2007/03/15


投函したと電話したら
明日、読むのが楽しみです
ホワイトデーのチョコレートも
美味しかったです

言われたので
少しは脈があ ....
枠に閉じたら 絵だと
逆らわなかった息づき

飛べたものが 石の中
墜落もできずに

鎮火を待つ間
まだ 蝶でいる







 
「たいへんよくできました」
というスタンプがどうしても
自分のノートに押されたかった
先生にノートを渡しても
いつも「がんばろう」とか
「あとひといき」ばかりだった
同じクマのスタンプなの ....
穴を開けて、
愉しんでいる。
穴の向こうには、
ぼくの目を見て愉しむきみ。
相思相愛って奴だね。
セックスしよう。
淫らになろう。
誤解でも曲解でも、
 ....
ああ 今日は
なんて美しい音色だ
風はすこしばかり強すぎるけれど
これは春なのだから仕方ない
それよりそこかしこで
草も木もみんな楽器みたいに
お互いをこすりあわせている

風が吹 ....
ホームセンターで
子象を買って帰る
前から欲しかったので
お金をコツコツと貯めていたのだ
家族の喜ぶ顔が見られるとも思ったが
案の定こんなもの買ってきて
と妻に叱られる
「詩とは違うんだ ....
蟻の行列を見ていたら
一頭だけ、力尽きたのか 
止まったその時 
君の笑い声が聞こえてきた

そこは遠い世界なのかい
と問いかけると
再び歩き出し
どこを振り返ることも無かった

 ....
?.

神経質そうに痩せた手を合わせて祈っている
ひざまずいて
教会の中 ステンドグラスを割ってこぼれる夕日に溶けそうな 
白金の髪

俺はその斜め後ろに座って
じっと ....
                 2007/03/14
ぎょうかんが〜
羊羹のような声を出すなよと
文句を言ったら
行間がと
改まった顔をして
三つ指突いて
男のくせに
やけに色っぼい ....
今日、世界が終わるとしても
教えないでいてください
怖いからではありません
やっぱりわたしは
明日の約束をしたい、あなたと

    交わされることのない言葉
    くちぐせのような夢 ....
彼女が好きなそのカフェにはいつも
雨が降っていた

店内はびしょびしょで
暑くて
植物が生い茂り
肉厚な緑の葉の上で
色とりどりのカエルが跳ねた

極彩色の鳥達が
テーブルの下で睦 ....
おとといの
夕暮れかけた空
君は
夏の底に
沈殿していったきり
西の夕焼けが
音をたてて色あせていく
手のひらの温度を確かめたくて
軽く握ってみても
汗ばんだ夏の終わり
いつだって ....
みどりいろのタネから
ぼくはうまれた

うまれたときから
ぼくにはポケットがあって

そこにはぜんぶが
つまっていたけれど

たいようにこがされたり
あめにしみこまれたり
ほしに ....
ひとりの少年が 
壁をつたうパイプの上を 
猿の手つきでのぼってる 

壁の頂で少年は 
( 見ざる・言わざる・聞かざる ) 
のおどけたそぶり 

次の瞬間 
頂から 
両腕ひろ ....
道の中を働く
小さな運送屋は
テロリストにはならない
いくら罪を掘っても
累積された女王の愛で



見慣れない空から
チラリズム
手紙が届く
忙しい時間帯に
類型の物語は ....
今よりもっと
空が高くて
今よりもっと
砂の中に潜む星を
見つけるのが上手だった頃

四歳の幼さで
舌足らずな
Ich liebe dich.

ドイツ原産の弟と話す為に
ひとつ ....
陽射し
薄く引いたカーテンの隙間に漏らしてしまう
黄昏かけた感覚のようなもの
軽く息継ぎをするだけで
空に届きそうになってしまう

力の限り今日を生きると
力の限り力が抜けてしまう
日 ....
とてもまじめに
ないこと と
たいけつしています

わたしなりに
いっぽもひかない
かまえです

でも
ないこと は
とてもみじめに
あわれっぽくて
なぐったり
ののしったり ....
遅い流れにひたされる街
今日も鏡は隠されてゆく
たましいのないもののふるえを聴く
たましいではないものに包まれたたましい


蜻蛉や蜉蝣
碧い石の眼
空を分け
空に埋もれ ....
もはやこの世界は荒廃していて
私だけが正しいのだと
私が世界を正しく導くのだと
そんな狂い方をして
私は少年兵団を結成します

何百人もの美しい少年たちを
戦場に向かって行進させます
 ....
目を閉じると
ざわざわとした瞼の光がある
生き死にとは関わりのない所で
夜に終わっている

大変な引力で
言葉が土に還っていく
無音とはそういったもので
雪でも降ったりするんだろうか
 ....
窓硝子を挟んで
浅い春は霧雨に点在し
わたしに少しずつ朝が流れ込む

昨夜見た夢を
思い出そうと
胸を凝らしたら
微かに風景が揺れた

なかば迷子の眼で
周りを見渡 ....
梟の反転する
新月の晩

張りつめた
輪郭をなぞる

三日月の指先

少女の
祈るためだけの
やさしいかなしみ

揺れる
唇から零れる
夜の羽音

葉擦れ

白昼夢 ....
朝の窓へ起き上がればいつも
眠りと夢の、仄明るいマーブルが
窓形の光に飲み込まれて、消える
その途端、光の中を雨のように下降する黒髪と
閉じたまま濡れてゆく傘の内側のように黙った胸 ....
魚は
夜に鳴く
なくした
ラッパを思って

+

砂糖瓶を
よく洗って石段に
並べていくと橋を渡る
来客があった

+

探し物の
予定のない日
菜の花畑で一人
ラジ ....
こぼれる陽の光に
ぼくらは、似てみたかった


つたい落ちる月の光に
ぼくらは、似てみたかった


つないだ手が、ぎこちないのは
歩いてきたからなんだよ。

あの頃より無器用な ....
合理的で清潔で、迷いがない

自由で無責任で、自己責任で排他的で恣意的で、有限で
科学的で哲学的で、宗教的な世界が私に指し示した絵画
時間は正確で、太陽の動きとは関係が無く、季節は曖昧

 ....
夜を急かすように
遠く点滅を続ける塔の先端の赤にも
この街の川は知らん顔で今夜も
静かに月を映している

僕は少し落ち着かず
ひとつの夢を見ることが出来ない

僕はしゃがみ足元の
惑 ....
 ひとりでどのくらい走ったのだろうか。地平には果てがない。アクセルを踏み続け、車外の狼と平行して草原を突き抜けた。狼はときに宙を跳び、ときに地をすべり追跡してくる。車体に草や砂利があたった。街の明かり .... 青空を白く
音の粒がわたり
とどめようとする目は
まぶしくまばたく
坂を下る陽
みどりを連れて
歩み去る金
指の花粉を
雪へ散らす


海から来た透明が
近づくもの ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7731)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の告白- あおば自由詩11*07-3-15
古蝶石唄- 砂木自由詩17*07-3-14
たいへんよくできました- ぽえむ君自由詩36*07-3-14
「_見世物。_」- PULL.自由詩7*07-3-14
たとえば歌をうたうように- ベンジャ ...自由詩12*07-3-14
詩とは違うのだから- たもつ自由詩1607-3-14
青白い街灯の下- AB(な ...自由詩1107-3-14
祈れ- 水在らあ ...自由詩23*07-3-14
ぎょうにんべん- あおば自由詩8*07-3-14
春は明日の約束- たりぽん ...自由詩15*07-3-13
赤道カフェ- ふるる自由詩16*07-3-13
蝉時雨- 夕凪ここ ...自由詩1407-3-13
みどりいろのタネ- 松本 涼自由詩1607-3-13
「_頂の猿_」_- 服部 剛自由詩907-3-13
みちている- 石田 圭 ...自由詩22*07-3-13
舌足らず- 士狼(銀)自由詩20*07-3-13
光線- 霜天自由詩907-3-13
ないこと- こむ自由詩8*07-3-13
ひとつ_みつめる- 木立 悟自由詩607-3-12
少年兵たち- 三条麗菜自由詩15*07-3-12
その街/知られざる- 石田 圭 ...自由詩4207-3-12
朝の名前- 銀猫自由詩37+*07-3-12
羽化する夜- 夕凪ここ ...自由詩7*07-3-12
マーブルが、消える- A道化自由詩1407-3-12
さよなら- たもつ自由詩29*07-3-12
からまりながら- わら自由詩18*07-3-12
あなたは、地図の上では咲かないと- たりぽん ...自由詩12*07-3-12
三月- 松本 涼自由詩707-3-11
燃料切れ- 光冨郁也自由詩807-3-11
ひとつ_ながれ- 木立 悟自由詩407-3-11

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