
大きくは
なってくれない

その身の大きさに気 ....
銀杏の枝に 月が
ひっかかって ゆれているから
それとなくわかる 風の道を
じぶんのいない 未来のことまで
しのんで あるいてきた 
片目をつぶったまま手招いていた
あの手は深い茂みに

罪はきれぎれに悲鳴をあげ
花びらのように降りてきた
見知らぬ吐息
濡れていくはかない枝葉

果実は強く芳醇だった
無防備に口にと ....
昨日は {ルビ後ろ足=あし}が生えた

今日は {ルビ前足=うで}が生えた

明日には この{ルビ尾ひれ=きもち}が消えて

明後日には 本当の自分に

なれるかもしれない。
ときとき と 痛む胸
憧れなのか
せつなさなのか
見上げたら 空が青かった
冷たくなった風に
私の心がついて行けない

まだ
そんなに確かじゃない
決められない
このまま冬になろう ....
石が転がった

誰かが蹴ったわけでもないのに
空虚に住まう誰かが
大きくため息を
したからかもしれない


人が堕ちて行った

誰とも知らないまったくの赤の他人なのだが
堕ちてい ....
うちのキッチンには
ピラニアが
生息している

いつもは
気のいい
スヌーピー面して
猫を
かぶっている

風の日も
雨の日も
雪の日も

朝晩の散歩を
愛してい ....
あったかいご飯に
かつお節をかけると踊る
ように踊りたい
と思うのだけれど
音楽がない
そういえば
動物園の温室では
数百もの蝶が飛んでいて
ダチョウは飛ばない
ゾウも飛ばない
ア ....
底ひ無く
心 沈む
みあげれば あおい闇

青ざめてゆく風のなか
声も無く笑った

雨の夢は白らかに咲く
虹のもと影ろふ立ち姿

底ひ無く
心 沈む
みあげれば あおい闇

 ....
得た と思うと同時に失う

林檎の皮を剥いていく
螺旋が皿に垂れていく
果物ナイフに映る甘いかおりに
私は涙を告げる

何も動揺することはない
唇はかすかに震えているが
芯は蜜を湛え ....
曇り空を見るといつも
全てのことを正当化してしまえる
気になるけれど
その度に
雨が降ってくる


言葉は便利で
音楽は優しく
都合のいいお話は
いつだって楽しい

でも残念な ....
人は夜に音になって
躓かない程度に囁き合うらしい


朝が夜に向かうように
ページを手繰り寄せる
薄い絵の具を
筆の先で伸ばすように心音を
澄ませていく
夢を見る、ことを覚えてからは ....
三日前 やっとしだして 慌てだす

数列よ 何で君は ややこしい

勉強は 今のうちにしとけ 我輩よ

勉強は 早めにしとけ 我輩よ

勉強を しなきゃいけない 手につかず

誕生 ....
真夜中に 一人で過ごしていると みんなに置き去りにされた気分

でも 音が無いほうが 落ち着く

昼間に 誰かと過ごしていると 心が安心する

でも 音が無いと 寂しげ

いつどこに居 ....
琥珀の火の酒を
舌から喉の奥に流し込み
血液に乗せれば
私の身体は
いつでも燃える
青い炎になって

すでに
燃えているのだろう
熱い身体を
シーツの上に横たえたら
あなたごと
 ....
たしかにインスタントラーメンを
作っていたはずなのだが

気がつくと
鍋にあるそれは
脳みそになっていた


腹がへってしかたなかったので

無理矢理、口に運んだのだが

口に ....
「引越しするので手伝ってください」

久しぶりの幼馴染からのメールを見て
行くとあらかた荷物は片付いていたのに
ただ
アルバムや卒業文集が
ダンボールのわきに積み上げられていて
それが手 ....
うたに吾たすけらること
多々ありて虚空の中の琴を奏でる    
     
聴くことをわすれないでと
師がいいしことの意味をば 問い直してみる   

音楽とは虚空の中にこそありて 
ひ ....
記憶さえなくすほど酔いたくなって赤ワインに手を染めし吾

法王の小箱と名づけられし酒とりあえず買い駆け抜ける帰路

滲む赤アルミの蓋で指を切り思い浮かべる最後の晩餐

この酒を飲み干すため ....
夜が明けると
私たちに
秋がやってきた

その意味が
私には
ようやくわかる

木々が実を宿し
さよならの準備をする
鳥たちが
それをついばむ

私たちは
あと
どれくら ....
私の髪は切られずに

毎日伸びつづけるのだった

毎日抜けるのだった

甘いりんごパイとともに

夜更けのコーヒーとともに

同居人の寝息

確認して

そっとほっとする
 ....
奇妙な事だ


君と僕の距離は
星の運行と
無関係


だから
神には祈らない
誰にも支配させない
君との距離


僕はしない
存在の曖昧なものに
心を預けたりしない
 ....
窓を打つみぞれの音の冷たきに孤独はやはり嫌いと思う


哀しきは居らぬ人へのうらみごと聞かせし空の雲行き怪し


夏の夜に火を点けられし導火線人目を忍び寒空に燃ゆ


{ ....
どことなくストレス加減の昼休み
冷たい珈琲に浮かんだ氷を
ストローの先でつついたら
猫みみのかたちの小さな生きものが
ちょこりと顔を出した


頭痛の道連れに
こんな小粋な錯覚が訪れる ....
鳴かぬ 小鳥は 
口止めされたのでしょう

ひとつ めでられたら
無くすよりも たやすく

このくちばしで
守るのは

明日の 春では
ないのです
月よ
明るい夜にしてくれないか

昼と見間違うほどの
白い明かりで照らしてくれないか

わたしがそっと
吐息を洩らす瞬間を

にぎやかなその光で
包んでほしい

そうして
で ....
落ち葉の鳴る、崩れ落ちる音
誰も妨げないテトラポッド
景色、静かな君を当たり前に思って
空に手を向けて
朝、誰もいない道に目を閉じて歩く


歌を歌えない
と気付いたのはいつだっただろ ....
数学のプリントの裏に書き連ねるLoveとHateのアンサンブル


気付かないままに私はチャペルの写生の中に君の欠片を描き込む


図書館でニーチェを読む君15歳「かみさまなんていなくてい ....
ららら月曜日
水草に こっそり つぶつぶの朝
金魚さん 卵を生みました。
。.

お母さんとお父さんは 大きなお家で あなたを待ってるって

・・
2日め
お ....
秋の終わり 
街路樹の狭間で
主人の居ないくもの巣が
所在無さげに揺れている


いつの間にか
冷たくなった空気に
震える肌

きつい陽射しを負う背中だけが
何かがにじむように熱 ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ノクター ...自由詩5*05-11-26
そろもん(来歴の話)- みつべえ自由詩605-11-25
- ナオ自由詩6*05-11-25
御玉杓子- 仲本いす ...自由詩2*05-11-25
霜月の青- さち自由詩13*05-11-25
Bother_Me.- 仲本いす ...自由詩3*05-11-25
*U*x*U/*- かおる自由詩6+*05-11-25
ねこまんま- 黒田康之自由詩405-11-25
空想う- こしごえ自由詩14*05-11-25
形見- こしごえ自由詩11*05-11-25
空はいつも優しい- 自由詩6*05-11-25
人は夜に音になって- 霜天自由詩1705-11-25
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真夜中- renchu自由詩2*05-11-25
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インスタントブレイン。- 仲本いす ...自由詩6*05-11-24
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LA_CHASE_DU_PAPEを飲む間に- 一代 歩短歌3+*05-11-24
秋日- umineko自由詩8*05-11-24
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クリオネ- 銀猫自由詩16*05-11-23
小雪- 砂木自由詩17*05-11-23
冬の寝床- むらさき自由詩7*05-11-23
空の一片、届かないノック- 霜天自由詩1105-11-23
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観察日記- ひより未詩・独白10*05-11-22
くもの巣と赤い葉- 自由詩4*05-11-22

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